私的成功をクリアするために 〜7つの習慣を読んで〜

7つの習慣。有名な著書である。数年前に私の会社の全社員に配布され、社外研修にも参加した。当時は「そういう考え方もあるんだ」と思いながらも、また仕事に奔走する日々に戻り、時間は経過した。

あれから変化していることが少しはあるだろう。そんな訳で、改めて最初から本書を読み直してみた。また違う形で読書感想文を書いてみたいと思う。

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真の成功とは何か?

この本は実際に成功するための方法論(テクニック)は書かれていない。なぜなら、それらはあくまで道具のようなもので、本質ではないからである。

代わりに、成功するためのマインドセットについて詳しく書かれている。このマインドセットは自身を形作るときの土台になるもの。貧弱な土台の上にテクニックを載せても意味がないということだ。

副題には「人格主義の回復」と書かれている。これが本書を読み解く上で重要な鍵になる。人格を養うことが本書の目的のひとつなので、誰しもが役立つ一冊と言えるだろう。

まずは「成功」の定義について見てみる。本書では2種類の定義が存在する。私的成功公的成功である。私的成功は自分が成功に向けて成長することで、公的成功は自分が関わる組織(コミュニティー)が成長することである。

順序としては、私的成功から公的成功に向かうことが望ましい。個人の人格が成長しないことには、組織(コミュニティー)を導くことはできない。この公的成功こそが目指すべきゴールである。

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私的成功 〜知的創造と物的創造〜

全てのものは2度つくられる。まずは頭の中で創造される。次に実際に形あるものとして創造される。それぞれ知的創造物的創造である。

いずれも共通していることがある。それは「自分の人生に対してリーダーシップを発揮すること」である。主体性を発揮するとも言えるだろう(自分が人生の主人公であることを自覚する:第1の習慣が前提にある)。

リーダーシップと言うと、学校の学級委員などを思い浮かべるだろう。確かにそれもリーダーシップのひとつだが、それ以上に自分の人生に対してリーダーシップを発揮することはだいじでなのだ。

自分は何をやりたいのか。さらに言えば、自分は何を以て社会に貢献したいのか。それを思い描き、実行に移すことである。知的創造と物的創造を主体性を持ちながら推進することである。

本書を手に取るまで、私は自分のやりたいことを思い描けずにいた。うつ病を発症してから日がまだ浅く、自分で未来を切り開くことに対して自信が欠けていた。主体的になれずにいた。

そんな自分を救ってくれたのが、ブログという世界である。文章を書くことが好きという自分の特性を知ることができ、2年半ほど経過したいま、また新たな挑戦を模索している。

ここまで来れたのは、ある種の奇跡かもしれない。本書では「依存・自立・相互依存」という3つのステージを示しているが、ようやく「自立」という言葉に辿り着くことができたような感覚がある。

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私的成功 〜パーソナル・マネジメント〜

自分自身を効果的にマネジメントする。自分が人生の主人公であるという自覚を前提として、実行に移すために必要なことだ。

ここで鍵となるのは「原則中心の生き方」である。人は様々なことを中心に据える。プライベートを犠牲にしてまで仕事に明け暮れる「仕事中心」の人、所有物(ブランド)ばかり気に留める「所有物中心」の人など。

原則中心とは、主体性を発揮していま自分の為すべきことにフォーカスを当てることである。外部因子に振り回されず、自らの行動に責任を持つことでもある。

重要度が高くて緊急度が低いもの。重要度と緊急度の高低でマトリクスを書いたときに、ここは第2領域と呼ばれる。詳しくは本書を実際に読んで頂きたいが、この第2領域を大切に扱えるかどうかが問題である。

私の場合で言えば、最近は残業が多めになり、ブログを書く時間を確保するのがシビアになってきている。一方で、ブログはプライベートであるので、仕事に比べたら緊急度は低い。まさにブログは第2領域と呼んで良い事柄である。

来年は少しずつ第2領域をきちんと確保できるように努めたいと思う。

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公的成功 〜相手の理解に徹すること〜

公的成功は3つのステージ(依存・自立・相互依存)の中で「相互依存」に相当する。簡単に言えば、互いに助け合うという考え方だ。公的成功は組織(コミュニティー)の成功と位置付けているので、この繋がりは理解しやすいと思う。

相互依存は自分と他人の関係性を向上させるステージとも言える。正直なところ、私は私的成功(その中でも自立のステージ)を十分にクリアできていないので、今回は私的成功の話に重きを置くことにした。

では、公的成功の話から「相手の理解に徹すること」について紹介したい。

人間は自分を理解してほしいと相手に求める生き物。だからこそ、相手の理解に徹することの重要性は高いと言えるだろう。大切なのは「共感による傾聴」である。人間は大なり小なり感情を持ち合わせる生き物なので、共感というのは外すことのできない事柄である。

私は聞き役であることが多い。なので、聴くという体勢には慣れている。ただし、それも傾聴のレベルで聴けたかと言われると、甚だ疑問である。

相手との信頼関係を作るには、この傾聴のスキルが必須であると思う。聞くという行動をさらにレベルアップさせていきたい。

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おわりに

今回は7つの習慣を読んでの感想文を書いた。私は私的成功(自立のステージ)をきちんとクリアすることが課題であると言えそうだ。

自分が何を成すのか。ようやく好きなことは見つけられた。問題はそこから何を産み出し、どのように貢献するのか。そろそろ年末年始に休みも近いので、しっかりと考えをまとめて新年を迎えたいと思う。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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