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経営者の方針に不満がある平社員に話す事

今日(2021年7月21日)、とある中小企業の名古屋拠点の所長から悩み相談を受けた。

その所長は40歳で、今年になって初めて所長に昇進した。

これまでの努力と成果が認められたのだ。


そして、前任の所長がだらしなかったせいで業績が落ちているため、

本社でまじめにがんばっていた努力家の彼が選ばれた。


トップからは名古屋拠点に転勤し、改革と立て直しを命じられた。



そんな中、

名古屋の部下が経営者のやり方に不満を持っている。

話を聞いてみると、その部下が言っている内容は、正しいように聞こえた。

しかし、会社の状況を聞いてみると、経営者の考え方も理解できなくもない。

間に挟まれた新人所長。

なんて部下に言えばいいか?

と質問されたので、私なりの意見をお伝えした。


皆さんならどうするか?


ぜひ一緒に考えてみてください。


部下の不満とは?

最近その会社では、お客様や得意先から頂く修理価格(部品単価)を値上げしたらしい。

ここ20年以上価格を大きく変えたことがなかったようだが。


中国の業者から部品を仕入れているのだが、

中国の人件費等が高騰しているため、

部品仕入価格も上がってきている。


そのため、経営者としては

①もっと安い部品に変える(品質は悪くなる)

②もっと安く卸してくれる業者に変える(簡単には見つからない)

③修理単価(部品単価)を上げる

のどれかから選ぶことになった。


コロナ渦の中で、ゆっくりしている状況でもない。

今の修理代金(部品単価)では、修理をすればするほど、赤字になってしまう。


そこで、

トップの指示により、

利益を出すため、6月から即効性のある③をまずは推進することになったのだ。


部品の単価が、いっきに上がる。


会社が決めた部品の単価を許可無く勝手に値引きするな!

という指示が出る。


現場では、

これまで関係のできているお客様や得意先からは、

その新たに設定された価格では、「高すぎる」と言われるようになる。


修理のキャンセル率が上がっていく。


キャンセルになると、売上0、利益0だ。



修理の依頼というのは、ある意味クレームである。


壊れた!ということに対してお客様は怒る方も多い。


その上、部品単価が高すぎると、もっと怒る。


現場のサービスマンは、お客様からお叱りを受けながら、


謝罪しながら、


お客様から修理代金を頂いている。


本当にストレスのかかる仕事だと思う。



その部下の不満は、

『もちろん利益が出ないような部品価格ではダメなことはわかる。かといって高すぎる価格に設定してしまうと、修理キャンセル率が増え、売上も利益も出ないではないか。キャンセルしたお客様は、もう当社の製品を購入してくれなくなる。壊れたら修理代が高いからという理由で。』


その部下の希望は、

『利益が出る修理価格で、修理キャンセルが出ないくらいの価格にしてほしい。高すぎる価格は見直した方がいい!』


もちろん会社を想ってのことだ。
すばらしい意見だと想う。


何が問題なのか??


7月19日のサービス会議でのこと。

経営者含む幹部、全サービスマンと各拠点の所長が参加するテレビ会議が開かれた。(リモート会議?)


6月から値上げしたので、現状の確認をすることになったのだ。


名古屋の番になる。


その部下は、意見を言った。

経営者に向かって。


なかなか平社員が経営者に意見を言う機会なんてない。


自分が正しいと信じている内容だから、受け入れてくれると部下は信じていた。


しかし、

経営者から返ってきた言葉は、逆だった。


「価格は変えない!甘いことを言わないように!

名古屋所長の君は何を部下に言わしてるんだ!

5月の時点でこの価格で問題ないのか、全員確認をしたはずだ!

問題があれば、その時に言えばよかったではないか。

現に売上が上がっている拠点もある!

何のために君は名古屋に行ったんだ!

前の所長が何も教育ができていないから、部下の彼らが考え方を間違えてしまう。

君も彼らに合わせたらダメだ!

彼らの考え方を変えられないなら、所長やめて戻ってこい!!」


と、言われたらしい。


彼が言うには、

部品価格のほとんどを経営者の判断によって決められたらしい。


つまり、経営者が怒った理由の1つとして、

『経営者である自分が考えて作った価格を平社員に否定されたくない!』

という気持ちもあったのかもしれない。


プライドがあるんでしょうね。


それでも違う経営者なら、末端の意見を聞き入れて、考え直してくれる経営者も多くいるだろう。


それと、名古屋の社員に対する評価がもともと低かったということもある。

成績が落ちていっているから。


経営者としては、そんな人に意見を言われたくなかったのかもしれない。


そして、今日に戻る(2021年7月21日)


名古屋所長が、経営者に別件で話す用があったので、電話をした。


経営者は、19日のことをまだ根に持っていたらしい。

再度同じように叱られたようだ。


「部下の教育をしなさい。それができないなら、戻ってきなさい。」


せっかくなれた所長職なのに、もうピンチだ。


不満を持っている部下をなんとか説得しなければならない。


どうすればいいか??




その部下のことを簡単に説明すると


もともと、修理の電話受付をしていた業務の方らしい。


業績が悪くなったので、今年からより売上を上げるために現場で修理をして売上を取ってくるように指示が出ている


名古屋管轄の修理電話受付は本社に転送されるようになった。


しかし、部下の彼は車の運転が恐いらしい。


腰もよくない。


よって、実際には修理に行く時には別の修理マンの車に同行するか、


同行しない時は、拠点で事務作業をしている。


会社のことは好きらしいので、辞めたくない。


でも車に乗らないと、遠方地の修理にはいけない。


重い部品を持って、電車やバスで動くわけにもいかない。


新しい所長からすると、業績を上げるために、


もっと新しいガンガン動く修理マンを雇い、車にも乗れない部下には辞めてもらいたいという気持ちもある。


でもクビにする権限はないし、部下は辞めたくないと思っている。


でもこのままじゃ自分も危ない。


部下は経営者の話を聞いて、理解できず、もっと会社に不満を持つようになった。


不満は他の部下にも伝染する。


名古屋チームとしてもまとまらない。


このままでは全てがまずい。


どうすればいいのだ??


と悩んでいるのだ。



【私が伝えたこと】


部品価格のことは後で話すとして、

部下の今後の選択肢は4つある。


①車に乗ることを克服して、修理をガンガンする

②会社を辞める

③ガンガン動いているように偽装してあげて今のまま続けてもらう

④本社や他の拠点に転勤をしてもらい、自信のある事務員の仕事ができるようにしてあげる


まず、本人の意向を確認すること。


そしてもう1つ

⑤部下がこのままの状態でいられるよう守るため、所長が経営者に事情を説明する。

があるが、これをすると、彼が所長職をおろされる危険性があるため、私は提案しなかった。


部下に意向を確認するときには、②と③にはならないように、部下にとって①か④がベストであるように話をすること。

4択あるが、2択にもっていく。


それと、その部下に大事な事実を伝えてほしい。


①会社の方針に不満があり、本気で変えたいなら、本気で昇進を目指さなければならないという信じられない事実。


②会社の方針がいかに間違っているように見えても、

経営者側から見た景色と、平社員が見ている景色が違いすぎることが多いので、

実は会社の方針が間違っていない可能性もあるという事実。


③自分が正しいと思っていることが、

実は正しくないかもしれないと自分の考えを常に疑う必要性がある事実


とくに①が大事だと思っている。


意見が通らないのは、

意外に意見の内容が正しいかどうかは関係ないことが多い。


意見が通らないのは、相手が自分を認めていないから


そう。理不尽な世の中であるという事実。


組織の中で、認めてもらうためには、結果を出すしかない。


必ず我慢の時期がある。


会社に愚痴や不満を持っている人はたくさんいてすぐ辞める方も多い。

よほどのブラック企業なら辞めた方がいいが。

(不満を持つことは決して悪いことではない)

ブラックでなく、やりがいがあるなら続けるべきだ。



たとえば高校や大学の部活動でも同じ。


自分が1年生のときには、3年生や4年生がチームを引っ張っている。


3年生や4年生はようやく自分達の世代になり、自分達が作りたいチームを作っていく。


2、3年間そのために我慢と努力をしてきたのだ。


1年生や2年生のときに、チームの方針を変えることは難しい。


よほどの実力者で結果を出していない1年生が何を言っても

先輩からしてみると、「それは自分達の世代になったときにやってくれ!」

と言われるだろう。


実は、会社でも同じようなところがある。


今会社の幹部や中間管理職の方々も、

ずっと我慢して努力してきて、ようやく今のポジションになったのだ。


自分の力で、会社をもっとよくするために、努力してきたのだ。


責任感や重圧感、ストレスもよりかかってくるが、

発言力が増してくる。


いい意見は、通りやすくなる。


しかし、平社員のうちは、どれだけいい意見を直接トップに言っても、

高校1年生と同じで、通らないことが残念ながら多いのだ。


それはおかしい!理不尽だ!

というだろう。しかし、そういう事実を知っていることも大切だ。


知っていれば、対処できる。

考え方が変わる。


「そうか、自分はまだ意見を言う力がないんだ。よし、結果をだして、いつか幹部まで昇進して、自分の意見を通して、自分が思うもっと良い会社に変えてやる!」


こうなればベストだ。


こういう考え方の人が多い企業は、社内での競争力が生まれ、

より成長していくだろう。


みんなが、上を目指すために結果を出そうとしていくのだから。


最後に、

部下の今後の選択肢の中の

①と④


どっちを部下にさせた方がいいと思いますか??


私が上司なら、

①を選ばせます。


④も悪くない。人には適材適所がある。

事務員としてスペシャリストを目指すなら④もいいだろう


しかし、事務員としてのスペシャリストってなんでしょうか?

今後AIの性能が高くなっていき、

事務員の仕事はAIに奪われてしまう可能性がある。


もちろんAIに奪われないレベルのスーパー事務員が世の中にはいるのかもしれないが。


私は成長する人が大好きだ。


成長する人は、二通りあると思う。

1、できることだけをやり続けて極める

2、できないことに挑戦してできるように成長する


年齢で区別してはいけないかもしれないが、

40歳にもなっていない若いうちは、

後者をぜひ選択してほしい。

(もちろん既に生きる道が決まっている方には関係ない)


もっと可能性を広げてほしい。


可能性が広がれば、


生きる道が広がる。


今できることはもちろんやる。

しかし、できないことをできるように挑戦もしてほしい。


車の運転を無理にさせるのは気が引けるが、

できれば克服してほしいと思う。

そして克服した先の未来の少し成長した自分の姿を想像してほしい。

その姿が今よりかっこよく見えたなら、やる気が出てくるだろう。

うまく所長が部下に伝えられればいいが。

そう願っています。


以上。


何が正しいかは人それぞれですが、

上に立つ人は、自分の意見を持たなくてはならない。

あいまいにしてしまうと、何も伝わらない。

「自分の意見はこう思う。」

「君はどう思う?」

もし自分の意見と違うくても、怒ってはダメだ。


・・・またこの話は別の機会にしますね。


長い文になってしまいました。

それなのに、最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございました。

ぜひ参考にできる点があれば、嬉しいです。


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