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#2)女性作家Katharina Fritschの作品を探る

カタリーナ・フリッチュ(Katharina Fritsch、1956- 独)ドイツの彫刻家であり、デュッセルドルフ在住。
日常のごく、ありふれたものに不調和である意味、不気味な感覚を付加させた彫刻・インスタレーションが特徴かも知れない。
そのベースとなる像はキリスト教や美術史、いわゆる民俗学など様々ものから、比較的ストレートに引用されている。
それは、ミュージアムの中で観た人の、様々な作品の評価に反映されるだろう。
フリッチュの作品はマルセル・デュシャンの継承しているとも言われることがある。それは、ありふれた見慣れたものが、ミュージアムに展示されると観る者に芸術的な違和感が起こると言うことだろう。

略歴-Katharina Fritsch
ヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学(歴史・美術史)、1977年には、デュッセルドルフ美術アカデミーで学び、その後、フリッツ・シュヴェーグラー(Fritz Schwegler,1935-2014)にて師事した。。

1980年代には、実物大の象の彫刻で国際的な注目を集めた。

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(c)Katharina Fritsch

カタリーナ・フリッチュの作品はMoMA(ニューヨーク近代美術館)、フィラデルフィア美術館他、著名な現代美術館に収蔵されている。多くの受賞やグローバルに収蔵・展示されている。
2001-2010年、ミュンスター芸術アカデミーで教鞭をとる。現在はデュッセルドルフ美術アカデミー教授する。

メインとなる作品(例)
1988年、Tischgesellschaft(Table Society)-フランクフルト近代美術館
1993年/1999年、Rattenkönig/Rat King:ポリエステル製の黒いネズミの像が巨大な輪を作る-ヴェネツィア・ビエンナーレ他
1997/1999年、Mönch/Monk:ポリエステル製で表面を艶消しブラックで塗られたストイックなモノクロの男性像
2006-2008年、Figurengruppe/Group of Figures:色とりどりの9体の像からなるインスタレーション等・・
2013-2015年 Hahn/Cock:ロンドンのトラファルガー広場のフォース・プリンスに設置/グレンストーン美術館-収蔵(State of Maryland)
それらの作品手法は、主には、塑像を作成し、その後はファクトリーでキャストを製造させるプロセスをとった。
具体的な例としては、その塑像の部分については、モデル(人や動物)の各ピースを原形から取り(石膏やシリコン)、それらのピースを合成してキャストすることもあるようだ。


KATHARINA FRITSCH AT MATTHEW MARKS


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