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タイの女性作家ピナリー・サンピタクを考える
タイの女性作家ピナリー・サンピタクを考える
ピナリー・サンピタク(Pinaree Sanpitak/1961- /タイの現代アーティスト)
その作品は、絵画、彫刻、ドローイング、料理と幅広い素材とタイの伝統的なカラフルで強烈な作品を、人間、そして、その女性のモチーフを展開している。
その中で、平面の作品を考えると、コラージュ、エッチング、モノプリントなどの版画や紙の技法の継続的な探求と、新しい空間的および形式的な懸念との架け橋となる一連の遊びや、挑発な作品もある。
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略歴とアートワーク-Pinaree Sanpitak
1986年、筑波大学美術学部(デザイン学部/BFA)、また、1999年には、チャールズ•ダーウィン大学(Charles Darwin University/オーストラリア)で学ぶ。
1986年、日本政府から、文部省奨学金を授与されている。
そして、多くの展示・賞の業績があり、現在、タイの現代アーティストの 第一人者の1 人だろう。
現代アートシーンに強力な「女性」の存在感を送り込む
それは、タイの急成長する現代アートシーンに強力な「女性」の存在感を送り込んでいるからだ。
いわゆるフェミニズムは、社会は男性の視点を優先し、女性はこれらの社会で不当に扱われるという立ち位置が組み込まれているだが・・・
ピナリー・サンピタクの場合の女性とは、人間の女性として概念だろう。
例えば、その作品のモチーフには、女性の肉体のシンボル的な乳房が多く、多様な作品化されている。
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「出産してから、女性の乳房へのインスピレーションが強まりました。」– ピナリー・サンピタク
彼女の子供に授乳している間、自身の胸がどのような意味合いで、支えられているかを意識して、母と子の胸へのつながりを超えて、女性らしさと自己の比喩としての視点が、その作品にも展開されている。
「私の作品は(表象の)相互に関連しています。それらは以前の作品からのアイデアであり、継続的に進化しています。それは女性だけの問題ではありません。その多くは、人間であること、(生きる)空間を共有すること、そして私たちがお互いにどのように交流するかについてです。」 – ピナリー・サンピタク
作品は、映像でご覧になれます。(設定で、日本語字幕にできます)
Collection+: Pinaree Sanpitak 4:26min
Pinaree Sanpitak: Fragmented Bodies: The Personal and The Public 4:35min 2019(STPI Creative Workshop & Gallery)
コレクション・・・
以下ランダムになるが、コレクションを・・・
ロサンゼルス カウンティ美術館 (LACMA)、ロサンゼルス、カリフォルニア州、米国。
ナッシャー美術館、ダラム、ノースカロライナ州、米国。
ビル アンド メリンダ ゲイツ財団、シアトル、ワシントン州、米国。
トレド美術館、トレド、オハイオ州、アメリカ合衆国。
アジア美術館、サンフランシスコ、カリフォルニア州、米国。
クイーンズランド アート ギャラリー、ブリスベン、オーストラリア。
東京都現代美術館、日本。
西南学院大学、福岡、日本。福岡アジア美術館、福岡、日本。
Earl Lu Gallery、La Salle – SIA College of the Arts、シンガポール。シンガポール美術館、シンガポール。
レンジ・モリソ財団、シンガポール – フランス。
バンコク大学、バンコク、タイ。
チュラロンコン大学、バンコク、タイ。
ミシェム イピンツォイ彫刻庭園、タイ。タイ文化省。
クイーンズ シリキット乳がんセンター、バンコク、タイ。
Vehbi Koc 財団、イスタンブール、トルコ。
ILHAM Art Gallery、クアラルンプール、マレーシア。
2007 年、ピナリー・サンピタクはタイ文化省から視覚芸術のシルパソーン賞を受賞した。
また、現在も、グローバルに、実に多くの展示会に出展、評価されている。
次回から、ランダムになりますが、何回かに渡り、その作品のコラムにしたいと存じております。
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