記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【読んだ本13】天久鷹央の推理カルテⅣー悲恋のシンドロームー知念実希人

読んだ感想

今回は、事件カルテではなく、推理カルテシリーズを初めて読んでみました。読む順番がバラバラなのはご了承ください。全て読んだ後に、もう一度時系列順に整理しないといけなくなりそうです。推理カルテシリーズは、一冊に物語がいくつか収録されている形式なのでしょうか。事件シリーズは一冊完結だったので、それはあそれで読み応えがありましたが、これはこれで、読み切りのようで隙間時間に読むにはちょうどいいですね。

悲恋のシンドロームには、3つのお話が収録されています。それぞれ少し悲しい物語ですね。事件解決に対する鷹央の行動力は相変わらずですし、やっぱり医学の知識がないとトリックはわからないと思います。それぞれについて思ったことを書いておきたいと思います。

Karte.01迷い込んだ呪い

鷹央vs霊能力者の対決は見ものです。鷹央のすごいところは、可能性を否定しないことですね。霊能力に関しても、否定するのではなく、1%でも可能性があるなら信じていますが、綻びが生じれば、そこから理論的に崩していきます。

Karte.02ゴミに眠る宝

ゴミ屋敷と聞いて皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。人生のあるきっかけで収集にのめり込んでしまうことがあるようですが、それとは少し違うのかもしれません。それから今回は、鷹央の推理が外れて解決できないのではないかと思ってしまう場面も見られますので、その意味でも楽しめます。

Karte.03瞬間移動した女

正直、依頼人のセリフが親友が殺されているのに「犯人」を見つけてほしいではなく、「謎」を解いてほしいとなっていることから怪しさが出てましたね。それから小鳥の恋が上手くいくことはこのシリーズの中でありそうにないので、そこからも怪しさが滲み出ていました。

この小説は百合展開がちょこちょこと出てくるのは気のせいでしょうか。小鳥の失恋パターンに組み込まれてしまっているようにも思います。まあ、どんな展開でも小鳥が失恋するのはお決まりなのでしょう。

ここまでお読み頂きましてありがとうございます。いつも思うままに読書メモのつもりで書いていますが、その他の作品に関しても記事を書いておりますので、よろしければお読みください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?