#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 美術って、もはや映画や小説と同じなのではと思った話。
#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-ご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。多くのご応募ありがとうございます。
・美術って、もはや映画や小説と同じなのではと思った話。
とりのかおさま 応募ありがとうございます。
(評)筆者の「美術っても、はや映画や小説と同じなのでは」と言う視点であり、もっと身近に美術を楽しもうと言うエッセイだ。
それは、映画や小説のように、気楽な話題となるような視点(極)を、論理的な視点とご覧になった「アベンジャーズ/エンドゲーム」から、わかりやすく、楽しく書かれたアートエッセイだ。そして、文脈から、筆者の美術(表象)に対する強い感性を感じる、また、大学で美術史の学んでいたことから、その美術に対するロジックも確かなものだ。
筆者の流れから、内容を追うと・・・
・美術には純粋な好奇心だけでは近き難い、独特の世界があると思われている
「よく自己紹介では私の趣味は美術館に行くことです、といいますが、そう話すとなんともいえない空気になることが本当に多いです。映画が好きと言えばそこから話がいくらでも広がり、読書が趣味といっても割と広がるのに・・・・」
・美術ってそんなに独特な世界だっけ?
「美術は事前情報がないとちゃんと見ることも楽しむこともできないもの、みたいに捉えられてるんだなと思います。」
それは「美術のイメージってオークションやら、ギャラリーやら、コレクターやら、、なんかまさに美術の価値や見方がわかっている人同士で作品のやりとりが行われて、コミュニティが形成されているイメージ・・・」
「そのイメージは別に間違っていないとは思いますが、ただそれが全てではないというのが実態かなと思います。」
まさに、アートの本来像について、的をついた文脈だ。
・美術は独特な世界だからと心理的な障壁を感じてしまっている
美術には、映画・小説のようにライト層が少なくて、ライト層になりうる人たちが、美術は独特な世界だからと心理的な障壁を感じてしまっているのではないかと思っています。そしてその状況は美術好きの一人としてはとても悲しいことだし、変えていきたいなと思ってます。
Fig.映画・小説のファンと、美術のファン構成イメージ図(引用)
・そして、筆者は結ぶ
「美術史を学んでいたからこそ思うのは、作品の見方に絶対はなく、あっても有力な解釈があるだけだと思いますし、感覚的になんとなく作品が好きでも、背景や作者の考え含めて好きでも、「好き」という感情に優劣はないので、いろんな人がいろんな理由や感情で作品とふれあうことは、美術に関わる全ての人がハッピーな状況なんじゃないかと思います。」
「美術も軽い興味から足を踏み入れた人が、気軽に知りたい情報を得られるように、もっともっと、いろんな美術の情報を発信していきたいなと個人的に思っております。」
表象の中に、この美術も入る訳であり、また、表象には、映画や小説等も含まれる。
このあたりも、筆者は理解して、図解も取り入れて、その表象の内面までも、分かりやすく語っている。
そのロジックら、筆者のインテリジェンスや感性も感じられる。これからも、決して特種な存在ではない美術(表象文化)を、分かりやすく、展開、頂きたいと存じております。
この度は、ご応募ありがとうございました。
(お知らせ)コンテストについて
締切日時は、2020年11/14(土曜日)24:00(終了しました)
結果発表は、2020年11/15(日曜日)18:00 です。
締切間際に応募された作品は、当然審査の対象内ですが、
作品評が、結果発表後になることもご了解ください。
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