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「人生は一度しかないから楽しめばいい」

with you02 林紀元さん

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 高円寺純情商店街で画材店を営まれている林紀元さんにお話をうかがいました。
高い天井までびっしりとカラフルな画材や額縁が並ぶ店内。林さんのお父様が、終戦後にご家族を養うために苦労して開いたお店です。最初は継ぐ気がなかったけれど、塾経営やサラリーマン生活を経て、家業を手伝うようになったそうです。
(以下敬称略)


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全てのことは「遊び」

中央線芸術祭2021のテーマである「with you」にまつわる質問をさせていただきたいのですが、林さんにとって「遊び」とは何でしょうか。

 全てのことは「遊び」ですよ。だからね、逆に言うと遊び心がなきゃ、だめ。
それこそ、オリンピックに出たいと一生懸命に骨身を削ってやっているアスリートもそうだし、宇宙船に乗って地球をぐるぐる回っている宇宙飛行士も「仕事」と言うけれど、全てが「遊び」なわけです。

専門家はその道で遊んでいるんだと思いますね、私は。


今なかなか人に会えない状況があるのですが、最近人とのつながりを実感したことはありましたか?

 今もみなさんがお見えになって話をしているし、いつも感じています。


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人生そもそもアートだよ

こちらは画材屋さんなので、日常生活でもアートを身近に感じていらっしゃいますか。

 アートの定義からいうと、人生そもそもアートだよ、遊びだよ。
作品として美術館に飾られているものばかりがアートじゃなくて、へたなものもアートだし、そこから出発すればいいんだと思いますね。

人生は一度しかないんだから、楽しめばいいの。


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商店街でやったいろいろなことは印象に残っている

ずっとこちらにお住まいなので、中央線にまつわる思い出はたくさんおありだと思うのですが、特に印象に残っていることはありますか?

 私も代表だったこともあるし、やっぱり商店街でやったいろいろなことは印象に残っているね。
例えば、阿波踊り。まだ私が親父の仕事を手伝いはじめた頃、南口の商店街でやっていた阿波踊りを北口でもやることになって。青年部で阿波踊りに参加しろと言われて、踊ったり、太鼓をたたいたりしていました。

 商店街を動かすには「3人のばか」が必要だって言うんです。商店街と行政の両方ともに、自分の利益と関係なく活性化させようとする「ばか」が、いること。それと、今度はそれを宣伝して歩く「ばか」ね。そんな人たちがいるとその商店街は活気づく。商店街に長くいると、そうだなと思います。


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 商売は物事を自分で決められるから非常に自由であると同時に、商店街はそれぞれの価値観や判断を互いに許容するからこそフラットな社会だというお話が印象的でした。互いの自由を認めあうことに、日々を楽しく生きる秘訣があるのかもしれません。


今回おうかがいした、林画材さんのウェブサイトは下記URLよりご覧ください。


with you映像版もぜひご覧ください!



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