何事も、平等であることが大事。なのかも?
スウェーデンに移住してきて、しばらくして気が付いたこと。スウェーデンって、いろんな本やテレビで男女平等が進んだ国として取り上げられがち。だけど、平等が意識されているのは、男女の間だけじゃないかも( ᐢ˙꒳˙ᐢ )ワオ
なにごともすべて、可能な限り、平等であるべき!という意識が強い国なような気がするのです。
ストックホルム市庁舎の天井も、ここで決められることはすべて、この建物の外にいる市民のために。空を模した天井が市民との繋がりを表現してるんだとか。政治家たちの、政治への意識が反映されているかも。みんなの声がなるべく平等に反映されることを願っているのかも。
ビールにも、機会平等を
アルコール依存症になる人が多かったという過去の経緯から、スウェーデンはアルコールの販売に厳しい国。アルコール度数5%を上回るものは、国営の酒類販売店、Systembolagetでしか購入することができないかも( ˙꒳˙ )チーン
たとえば料理酒も、一般的なスーパーではアルコール度数が低いものしか取り扱っていないというのが実情。みりんもノンアルコールのしか売ってません・・・。本みりん輸入しませんか・・・。いや、売ってるだけありがたいけども( ᐢ˙꒳˙ᐢ )ワー
この酒屋、さすがスウェーデンで唯一の酒屋さんということもあり、品揃えはとっても豊富。しかし、そこでふと店内を見回してみると気が付くことが。そう、クーラーがない・・・( ᐢ˙꒳˙ᐢ )アレレ
日本ではスーパーやコンビニで、キンキンに冷えたビールを買うことができますが、スウェーデンの酒屋ではそれができない。はじめてそれに気が付いたとき、ビールがだいすきな私は「Why Swedish people!!!」って叫びたくなっちゃったかも( ˙꒳˙ )ムキイ
ビールなどの冷やして飲むお酒を買うときに、飲むまでに冷やす時間も計算に入れて購入しなければならないなんて。ちょっとめんどくさい・・・。今すぐキンキンのビールが飲みたい!!!ってときもあるよねぇ( ˙꒳˙ )ウウウ
なぜそんなことになっているのかというと…実際のところ、スウェーデンでもこれは一度議論があったそうで。
コストを多少かけてでも、冷えたビールを売るべき!!との声が上がったそうです。しかし、それは実現せず。なぜならば、コストなどの関係上「すべてのお酒をクーラーに入れることはできないから」。
「え?」って思いますよね。「全部じゃなくて一部入れればいいじゃない?」って。
そこで、平等意識の高い発想の出番。「ある一部のビールだけをクーラーに入れて販売するのは、他のお酒に対してフェアじゃない」という声が出たのだんだとか( ᐢ˙꒳˙ᐢ )ワオ
選抜されてクーラーに入ったビールはコストが上がり、そのビール自体の価格が高くなります。よって、ただでさえお酒の価格が高い国スウェーデン(酒税25%)では購買意欲が下がることにも繋がり、必ずしもクーラーに入れることはメリットには繋がらないかもしれない。そして、クーラーに入れる、という特別な権利が一部のビールにだけ与えられてしまう、という不公平な状況を生んでしまう。
一部のブランドや種類のお酒の販売だけを促進するようなことはしてはならない。かといって、すべてのビールをクーラーに入れたらコストがかかりすぎて破綻する。
じゃ、しょうがないから諦めよう!
ということで。冷やしたお酒を販売することは廃案となったそうです。つまり、店頭に並ぶ数々のビールやお酒の平等な扱いを維持することが優先されたったのです。ちょっと驚きの思考回路かも( ᐢ˙꒳˙ᐢ )ヒエー
冷えたビールを売ったら、夏の売り上げ絶対伸びるのに!!でも、そもそも国民がお酒飲みすぎなのを抑制するためのお店なので、そういう発想もないのかも。
日常のあらゆるところに「平等」を
社会における男女の平等の重視や、異国からの移民・難民たちも、自国民と同じように社会に受け入れようとする制度。
※2015年のRefugee Crisis以降、移民の扱いには少し変化が出ていますが・・・。
スウェーデンにおいて個人の平等が重要視されている事実は社会のさまざまな制度や取り組みに反映されているかも。しかしそれだけではなく、日常のさまざまな部分でも、平等であることが大切にされていて、それがスウェーデンらしさなのかもしれません( ˙꒳˙ )
しかし、実際のところ、男女の賃金や家事分担の割合は、まだ女性が負を被る形になっているんだそうな。スウェーデン人が平等という感覚にとても敏感なのは、そんな事実があって、女性が強い意識をもってその状況を変えようと戦い続けているおかげもあるのかも?
スウェーデンで人々が日々平等を求めていく姿勢そしてその活動は、まだまだ続きそうかもです( ᐢ˙꒳˙ᐢ )ガンバロー
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