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中国がUAP調査でリード!?「うちはAIでやってます ドヤ」😅

NYタイムズから、ペンタゴンのUAP報告書の概要がリークされ、口シアや中国の反応が気になると前記事で書いたばかりだが、1日も経たずに中国の新聞が驚くような記事を発表した。

中国にもタスクフォースは存在

香港で発行されている、South China Morning Post(南華早報)の6月4日の記事によれば、

中国の人民解放軍(PLA)は、独自にUAP調査のタスクフォース(作業部会)を設置しているという。
もっとも、"Unidentified Aerial Phenomena"(UAP)ではなく、"Unidentified Air Conditions"(UAC)と呼んでいるが、UFOという語を避けている点では、アメリカと同じ理由のようだ。

武漢にある空軍早期警戒アカデミーの陳麗研究員(名前出し!)によると、近年、全国の軍や民間の幅広い情報源から寄せられる目撃情報が急速に増加しているため、分析者は圧倒されており、2019年に北京で開催された上級情報技術科学者の会議で、
「近年のUACの頻発は、我が国の防空安全保障に深刻な課題をもたらしている。」
と、陳氏が報告したというから、アメリカよりはずっと正式に扱われているのかもしれない。
その報告書の中で既に、PLAのタスクフォースは、UACのデータを分析するためにAI技術にますます依存していると書かれており、昨年にも新たな研究が発表されているそうだ。

また、PLAにはUACを扱うための3段階の報告システムがあり、下層は、軍のレーダー局、空軍パイロット、警察署、気象台、天文台などが生データを収集。
中層はPLAの地域軍事司令部で、予備的な分析を行い、全国的なデータベースに転送。
上層のPLA本部はAIの助けを借り、物体の挙動、出現頻度、空力特性、放射能、可能性のある製造元や材料、その他の情報に基づいて、各物体に「脅威指数」を割り当てるというから、実にシステマティック。

しかし、陝西省西安市の匿名のレーダー科学者によると、「宇宙人よりも人間が原因である可能性が高い。」と考えており、南シナ海など中国近海のセンシティブな海域で、米軍の活動が活発化していることも、UAC出現が増えている説明になるかもしれないというので、中国側もアメリカと似たような見解を持っているのかもしれない。

さらに、1998年10月19日、河北省滄州市の軍事基地上空に出現し、空軍機がスクランブルしたUFOは、中国で唯一公式に確認されたUFOだとも書かれている。


さて、NYタイムズのリーク記事に、間髪を入れずに反応して出て来た形のこの記事だが、どう読むべきか実際悩ましい。
あまりにタイミングがよすぎるので、NYタイムズが左寄りであり、UFO開示に積極的な民主党支持である事、さらに直前の、オバマ元大統領の発言などを考えれば、両メディアが裏で示し合わせている可能性は高い。(あくまで憶測)
しかし、今のバイデン政権が予想に反し、567問題などで中国との対立姿勢を強めている事もあってか、「AIでやってます!」と、調査分析の優位性をドヤ顔で言って来られても、「いやいや、そこですか?問題は。」と、誰でも突っ込みたくなるだろう、笑

また、口シアも似たような状況と思われるのは、ムーの南山氏の記事などから推測されるところだが、今後3大国が、この問題で「公式に」交渉するような場面は来るだろうか。
その際、互いに「お前のところの仕業だろう!」と非難し合うというのもまた考えにくいのは、相手国の技術が何十年も進んでいると認める事になってしまうからだ。
かといって、「リバース・エンジニアリングしちゃったやつとかさー、地球外の話とかどう説明する?笑」と、本音を出し合うというのも、今の国際情勢からは難しそうな気がする。


本当は、国連がこの問題を取り上げるのがスジであり、実際20世紀後半には、そのような動きがあった時代もあったが、妨害工作もあったようで中断。

その後は、たまに秘密裏に話し合われたと伝えられるくらいである。

案外、この秘密会議で決められた方針に今、各国が従っているのかもしれないが、前世紀の国連の動きが公式に再開するのが理想的。
実は中国が、それを望んでいた節があるのだ。

中国が口シアで、国際UFOフォーラムを開催していた

ここに、国連と中国のUFO調査について紹介してくれている動画がある。

英語字幕をオンにしてから、自動翻訳で日本語を選択すれば、何とか内容は掴めるだろう。
後半が中国についてなのだが、Jin Fanという人が1999年に創設した中国UFO協会という団体は、今や100万人!の会員を擁するらしく、本当なら凄いが、メンバーは学術界、政府、軍部からも多いという。
中国には集会の自由がなく、こういう団体の結成には政府と共産党から必ず許可が必要だそうだが、そのためか、中国UFO協会は、UFO研究から超常、オカルト的な側面を避けており、あくまで航空宇宙や天文学の科学的対象というスタンスのようで、そういう意味では、アメリカのUAP調査と考え方は同じだ。

その中国UFO協会が、2018年7月の年次総会と同時にロズウェル展!を重慶で開催したのだが、アメリカから、プロジェクト・ブルーブックのハイネック博士の弟子とされるドナルド・シュミット氏と、映画プロデューサーのジェイムズ・フォックス氏が招待された。
また、グラナダの北京大使!と口シアの宇宙飛行士も出席した。

ロズウェル展は成功し、その場で Jin Fan氏が世界的なUFO研究組織の設立を呼びかけ、同年10月にモスクワで新たな会議を開くと発表した。
これが5大陸(国際)フォーラムで、世界中のUFO研究者に招待状が送られた。(日本では誰か受け取ったのだろうか。)
旅費が主催者持ちだった事もあってか(笑)、フォーラムは実現し30ヶ国以上から参加があった。
ブラジルのUFOサイトの記事:

口シアのYouTubeチャンネルによる一部始終:

見たところ参加者は200名ほどだろうか。
主な招待者は、先のD.シュミット氏を始め、各国の科学者やジャーナリストの所謂ユーフォロジーで、日本では馴染みのない人も多く、やや寄せ集め感も拭えないが、こういうのは内容より実績が大事なのはどこの国も同じか。

注目すべきは、動画20分目からの、中国山東省の1000万人首都である菏沢(かたく)市の市長の祝辞。
わざわざモスクワまで来ているのがまず驚きだが、どこの産業展示会かと思えるような内容で、単なるUFO大会や町おこしとはとても思えず、実際、いくつか中露産業界からの出席が見られる。
市長はフォーラムの本拠地を誘致すると述べ、これはもう産業発展のための官製UFO団体といえる扱いだろう。
しかも、敢えて習近平国家主席夫人の故郷だと触れており、夫人がUFOに御執心という噂もあながち否定できないかも。
(鳩山元首相夫人となら仲良くなれたかもしれないのに…)

フォーラムでは、正式名称 "Five Continents Alliance Forum" (CAF) の設立が宣言され、その主要な目的は、まず航空宇宙と惑星探査に関連する最先端技術について、政府と企業間協力を促進する事であり、また、過去のグレナダ提案による国連決議を実行するよう国連に要請する事だという。
重慶でグレナダ大使が呼ばれた理由が推し量られる。
また、中国ではなく口シアで発足したという点も、国際的取り組みを強調しようという政治的な意図が汲み取れそうだ。
その後、2018年12月にブラジルで開催予定となっていたが、実現したのか、現在までの動きは不明となってしまった。

ただ、CAFは、アメリカのUAP動画をリークしたTTSAと連絡を取り合っていたらしく、もしそうなら何か大きなバックが両国を動かしている事も考えられるかもしれない。

というわけで、さーさー、盛り上がってまいりました!と言いたいところだが、果たして地球社会は一体どこに向かおうとしているのだろうか。


以上、気に入っていただけましたら、サポートのほうも、よろしくお願いいたします。

UFOと宇宙問題について長年学んでまいりました。出来るだけ多くのかたにお知らせしたいと思っておりますので、ご協力いただければ幸いです。