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件名:突然思い出したこと。

今日学校帰りにですね、ふと中学校の修学旅行を思い出したんです。

「みんなと京都と大阪と奈良行ったの楽しかったなぁ」って感じに。

あんまり仲良くない子たちとも一緒だったけど全然普通に楽しく過ごした事を思い出してたんです。

みんなで前もっていろんな計画立てて、

1日目はインフルエンザで友達のnちゃんが来れなくなったこと惜しみながらも、USJいって絶叫系乗って、チュロ食べて、先生に写真撮ってもらって、

2日目は京都で血天井見とか、金閣寺と二条城も見て、昼ご飯に山椒の効いたすごく美味しい親子丼食べて、お土産買って、

3日目は奈良の東大寺で鹿さんと大仏見て、帰りの新幹線でみんなでunoして、家に帰った後もずっといろんな楽しかったこと、呆れられるほど親に話したんです。

そのくらい楽しくていい修学旅行でした。

その中でも一人の女の子と仲良く話したことが印象的で、その子とはnちゃん繋がりで知り合っていて、その時までは正直あんまり話したことなかったんです。

でも修学旅行で趣味が合うってことを知って、お互いにたくさんの話をしました。僕の話を真剣に聞いてくれて、その子は素敵な笑顔で歯を見せて楽しそうに笑うんです。

それから僕はその子と前より話すようになりましたが、すぐクラス替えが来てしまい、あまり会うことがなくなり、疎遠になっていきました。

三年生の期間はあっという間で、受験勉強の記憶しかないくらいの日々でした。

そして、卒業する少し前、その子に会ったんです。

どっちから話しかけたかは忘れたのですが、たわいもない話をして、その子は「修学旅行楽しかったね、今度はnちゃんとみんなで行きたいな」って言ったので、僕も「そうだね、みんなでいきたいね、」って答えました。

それから少しして「もうそろそろいくね、またね」とその子は去っていきました。

それからその子とは一度も会わず、コロナ下でばたばたと卒業しました。


そんなふうにその子のことを思い出して思うんです。

一緒に遊びたかったなって、もう一度話したかったなって、なんでもう会えないんだろうって、何がそんなに辛かったんだろうって、もしそばにいたら自殺を止められたのかなって。

明るかったあの子はもう戻ってこないんです。

死んじゃったから。

9月の初めにあの子は死んだから。

そして1番に思うのは、そんなあの子の死を感じても尚、死にたいと願ってしまう事への懺悔。

あの子の代わりに僕が死んでたらな。

あの子は周りを幸せにしてたのに。

僕は誰も幸せにできない人間なのに。

君の死を自分の生きる意味にすることもできないのに。

もう終わりたいんです。全部。

生きてる意味がわからないんです。

死にたいんです。ずっと前から。

もう、この記憶に、思いに、現実に、肉体にさよならしたいの。