【煎茶道】3.3つの壁
前置き
これまで、煎茶道の先生と知り会う所から、はじめてのお稽古をするまでを話した。アルトシエルは月2回ペースでお稽古に励んでいたが、すると3つの壁に突き当たった。初心者が最初に詰みそうな「壁」とは?
本日はそんな、お話。
1.あれ、茶が飲めない?
煎茶道で淹れる茶とは、日常飲むものよりもずっと濃い。
アルトシエルが正社員時代に物を量りまくったカンで計算すると、
お手前1回分で用いる茶葉とお湯の量は下記の配合だった。
・茶葉:ティースプーン山盛り3~4個分
・お湯:大さじ1~2.5
普段飲む煎茶とは、この量の茶葉にお湯を500-1000mL入れる程度の濃さしかない。どのくらい濃いか、お分かり頂けただろうか?
よってカフェイン耐性が無いと、稽古中に気分が悪くなるかもしれない。
この時の自分を観察すると、体が茶を拒絶し、段々と飲みにくくなる様子を感じる事が出来るだろう。その時は遠慮無く、先生に相談しよう。
それでお茶が嫌いになる事ほど、哀しい事はないので。
2.正座
椅子生活が主流となって久しく、正座がフォーマルな座り方に指定されたのは実は明治時代からだったというウワサまである中…
茶道は畳の上に、直に正座する。
しかもゆっくり優雅に動く事が理想とされるので、
1御手前=30分は耐えなければならない!!
だが、最初から30分なんて最早不可能だし、確かに正座は足を痛める。
正式なお茶会デビューまでに慣れる事を旨として、先生に御相談の上、慣らしていこう。
3.お金
趣味とは大抵お金のかかる事だが、煎茶道もやはりお金がかかる。
お稽古の月謝代、流派への年会費、号や段の取得、茶道具集め、公式・非公式含めた茶会への参加…煎茶道を極めたい人は大金が必要となる。
それと、着物。
アルトシエルの着物事情については別マガジンでまとめるが、屋外で行う茶会が存在するので、少なくとも絹っぽく見えて家で洗濯可能な着物一式は必要である。
そして、本格的に物を買い集める前に、貰ったり、一般より格安入手できるルートを探った方が良い。人伝、フリマアプリ、リサイクルショップ、卸…見る目を肥やせば、自ずと氣に入る物が見つかるはず。先ずは教室・お稽古で目と人間関係を養おう。
まとめ
1.お茶が飲み辛くなったら先生に申し出よう。無理は禁物。
2.正座には少しずつ慣れよう。無理は禁物。
3.教室・お稽古で目と人間関係を養おう。焦らずゆっくり。
おまけ
昨日か一昨日ぐらい、メルカリで小笠原流の煎茶道具一式が売られているのを発見した。もちろん私は他流派の内容は一切存じない。
実は煎茶道の流派、こんなに沢山ありました!って、誰か知らんや。
そう言う訳で、次回からは下記をお話しようと思っている。
●茶葉について(植物、おすすめの店…)
●煎茶道はいつどう生まれたのか?(歴史)
●二条流煎茶道ではどんな道具を使うのか?
(ついでにあるとこれくしょんを披露したい。ふっつーのお稽古用道具から、何だか良さげな物まで)
どれが先に披露されるかは、お楽しみに!
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