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commit...

commit って単語には色々な意味がある。「コミット」ってカタカナで書いてしまうと、参加するとか責任を持つっていうビジネス業界で使われている意味合いが強くなると思うんだけれど実は違う。
タイトルはcommunicateでも良かったんだけど、今日はそういう気分ではなかった…。

*タイトルからだと連想しにくいなと思いサブタイトル追記(2020.7.21)

支援職側のヘルスケアへ思いを馳せる…

支援者である側は、”健康”でなければいけない。”動揺”を隠さねばいけない。こういうレッテルってどこからくるんだろうか。ある意味、そうでなくてはならない部分っていうのも、もちろん職業的にはあると思う。
ただ、我々だって1人の人間で、色々な事情を抱えている。アンダーコロナで、水害もあって…危機的な状況がずっと続いて、出口が見えないトンネル状態。「やばい、もう無理」って時、みんなはどうするんだろう?って最近ずっと考えている。

人の生死に近い職業だと思っている。臨床家って仕事をしていると、一言で人が生きるか、死ぬか、それこそ何かのスイッチを押してしまうかもしれないという恐怖に晒されていると感じる。
少なくとも、私はどの現場でもそう思っている。それは言葉だけじゃない。自分達の態度でもそうなんだと思っている。生きる姿勢とも言えるかもしれない。

一昨日の有名人の死は、皆の心を揺らしたんだと感じた。
TLに流れてくるSOS先やメディアの報道のあり方などの情報や、自分達の支援者としての意見。私はその一報を受けた時、黙る、情報から離れるという行動をとった。
何時間ぐらい後だったろうか…夕方過ぎてTwitterを見て、正直びっくりした。命を繋ぎ止めたいという想いに溢れていて、その熱さに驚いたんだと思う。喪に服すよりもそっち…いやまぁそうなんだけれども…みたいな戸惑い?みたいなのを正直感じたんだと、振り返ると思う。

自分も、そういう関連のツイートをRTしてみたりしたんだけど、なにか違和感があった。
たぶん、職業人としてそれをしているのではないかと感じたんだと思う。なにもできない自分に耐えきれないからというのもあったと思うし、なにもしないの?って思われたくないとかって気持ちもあったと思う。
ただ、その後は、違和感とともに、立ち止まって、ふと我に返ってTLを眺めていた。眺めていて「いや、むしろみんなが大丈夫?」とすごく感じた。
支援者側が明らかに波に飲み込まれて、動揺している様子のほうが気になり始めたんだ。

最初に個人垢で、私はコメント付きRTで「今の繋がりを大切に」と書いた。そう、繋がりだよ!!!って思った。

7月18日夜、以下のツイートを個人垢でした。いいねが17件きても、誰もDMをしてこないことを、私は危機的だなと感じた。

臨床家の皆さんで今きつい方はいませんか?支援者として、時に自死に立ち会った当事者としてきつい気持ちでいっぱいな方がいるだろうと想像しています。もし話をしたい方がいれば緊急に集いませんか?自分たちに対する危機介入が必要かもとTLを見て感じました。

7月19日の朝、気になったので以下のツイートをしてみたが、それでも連絡をしてこない。

ここにいいね!くれてる人達はDM送った方が良き?臨床家たちは受け身が多いからのぉと気になっただけ。

いや、取り組みに対してのいいね!だった人もいたのは分かってはいたんだけども…
支援者のみなさん不器用すぎませんか!?と思って、とりあえずいいね!くれた人にはDMをする作戦にでてみた。

回答は様々だったが大丈夫ではない人達もそこにはいた。ちょうど、shihoさん(https://twitter.com/emotion_lab)と連絡を取っていて、急遽、ZOOMで一緒に話そうっていうことになった。それを発展させた形がこちら↓のツイート。

結果として、集まったのは6人でした。動画オフで、音声のみでお送りするラジオスタイル。3人が語り、3人は聴いているという、人それぞれのやり方で過ごしたわけなんだけども…昨日やってみて思ったことがある。

語ることが全てではなく、そこに居るだけの人になるという誠実さが、「ヘルプ!!」って言えない、不器用な支援者たちの助けになるんじゃないかってことを強く思った。

これって、カウンセリングなど、私達がやっている仕事と一緒だよねと感じる。特に何をするわけでもないけど、共に居ることを保証する。1人の人間として、そして臨床家として。

終わったあとでもいいね!を頂いたり、DMをいただいたり反響を頂いております。昨日、参加してくれた方々、本当にありがとうございました。また、反応を頂いている皆様にもこの場を借りてお礼を…。
そして、たぶん1人じゃここまでできなかった、shihoさんとの繋がりにも感謝!!┏○ペコッ

タイトルはcommitって書いたんだけど…それは「間違うこと」があってもいい、それでも「約束しよう」、「責任を持ってただ居る人になること」をっていう意味合いを込めました。

だかしかし、私が今日、強調したいのは「繋がり」です(笑)
それは、縦だろうが、横だろうが、斜めだろうが、リアルだろうがネット上だろうがどうだっていい。
必要な時に繋がれる人がいることの大切さ。通り過ぎていくだけでもいいんです(笑)むしろその方がいい。
だから、支援職のみんなもきっついなって時は何かリアクションしよう?独りで抱え込むのだけはやめよう。みんながRTしていたように、誰だって(←少し乱暴で語弊があるかもしれませんがご了承を…)いいんだよ。自分達が自分達自身のケアに目を向けられるように少しずつしていこう。

私はいつでもウェルカムです。これからもそういった”繋がり”を作りたいと思うし、そういうきっかけになりたいと思ってます。
昨日、なんとなくで、ラジオ風にお送りしていたので、最後に一曲。
Dragon ashで、♪繋がりsunset、お聴き下さい。


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