【貯金の極意】収入の多さよりも大切なこと
”富”とは、なにか?
と問われたら、みなさんは何を想像しますか?
だだっ広い庭付きプール付きの豪邸や何台も並べられた高級車、リゾート地の別荘、豪華客船での船旅 などなど。
今までテレビや映画などで目にしてきた、贅を尽くしたお金持ちの姿を想像してしまうのは、きっと私だけではないですよね?
そして私たちは、親がもともとお金持ちだったり、高収入を得ている人(いわゆる経済的に恵まれた人)こそが、
より多くの”富”を持つことができる
と、普段そこまで考えないにしても、無意識で感じている方も少なくないと思います。
昔、『となりの億万長者』という本を読んだことがありました。
この本には、長年アメリカの億万長者たちの研究を続けてきたトマス・J・スタンリーさんにより、億万長者の真の姿が事細かに解説されています。
上に書いたような、きらびやかな”お金持ち”ではなく、真の億万長者とは実はとても質素倹約を大事にしている、一見”普通”に見える人たちなんだよ、というお話です。
最近、ある2人の経済的自由を手にしている方が、揃ってこの本を「机の上に置いている」「本棚に飾ってある」と耳にしたため、私ももう一度読んでみようと思いました。
今読んでいるのは、その続編『その後のとなりの億万長者』です。
注)この記事では”富”と”億万長者”という言葉を連発します。この言葉の連発、このふたつの言葉自体に不快感や卑しさを感じる方、そもそも資産を増やすことに興味のない方はここで離脱してくださいね♬
冒頭で書いた「富とはなにか?」という問いですが、この本では
富とは収入ではない、また収入は富ではない。
富とはどれだけの蓄えがあるのか、ということである。
と、明確に”富”という言葉を定義しています。
富=純資産額を指します。
純資産とは、資産からすべての負債を差し引いたもの。
そして、私たちが目にする多くのメディアでは、純資産ではなく収入を富として表現することが多いということを指摘しています。
これにより、大きな給与を手にすればより多くの”富”が生み出されるといった、誤った認識が広がっていると書かれていました。
「私だって、年収500万600万あれば(収入さえ増えれば)もっと貯金できるのに!」と感じている人が多いのも、きっとこれが原因だと思っています。
たしかに”富”の蓄積に、収入の多さは大きな影響を及ぼします。
大きな収入を持つ人ほど、より多くの”富”を蓄積できる可能性は高くなる。
けれど実際は、たとえ多くの収入を得ていても”富”を持たない人もいる。
その一方で、少ない収入であっても多くの”富”を持っている人がいるのが現実です。
月収100万円を稼ぐ人が、月に110万円使っていたなら純資産に与える影響はマイナス10万円。
月収30万円の人が家計管理を徹底し、月25万円に支出を抑えて生活していたならば、純資産に与える影響はプラス5万円になる。
われわれの収入は、統計上は富と関係するが、富ではない。
収入が増えるにつれて消費を増やす人たちは、収入と富が同じものだと思い込んでいると書かれています。
また「収入が少ない私に貯金はできない」との思い込みもここからきているため、真の”富”を築くためには「富=収入」から「富=純資産」と、まず認識を変え、そのブロックを外すことがとても重要だと感じました。
私たちは高級車に乗っている人を”お金持ち”と認識するところがありますが、実際に高級メーカーの車に乗っている人の80%以上が億万長者ではないそうです。
もちろん、億万長者にも高級車に乗る人はいますが、多くの億万長者は国産車に乗り、住まいも普通。
一見してお金持ちに見えない人が「となりの億万長者」として、私たちのすぐ近くにいるのかもしれませんね。
となりの億万長者たちに共通することは、経済的に規律正しい行動をすること。
他人の価値観に影響を受けず、自分の価値観にのみしたがってお金を使い、友人知人の消費活動に翻弄されない。
収入を”富”に変換させるために、お金・時間などの多くのエネルギーを使っています。
私自身が”富”を増やすためにしてきたことは、単純に
収入>支出
を、徹底的に守り続けてきただけです。
✔自分たちの収入はいくらあるのか?
✔毎月の支出を把握した上で…
✔予算を立て、その収支が常にプラスになるように考える
ここに「お金を殖やす」が加わると、複利計算など掛け算が必要になりますが、私はそういう難しいのは苦手なので(頭よくないんですよ…笑)、自分でやったことはありません(笑)
私がいままでやってきたことは、単純な足し算引き算のみ!
お金を貯めるのに必要なのは、この足し算引き算ができることと、その計算にそった予算立てを行い、あとは自分で決めた予算を徹底して守ることのみです。
足し算引き算の中にお金が貯まる習慣作りをあらかじめ組み込んでおくことで、あとは自然にお金が貯まります。
「収入の十分の一を貯金せよ」
これがすべての元になるといっても過言ではないほど、富を築くうえでとても大事な習慣となります。
収入の10分の1を貯金し、残った10分の9で生活する習慣を身に着けること。
そのために欲望には優先順位をつけ、自分が最も大切にするものからお金を使うようにしていくこと。
それらは『バビロン大富豪の教え』で学ぶことができます。
『となりの億万長者』の中にも例として書かれていましたが、億万長者であるアリソン・ラマ―さんは時給6.50ドルで働いていたころから、収入の10分の1を貯金していたそうです。
それは祖父母からの教えであり、アリソン・ラマ―さんにとってこれは犠牲でも何でもなく、単なる習慣だと書かれていました。
収入が多いことが、お金持ち(多くの富を持つこと)ではない。
たとえ高収入とはいえないサラリーマンであっても、小さなお金をコツコツと貯め、お金に興味を持って学び、目標達成に必要であれば投資にも挑戦していくことで、”富”の蓄積は充分可能なのだと大きな希望をくれる本でした。
「本当に余裕がないんだよ! たった1000円2000円貯金したからといって、いったい何になるんだよ!」
と、感じるかたもいらっしゃるかもしれません。
以前、キングオブコイン(500円玉)貯金の記事を書いたときに、500円玉貯金でとても大きなお金を貯めた方からコメントをいただきました。
小さなお金をコツコツ貯める大切さ、小さなお金もちりも積もれば山となる実例です。
お二人とも体験談を記事にしてくださっているので、ご紹介します。
お一人目は500円玉貯金で、なんと75万円を貯めたペペシさん。
買い物ではおつりで500円玉が返ってくるように工夫しながら支払い。
帰宅して、財布の中に500円玉が2こあればニンマリ♡
貯金であるにもかかわらず、負担を感じず楽しく続けてこられたのがとても伝わってくる記事でした。
だからこそ、10年間という長い期間、ずっと続けることができたのですね。
ペペシさんはFP(ファイナンシャルプランナー)さんです。
「子供とお金」について多くの記事を書かれていますので、気になる方はぜひペペシさんのnoteを覗いてみてくださいね!
そしてもうお一人。広葉さんです。
広葉さんの体験談は、500円玉貯金を長年続けてこられたお母さまのお話。
なんと、広葉さんのお母さまは、500円玉貯金で500万円という大金を貯められたのです。
そして貯めるだけではなく、貯めたお金は家族の「ここぞ!」というときに、必要な時には惜しみなく使ってこられたエピソードが綴られています。
広葉さんはお母さまをすでに亡くされていますが、お母さまから学んだことをご自身にも活かし、500円玉貯金で留学費用を捻出、その後もずっと500円玉貯金を続けられているそうです。
すでに多くの方に読まれていますが、とても素晴らしいお話でしたので、まだ読まれていない方はぜひ読んでみてくださいね。
ペペシさん、広葉さん、貴重な体験談をありがとうございました。
最後に、一代で”富”を築き上げ億万長者となったアリソン・ラマ―さんの言葉をひとつご紹介します。
アルコール依存症の母親と妻の世話をしながら、家計のやりくりに苦労していた父親の元で育ったアリソン・ラマ―さん。
「責任をもってお金を大切にすること、そうすれば、やがてお金が自分を大事にしてくれる。人はお金なんか気にしないと言うが、それはお金に向き合おうとしない言い訳にすぎないと思う」
”富”の蓄積に、収入の多さはたしかに影響するけれど、富の大きさと収入の多さは比例しません。
何よりも大切なのは、「収入>支出」で生活することを心掛け、自分自身で決めた「お金に対するルール」を守ることです。
魅力的なモノ・コトに溢れる時代ですから、その中から自分の価値観にあったお金の使い方を考えることもとても大事なことだと思っています。
それが真の億万長者たちが、収入の多さよりも重要視する「経済的に規律正しい行動をとる」ということ。
となりの億万長者たちは、莫大な遺産を受け継いだわけでもなく、特別に事業で成功した人たちではありませんでした。
その多くが普通のサラリーマンであり、自分の力で一代で”富”を築き上げてきた人たちです。
日本の貯金ゼロ世帯は、全世帯の2割とも3割ともいわれています。
「収入が少ない」という理由ではじめから諦めることなく、”収入”ではなく”富”の蓄積を意識して、どうか少しずつでも前向きな気持ちで”将来のお守り”となる貯金を、多くの方が増やすことができますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(イラスト提供💛Tokkoさん)
今日のイラストはTokkoさんにご提供いただきました。
このイラストのテーマは、「おかね(愛)の循環」ですね♬
とても素敵なイラストをありがとうございました。
Tokkoさんはこのイラストを描く前に、ご自身のお金との向き合い方を考えてみたそうです。
でも、お金と向き合うことに、不安があふれ出てきそうな抵抗が…。
経験から出来た観念かしら、と思い、振り返ってみることにしました。
幼い頃、目の前をネズミの行列がササ―ッと走って行くような、ボロボロの家に住んでいたこと。関係ある気がします。
こんなふうに、ご自身の過去を振り返ってくださった記事になっています。
お金と向き合うことに抵抗がある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
Tokkoさん、ありがとう!
🌼募集🌼
私のお金記事のテーマは、
✔お金と楽しく向き合うこと
✔ワクワク楽しい資産形成
です♪
見てくれた方がお金と楽しく向き合いたくなるような、素敵なイラストを募集しています。
みんなの得意を持ち寄って、世の中に少しでも貢献できればいいなと思っています。
描いて頂ける方は、ぜひコメント欄からお知らせくださいね💕
飛び上がって喜びます😍
いただいたサポートは、夢の実現のために使わせていただきます 私の夢は 日本全国の学校・図書館に、漫画『宇宙兄弟』を寄贈すること https://note.com/arigatou_happy/n/n4b0d2854718c 一歩一歩かぺる(頑張る)しかない!(2023.3.21)