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サンフランシスコ路上観察

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現在エッセイを執筆中でBCCKSで編集していますが、noteでも読んでもらえたらと思います。出版も計画しています。
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2014年12月の記事一覧

3 アムトラック乗り場

3 アムトラック乗り場

 アムトラックはアメリカの大陸横断鉄道。2階建てのディーゼル車で普通車、食堂車、寝台車、展望車(サロンカー)を連ねて何日もかけて大陸を縦断、横断する。サンフランシスコからアムトラックを利用して行けるルートはカリフォルニアゼファー (California Zephyr)のシカゴ方面へのルート、コーストスターライト(Coast Starlight)の海沿いに走ってロサンゼルスに行くルート。また、サンホ

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フェリーターミナル 2.船通勤

フェリーターミナル 2.船通勤

 サンフランシスコの観光でフィッシャーマンズ•ワーフからアルカトラズ島やエンジェルアイランドのなどの近郊の島や、対岸のソルサリートというオシャレな街に行ったりするツアーがあり、ピア(埠頭)はいつも観光客で賑わっている。だが、ノースベイやイーストベイから地元の人達が通勤に使っている船があるのはあまり知られていないかも知れない。サンフランシスコ市内は徒歩や電車やバスで廻れるが、一旦市街に出ると車がない

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フェリーターミナル

フェリーターミナル

 日本からサンフランシスコに来た時、アメリカ国内を旅してサンフランシスコ戻って来た時、市内に入って来た途端に、「戻って来た!」、という懐かしい感じがする。一番そう感じるのは、車でベイブリッジを渡って市内に入る時に、橋の鉄骨の間からフェリービルディングの時計台が見えた時。サンフランシスコというと、ゴールデンゲートブリッジや、トランスピラミッドなどランドマーク的な建物が幾つかあるが、フェリー乗り場の建

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ストリートミュージシャン

ストリートミュージシャン

 ストリートミュージシャンはストリートアーチストと比べて市の機関などに登録しないでいきなり来て演奏している事が多い。よく見ていたのは、移民系のミュージシャン。パウエル駅の地下にいた中国人の胡弓弾き、フィッシャーマンズ•ワーフのカニの看板の付近にいたペルーやボリビア人の民族楽器、パウエル駅の外のブティック前にいた黒人のバンド。昼間学生なのか夜に出て来ていた黒人のバンドと日本人女性のボーカル。シビック

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ヒッピーMさん

ヒッピーMさん

 ストリートアーチストにはいろんな人種、民族の人がいる。(アート屋台をやっている人、という意味で別名アートベンダーともいう)アメリカ人アーチストはもとより、メキシコ人、ペルー人、キューバ人などのラテンアメリカ系移民、中国系(ほとんどが南部の広東語圏の人達だが北京からの美術学校出身者も)、ロシア人などの東欧系やアフリカからの移民もいる。まさに世界の縮図のよう。

 私がストリートアーチスト達と知り合

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More about streetartists(ストリートアーチストの基礎知識)

 「ストリートアーチスト」という言葉は日本ではあまり使われない。最近はアートマーケットのようなイベントが日本各地でも行われるようになった。行ってみて出店者と話すと、各地のアートマーケットを廻って生計を立てている人もいたが、まだ一般的に「ストリートアーチスト」、とか「アート屋台」「ハンドメイド屋台」みたいなジャンルは、職業とみなされていないのではないかと思う。

 アメリカでもどこの街でもある訳では

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ケーブルカーの裏側

ケーブルカーの裏側

 サンフランシスコ観光の目玉の一つに、『ケーブルカーに乗ってフィッシャーマンズワーフに行く』、というのが定番である。(フィッシャーマンズワーフ)は「漁師の埠頭」という意味。観光地として有名だか、元々はイタリア系移民がカニやホタテなどを採っている漁場。大抵の観光客はダウンタウンのメインストリート、マーケット通り(Market street)と、パウエル通り(Powell street) にあるケーブ

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雨宿り

 サンフランシスコは、霧がよく出る気候なので雨もよく降る。特に十二月から二月ぐらいにかけての冬の間はrainy season(雨期)と言われ、雨がよく降って寒かった。来たばかりの時は、そういう気候のこともよく知らずに、急に雨に降られてうろたえていた。

 ある時、学校の帰りだったか、あまりテンダーロインのポークストリートのあまり治安の良くないエリアを歩いていると雨が降って来た。アラブ系の店の鉄格子

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