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映画「さらば青春の光」(Quadrophenia)モッズたちのカンターカルチャーの対立

映画:さらば青春の光(英:Quadrophenia)
監督:フランク・ロッダム 原作:ザ・フーのアルバム「四重人格」 (Quadrophenia)

 1973年のザ・フー(The Who)によるロック・オペラ「四重人格」 (Quadrophenia)を原作とした、1979年のイギリス映画。
1960年代のイギリスを舞台に、モッズ(MODS)とロッカーズ(Rockers)という若者文化の対立を軸に若者の疎外感を描いている。
そこには、当時の英国の経済情勢(戦後の景気の動向)の煽りを受けて、職に就けない若者が溢れ返り、その若者達は、既存の価値観への反感から、反体制をかかげた、そして、様々なカルチャーに生き方を模索した。いわゆるカウンターカルチャー(既存文化への対抗文化)が描かれている。

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さらば青春の光(Quadrophenia)の舞台は、1960年代初期のロンドンで、最後に全てを失ってしまう、モッズの青年ジミーをフィル・ダニエルズが演じている。その主人公たちのモッズのファッションであるタイトなスーツ、モッズコート(M-51)、ウインドシールドが装備され多数のミラーとライト、Roundel markで飾られたスクーター、音楽やドラッグ(現在も英国では大麻は違法だが、それはゆるい:コリン・ジョイス-ジャーナリスト)などの文化が再現されている。また敵対するロッカーズのファッションやバイク(カフェレーサー)も登場する、バイカー(biker)にとっても見どころの多い映画かも知れない。

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(追記)映画の背景
モッズは、もう1つのカウンターカルチャー(既存への対抗文化)、ロッカーズ (Rockers/イギリスで誕生したバイカーズ-50’s後半-60’s/カフェレーサー) と対立していたと、当時のメディアには伝えている。しかし、実際は、このモダニストのモッズたちは、ロッカーズとの対立には、あまり興味は無かっただろうと感じるのだが・・・ただ、そのメディアの影響もあってか、ブライトン海辺では、ロッカーズとの暴動事件は確かに発生している。
そのモッズの末期には、そのジャンル分け(スキンズ、パンク・・)は、曖昧さを感じる、また、ロッカーズの規模は、どうだっただろう・・・
その拠点であった、ロッカーズ/カフェレーサーの聖地「ACE CAFE LONDON」(エースカフェ/24時間営業)は、1969年閉店したが、、その「ACE CAFE 」は2001年から再度開店しているのだ。

そして、どの時代でも、どこでも、ちょっと、やんちゃな奴はいるものだ。
(註)2019年にデジタルリマスター版が公開された。(公開40周年)
Quadrophenia - Official Trailer [HD]

The Who - Quadrophenia 1979(長尺です・・ラストのみでもご覧いただくと、どこか、イージーライダーのエンドカットを思い出すようで・・・)


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