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(今日の1枚)アレックス・カッツ:視覚言語 Leigh

アレックス・カッツ:視覚言語 Leigh


アレックス・カッツ: Leigh

Leigh(リー)2005

Leigh(リー)2005  Alex Katz(アレックス・カッツ)

2005 年、キャンバスの裏面に油彩、 213.4 x 154.4 cm (84 x 60 3/4 inch)
に署名と日付「Alex Katz 05」。 2005 年

この作品「Leigh」では、名ばかりの金髪のキャラクターがポケットに手を入れてトレンチコートを着て、カッツらしいリラックスした微笑でキャンバスの中央で、観る者に向かっている。
このミニマルで明るい演出の中で、Leigh(リー)には感傷的な執着がまったくないが、観る者に強力で深い心理的つながりを伝える。観る者に彼女は強く意識させられるだろう。

画家アレックス・カッツの視覚言語

画家アレックス・カッツ(ニューヨーク派)の著名な肖像画や風景画は、一見シンプルに見えるが、クリアな平面ときれいな線を特徴としている。この技法はこの芸術家が 1950年頃からだ。
カッツのミニマルで、どこか、挑戦的な比喩的なアプローチは、抽象表現主義とカラーフィールド抽象化への応答として生まれたものだ。
このクリーンで活気あるグラフィックな視覚言語は、戦後のアメリカの看板広告とその後のポップアート運動に部分的に影響している。
しかし、アレックス・カッツは、70年にわたる芸術創作を通じて、映画、写真、広告、ポップカルチャー全般を含む幅広い情報源から、自らが、インスピレーションを得た「完全にアメリカ的な視覚言語」を開発してきた。
この作品は、2000年代半ばに新しいエネルギーの感覚を放射する、ピンクやブルー、特にLeigh(リー)のライムグリーンなどの大胆な色で描かれいる。

アレックス・カッツ(Alex Katz)

Alex Katz 95歳

アレックス・カッツ(Alex Katz.1927- /アメリカの画家、彫刻、版画)
1927年、ブルックリン(ニューヨーク)で生まれた。
1946-1949年、クーパー・ユニオン(The Cooper Union for the Advancement of Science and Art/ニューヨーク)学ぶ。
1949-1950、スカウヒーガン絵画彫刻学校(Skowhegan School of Painting and Sculpture)に学んでいる。
1954年、最初の個展がニューヨークのロコ・ギャラリーで催された。
1974年、ホイットニー美術館で「Alex Katz Prints」展
1986年、アレックス・カッツ回顧展が巡回された。
1994年、クーパー・ユニオン・アートスクール(The Cooper Union for the Advancement of Science and Art)は、カッツに寄贈された10点の絵画を売却したことでもたらされた基金と共に「Alex Katz Visiting Chair in Painting」アレックス・カッツの絵画アーティスト・トークの椅子が設立された。

そして、21世紀となり

そして、21世紀となり、カッツの美術は広く世界に受け入れられ、今現在は、後継に影響を与えている。
2007年、カッツはニューヨーク州美術館(New York State Museum)で個展を開催。
また、コルビー大学(Colby College/メイン州ウォーターヴィル) は1984年にカッツに名誉博士号を授与している。
1996年10月、コルビー大学美術館は、カッツが寄贈した400点以上の油絵、コラージュ、版画をおさめた新棟をオープンさせたのだ。
それから・・・
そのアレックス・カッツの作品はTATE、MoMA等々、グローバルに展示・収蔵されている。

アレックス・カッツのアートワーク

カッツは、96歳(2024.3)だが、この後も、制作を楽しみにしたい。その年齢でしか、描けないコンテンツがあるからだ・・・

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