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【靴屋の小話】雨の日の必需品、防水レザー

今日も雨。今年は梅雨だけでなく、夏も雨が多いです。
天気が変わりやすく、読めないことも多いので、革製品の靴やカバンなら気を使います。

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そんなときに頼れるのが『防水レザー』。
近頃、よく聞かれるようになってきました。

防水レザーとは

以前の防水レザーは、革の表面に加工し、のっぺりとした表情になるので、個人的には好きではありませんでした。
革の表情が好きで革製品を持つのに、表面の加工でそれが失われていたからです。

何年前でしょうか。
タンナーさんから、『今の防水レザー』を見せていただき、驚きました。
今までの(のっぺり)は無くなって、革そのものの風合いが損なわれず、
言われても防水機能があるかなんて、分からないものでした。
水がはじかれることでしか判断できません。

私たちのblueoverではmarcoとPHOLUSというモデルで、『防水レザー』を使っています。

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老舗タンナーさんに防水レザーを見せていただいてから、美しい艶やかさと防水機能を兼ねそろえる『オリジナルの防水レザー』をともに作り上げました。
革のなめしの段階で、防水加脂を革そのものに染み込ませています。
革の繊維が残る限り防水機能は保たれます。
見た目と機能性を兼ねそろえた素材です。

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革は水に弱いのが当たり前なったのに、革なら防水は当たり前な時代がくるかも知れません。


雨が多く、天候が読めない日本。
防水レザーは今後ますます必需品になりそうな予感。

活躍の場を広げていきそうです。


zucco

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