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介護の職場でアロマワークショップをしたよ

僕は普段、介護の仕事をしています。

日々、Xでアロマな事を発信しているのですが、その中で感じた事。

介護士や看護師は心が疲れている

介護士や看護師といった「ケアラー」は、人のケアをする仕事。

人のことばかりに目が行き、自分の事は見えていない人が多いんだなって。

この記事にも書いていますが、僕はアロマを始めて、自分に目が行くようになりました。

意外と疲れているな、意外と肩に力入っているな。

そんな気が付かない自分の変化や状態を、アロマを通じて知ることが出来ました。

介護福祉士の僕、そしてアロマテラピーアドバイザーの僕。

人のケアをして自分のケアにまで目が行っていない、そんなケアラーにアロマを通じて「一瞬のゆるぎ」や「ひと時のやすらぎ」を提供できたらいいな

そんな気持ちで介護の職場でアロマテラピーのワークショップをしてみました。

ワークショップの内容

アロマワークショップの内容一部

ワークショップの内容としては

・アロマにハマったきっかけ
・アロマテラピーってなんぞや
・精油ってなんぞや
・アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い
・「嗅ぐ」は脳トレにもなる
・精油を嗅いでみよう
・入浴剤をつくろう!

といった感じ。

「ご利用者向けにする」という名目ですが、実はスタッフ向けに作っていますw

介護施設でご利用者だけに向けて作ると、もっと砕けた感じの方がいいかなぁと思いました。

せっかくならアロマクラフト。

僕の勤めている施設はグループホームというところで、認知症の方が家の延長で暮らす場所、みたいな感じなんですね。

なので、食事もスタッフが調理しますし、洗濯物洗ったり干したり、ホント家事を仕事でもしている感じなんです。

お風呂も普通の家庭用の浴槽です。

ご利用者も日替わりで入浴されるので、薄い濃度での入浴剤がいいかなぁと思って、入浴剤を作ってみる事にしました

今回は「炭酸ガス」の入浴剤。

クエン酸と重曹を使って、お風呂に入れると、某入浴剤「〇ブ」みたいにブクブクとガスが出る入浴剤にしました。

入れた時の見た目も楽しく脳の刺激にもなる事でしょう。

ワークショップをしてみての感想

アロマワークショップの内容一部

ワークショップをしてみて、手ごたえは「まぁまぁ」といった感じ。

あんまり理解が出来てないかなぁ。

内容がちと堅苦しすぎたかなと、反省。

次出来る時はもっと柔らかいものにしないとな、と。

嗅覚の話は、反応が良かったかな。

「カメムシの匂いがしてカメムシを探す」
「冷蔵庫の、日がたったものを嗅いで食べるか判断する」

↑これらは嗅覚で危険を察知して判断しているので、嗅覚は大事な感覚なんですよ。

みたいな話は結構ウケました。

一応「脳トレにもなる」と銘打ってあるので

香りを嗅いで感情が動くと脳にも刺激になって、脳トレにもなります」

みたいな話も出来て良い反応。

精油を嗅いでもらったら

「におわん」「臭い」「キツイ」
「イイ匂い」「これがいい」

などなど、色んな人から様々な感想をもらえました。

「嗅覚は人それぞれなので、どれが正解とかはありません。」
「大事なのは、香りを嗅いでどう感じるか、脳が働いてどう感情が動くか、です。」

と、銘打った「脳トレ」と若干無理くりでも結び付けながら、進めました。

アロマクラフトの入浴剤つくり

入浴剤つくりは、正直あんまりでした。

重曹〇gとかレシピを書いていたんですが、認知症の関係で、数字などの識字がイマイチだったり、作業内容が理解できない人が多かったからです。

まぁ、それは正直織り込み済みなので、出来る人に作業をしてもらいつつ、見学の方をどう飽きさせないか、が今後の課題かなぁ。

全員が楽しむのは、正直相当難しいな。
だから、不参加な人を出さないよう、半参加みたいな状態で出来たらいいかな。

入浴剤はすぐに使えるものではないので、ほとんどの人が作ったことを忘れているでしょう。
これもまぁ織り込み済み。

覚えている人だけでも、入浴剤の反応が聞けてたらいいかなと。

スタッフの反応

正直、スタッフ向けにしたこのワークショップ。

スタッフの反応は「まぁまぁかな」といった感じ。

話は聞いてくれて、ご利用者を交え楽しんでくれていた感じ。

どうしても「スタッフ」なので、ご利用者に目を配っていて、集中して話を聞ける環境ではなかったかなぁ。
しょうがないところか。

色んな精油を嗅いでもらうと

「これがいい」「個性的な香り」「落ち着く」「キツイ」

など色んな反応が。

スタッフにも脳トレになったかな。

あとは

「日常にアロマがあると日常が華やぐ」
「自分に目が向いて、自分の状態を知ること出来た」

など、僕の体験談をもっと交えて話が出来たら、もっとスタッフにも響く感じになったと思うな。

「スタッフ向け」という裏テーマをイマイチ達成できていない感じ。
次への課題です。

入浴剤つくりは、スタッフが自分の好きな香りで作ってみる感じで。

スタッフの悩みに合わせた精油をいくつか提案して、その中から選んでもらう感じで進めました。

やっぱりもの作りは楽しいですね。

スタッフも楽しそうに作ってくれました。

なんかんやで楽しめたワークショップ

入浴剤のイメージ画像

手ごたえ的には「まぁまぁ」だったワークショップ。

でもご利用者からは

「またしたい」「もう一回やって」

など、楽しんでもらえたような感想が聞けて、嬉しかったです。

介護施設って、どうしてもルーティン化してしまうんです。

同じような時間に起きて、同じような時間にご飯を食べて、同じように時が過ぎ、同じような時間に寝る…。

そんな日々の繰り返しになりがち。

そんな日々に、こうしたアロマワークショップなんかがあると、イベント的に楽しくていいかなぁと思うんです。

また、嗅覚を使う事で脳への刺激にもなるので、認知症にも良いでしょう。

レクリエーションのネタだって切れまくりなので、たまにはこんなイベントがあったら、いいなと思います。

スタッフが講義をしてスタッフを交えて楽しめるので、ご利用者ともスタッフ間とも人間関係が深められてイイ事いっぱい。

また機会があれば、ワークショップをやってみたいなと思いました。



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