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香りの工房。n.2*精油のちから*

香りの工房のつづきです。前回は、こちらからご覧ください。今回は精油の持つパワーについてお話しを伺います。

わたしたちの嗅覚は、内在する心の声、心の調子(波動)、身体が求めている香りの記憶などにより変化します。

波動とは?

精油は、生きた植物から抽出します。化学物質の調合ではありません。ですので、精油は、生きた物質なんです。

そして、この生きた物質は、植物の波動を伝えます。さらに、精油は生きた植物の物質を凝縮したものなので、波動がとても高いんです。

100キロの植物から、5%の精油を抽出できます。もちろん、花弁や樹皮などの原材料からパーセンテージは変わってきますが、だいたいはこの数値です。

ということは、5キロの精油には、100キロ分の植物が凝縮されています。とてもパワーがあるんです。

あなたの体と精油の波動が出会うと、なにが起きると思いますか?

精油の波動がこう。あなたの波動がこう。この二つの波が重なり合い、高まり、大きくうねるとき、気分が良くなります。

波動が高まるほど、やる気がでて、エネルギーに満ち、なんでもできそうな、ポジティブ思考になるんです。

すべての薬は波動を持っていますが、凝縮された精油は薬よりもずっと、人間の体に影響を与えます。

好きじゃない香りの場合はどうでしょう。

波動の調和は生まれません。その精油の持つ波動では、気分が高まらないんです。もしかしたら、高まるときがくるのかもしれないけど、いまがそのときじゃないんです。

波動を、どう感じるのですか?

「感じよう」としなくてもいいんです。香りを試した時にでてくる言葉。

あぁぁ、なんて良い香りなんだろう

このような言葉が出るときは、その香りが、あなたの体に波動を伝えています。

「好き」「嫌い」は、「気持ち良い波動」か「そうじゃない波動」かに置き換えることができます。

香りを感じるためには、ある程度の時間が必要です。あなたの体は、一度試しただけでは、香りの声を聞くための準備ができていません。

ワークショップはどのように行われるのでしょうか。

精油とはなにか、どう使えばいいのか等の、説明から始まります。そのあとで、どの種類の植物を使えば、その香りになるのかを知るために、わたしの作った香りを試してもらいます。

好きなものは、別の場所に寄せて、好きじゃないものは、もとの場所にもどします。

どうやって好き嫌いを分けるかは、とても簡単。瓶を開けて、香りを試すんです。

1回目はよくわからない。
わからないなら、
また試します。

香りを試しているうちに、香りがあなたに話しかけてきてきます。

好きな香りを選び終えたら、わたしが準備した用紙に、それぞれの香りについて簡単に記述してもらいます。

香りがあなたに伝えているものを知るために、文字化するんです。甘い香り、ドライな香り、ほろ苦い香り、そういったもので構いません。

この作業は、自分の精油を作っていて、考えが変わったときに、ほかの香りを探すための指標となります。

ここまできたら、わたしと一緒に精油を作っていきます。

すぐに求めていた香りにたどり着くかもしれないし、何か違うと感じるかもしれません。そのときは、ほかの香りを探します。

ほかの香りを探すときは、あなたが最初に選んだ、好きな香りの精油をもう一度確認してから、ほかのものを選びます。

精油が完成したら、名前をつけて、あなたと精油の波動をつなぎ合わせます。

ここまで、約3時間が必要です。

完成した精油は、世界でただひとつのものなんですね。

その通り。作った人の、世界にひとつだけ。自分だけの精油ができあがります。

精油で、毎日マッサージをしたり、身につけたり、匂いをかいだりすると、直感や、感覚が研ぎ澄まされるようになります。

誰かに聞いたから。とか、なにかで読んでこれは効きそうだから。と知識で選ぶのではなく、あなたの「好き」で選ぶと機能します。

好みの香りが変わることがありますか?

変わることもあります。自分だけの香り、自分の心身の健康のために作った香りが、あるとき、機能しなくなるんです。そんなときは、またわたしのもとへ戻ってきます。

もうその香りが好きじゃなくなった。
その香りからなにも感じることがなくなった。
瓶から精油がこぼれてしまった。
瓶が壊れてしまった。

なにかしらのサインがあります。

そんなときは、新しいものを欲しているんです。だからまたここにきて、新しい香りを調合します。新しい香りは、一度目のものと、まったく違うものになることもあります。

ということは、前回より、さらに良くなる可能性があるということですか?

可能性じゃなくて、さらに良くなるんです。

成長するための工程を踏むんです。自分自身を育み、気持ちよく生きるために、新しい世界を広げていきます。

たばこを吸う人も訪れますか?

友人が喉が痛いといって、わたしを訪ねてきて、なにか処方してくれと言うんです。

だから、わたしは精油を調合し、喉をマッサージするように説明して渡しました。

彼女はいつも煙草を吸っていたので、煙草に頼らなくても済むような精油を加えたんです。ふふふ(笑)。

2週間ほど経ってから、また彼女がやってきて、こう言うの。

あいかわらず喉は痛いけど、煙草を吸いたくなくなっちゃったわよ! あんた、なにかしたでしょう!

彼女は止めたいと思っていたんですか?

いいえ。
止めたいなんて
微塵も考えていなかったと思うわ。
止めさせたいから勝手に精油を加えたの(笑)

精油は、そんなに影響を及ぼすほど強いんですか?

天然ものはそうです。

満月新月で、精油の容量が変わるんですか?

マリア・レティツイアさんの書籍に書いてあり、興味を持ちました。

はい。
天然のものを使わない香水とは異なり、精油は、生きています。

新しい香りを試すのに、小瓶にわずか20滴垂らしたとします。量的には、うっすらと底につく程度です。満月の翌朝は、精油が外にでて周囲はびしょびしょに濡れています。

このアトリエには、天然植物の精油が集まり凝縮しているので、彼らのもつエネルギーが、ものすごく強いんです。

例えるなら、湯が湧いて、吹き出る感じです。

満月に近づくにつれて、瓶から精油が溢れ出るので、そのたびに拭き取ります。

月が欠けはじめると、精油のパワーもそれほど強くないので、瓶から溢れることはありません。

最初は不思議でなりませんでした。量を調整したり、瓶を変えたりしても、同じ現象が起きます。

ある日、カレンダーで月の満ち欠けと、溢れ出る日を確認すると合致したんです。それで、ようやく謎が解けました。

自宅に精油を持ち帰っても、この現象は起きますか?

わたしのもとで、3種類の精油を購入した方がいました。開栓せずに、亡くなられたご主人の写真の前に置いたそうです。翌日には、すべての瓶から精油が溢れて出て、空になっていたそうです。

信じられない。信じられない。
と涙ながらにわたしに電話してきました。

満月以外でも、瓶から溢れることがあるんですね。

あなたの持つ波動が、精油に影響を与えて溢れることもあります。

家に持ち帰ると、アトリエで試したのと違う香りがする。という人もいます。

このアトリエの中は、精油のパワーがみなぎっています。そして、わたしの存在。そして、あなたの、そのときの思考。思考が、いま現在の、あなたの環境に大きな影響を与えているんです。

このアトリエと、あなたの自宅とでは、あなたのエネルギーも変わります。

たとえば、喧嘩の絶えない家の精油は、本来のパワーを失ってしまいます。

あまり他人にはこんなこと言いませんよ。
あなたが満月のことを持ち出したから。

こんなことを普通に話したら、
気が狂っていると思われてしまうわよ!


話す人によっては、胡散臭いと感じてしまうような、常軌を逸したお話しの数々。マリア・レティツイアさんという方は、とてもニュートラルで、自分が体験したもの以外は信じない現実主義。このような方だから、真実味を持ちます。

次回からは、マリア・レティツイアさんの過去、現在、そして、未来のお話しを伺います。経緯を知ると、きっとびっくりするでしょう。お楽しみに!

長文にも関わらず、
最後までお読みくださり、
ありがとうございます!


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