見出し画像

ロイ・デカラバ:写真の概念をアートに変えた

ロイ・デカラバ:写真の概念をアートに変えた


ロイ・デカラバ(Roy DeCarava)

Roy DeCarava

ロイ・デカラバ(ロイ・デカラヴァ,Roy DeCarava,1919–2009/アメリカの写真家)
写真の概念を芸術に変えたアーティストの1人だ。
ロイ・デカラバは、ニューヨークのハーレム地区で生まれ、ニューヨーク市内の公立学校(繊維高校)で美術を学び、1938年に卒業。
その後、彼は作品のポスターの仕事に就いた。そして、*クーパー・ユニオンへの入会が認められる前に、プログレス・アドミニストレーション(Works Progress Administration)で版画や絵画を短期間制作した。
ロイ・デカラバは 1940年まで、*クーパー・ユニオンで学び、その後、Harlem Community Art Center (1940 -1942/連邦芸術プロジェクト(1935-1943)は、全米の視覚芸術に資金を提供するためのニューディールプログラム) と、George Washington Carver Center for Arts and Technology School (1944-1945 年) のクラスに通った。

クーパー・ユニオン

*クーパー・ユニオン(The Cooper Union for the Advancement of Science and Art):ニューヨーク市マンハッタン区イースト・ヴィレッジ地区にある私立大学で科学と芸術の発展のために設立されている。

ロイ・デカラバの初期の影響には

この時期のチャールズ・ホワイト( Charles Wilbert White、1918 - 1979/アフリカ系アメリカ人であり、絵画、素描、リトグラフ、壁画)などの影響を受けた。
そして、ロイ・デカラバの初期の影響には、フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ語: Vincent Willem van Gogh、1853 - 1890/オランダのポスト印象派の画家)、ディエゴ・リベラ(Diego Rivera、1886 - 1957/メキシコの画家・壁画家。キュビズムの影響を受けた作風、そして、フリーダ・カーロの夫)そして、ダビッド・アルファロ・シケイロス(David Alfaro Siqueiros, 1896 - 1974/メキシコの社会主義リアリズムの画家・壁画家)が含まれているだろう。

写生の代わりにカメラを使用

ロイ・デカラバは最初、絵画の視覚情報を収集する手段として、写生の代わりにカメラを使用していた。
その後、1940 年代半ばまでに、彼は媒体の直接性と柔軟性を賞賛し、芸術表現の主な手段として写真に切り替えた。
彼は手持ちの 35mmサイズ(映画サイズのロールフィルム)のカメラを使用して作業し、そのおかげで街中を簡単に移動することができ、*アンリ・カルティエ・ブレッソンの歩行観察者のモデルと似ても似つかない自由を体現させた。その被写体と自分の関係を理解するという、より具体的な意図があった訳だ。

アンリ・カルティエ・ブレッソンとの対比

(註)*写真家ブレッソン- 決定的な瞬間の記録

ロイ・デカラバは、当時のほとんどの写真家とは異なり、自分の画像を自分で現像してプリントすることで、独特で永続的な美的アプローチを生み出すことができた。
デカラバは当初から、そのイメージで成功を収めており、彼の作品は今日の現代アーティストの作品に広く影響を与えているだろう。
ロイ・デカラバは、写真を作るプロセスはカメラを手に取るずっと前から始まり、画像が、自身の内なる呼びかけに従ってプリントされるまで、それは、写真として完成しないことを当初から、認識していた。

De Carava's Photos Improvised The Music Of Life

De Carava's Photos Improvised The Music Of Life

設定から、日本語表示ができます。

Roy DeCaravaのこれらのアートワークは、1950年代では、写真は、芸術とは、まずは見なされなかった。 写真家として真剣に評価してもらいたければ、近隣の人ではなく、山や造形をレプリカとして撮るはずだ。 色がモノトーン(白黒)であることにも、助けられた。 しかし、2009年10月27日に 89歳で亡くなったロイ・デカラバは、そのすべてをひっくり返した。

ロイ・デカラバのアートワーク

#ロイ・デカラバ #Roy DeCarava  #写真の概念 #写真家 #視覚情報 #イメージと文化 #コンテンツ会議 #ストリートフォトグラフ #写真を芸術に #ロイ・デカラヴァ

この記事が参加している募集

熟成下書き

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?