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涼しい場所マップ、アメリカで新築住宅「HOMMA」、GISをUnityで、他(コンワダさん41週目)

 こんにちは、株式会社アーキロイドの津久井です。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら

事例1:ArcGISの地理情報をUnityで使えるSDKが無償公開

 米国のEsri社は、同社の地理情報システムをUnity上で扱えるSDK「ArcGIS Maps SDK for Unity」を正式リリースしました(2019年から開発)。ゲーム内でリアルな現実空間を再現したり、建築や輸送、公共インフラといった様々な分野に向けたXR分野での活用も期待されています。
 デジタルツインやミラーワールドなどの事例をウォッチし続けているコンワダさんとしては当然見逃せないニュースです。高度なGISツールとの連動は、道路、建物外形、土地形状などの「物理的な情報」や、衛星画像などの「視覚的な情報」にとどまらず、その土地・空間にまつわる「種々の属性・情報」との連動を意味します。Unityから作り出されるソフトウェア・ウェブサイトは多岐にわたりますので、世の中に有る数多のサービスがGISという強力なインフラを手に入れたとも言えます。私もこの週末に使い道を妄想したいと思います。

■ GIS
 
地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術。(国土地理院サイトより
■ Unity
 
Unity Technologies社が提供するゲームエンジン。ポケモンGO等のゲームを始め、産業分野でも広く活用されるプラットフォーム。類似のツールとしてUnreal Engineが有名。

事例2:HOMMA アメリカの「古い」住宅は日本が変える

 アメリカ・カリフォルニアで住宅ビジネスを展開するHOMMAの代表・本間毅氏のインタビューです。HOMMAは「テック系ホームビルダー」としてアメリカの新築住宅に挑戦しています。
 アメリカの戸建住宅市場は、中古9割、新築1割。新築69万戸の内、建売8割、注文住宅2割だそうです。本間氏はアメリカ住宅産業の3課題として、①工業化が進んでいない、②工期が長すぎる(日本が1年以内、アメリカでは2~3年)、③建築やデザインのテクノロジーが外部任せである、を挙げています。
 ①は②の要因とも言えますが、①②が理由でアメリカは日本に比して注文住宅の割合が低いそうです。常に住宅が不足しているので建てれば売れると言う状況も関係しています。
 ③の問題は、ホームビルダーの仕事は家を建てるだけで、テクノロジーを導入=スマートホーム化するのは購入者の仕事となっているそうです。具体的に噛み砕くと、家はビルダーに建ててもらい、アレクサやGoogleHomeと連動するスマートホームデバイスを自分で購入して設置、スマートホーム化する流れです。AmazonやGoogleもスマートホームのパッケージを作っていますが、ビルダーとタイアップして自社のデバイスを取り付けるにとどまり、ビルダーとして真にスマートホームを作っていません。HOMMAはそこに勝機を見出し、独自に「スマートオーケストレーション」というプラットフォーム技術を開発しているようです。
 アメリカと日本の住宅産業の、相違点と共通点が非常にわかりやすい記事でした。

事例3:ROOV戸建版をチラ見せ

 コンワダさんで継続的にウォッチしているオンライン内覧サービス「ROOV」戸建版の続報です。スマホでサクサクで質感も綺麗!!(※埋め込みTweetの動画が「センシティブ」で非表示になってしまう場合があるようですが、VR内覧の動画なので安心して閲覧してください。

事例4:屋内外の涼しい場所MAP!「Cool Space」

 イギリス・ロンドンにある「涼める場所」のマップです。こうしてみるとやっぱり川沿いか大きな公園の近くが涼しい!(Cooler areas)ようですね。少し前にチェックしていた事例ですが、この暑さで思い出しました…日本版を欲す…暑さにはくれぐれもお気をつけください。

事例5:全国ハザードマップ(NHK)

 最後に、NHKが作成した「全国ハザードマップ」の制作ストーリー記事です。(制作ストーリーではなく、全国ハザードマップの特集記事はコチラ
 災害の危険度を示すハザードマップは、各自治体が公開しています。これまでのハザードマップには様々な問題が有りました。
 たとえば閲覧性・検索性の悪さ。ハザードマップは印刷して見せる、渡すことを前提としており、自治体のWEBサイトにも掲載されていますがその殆どがPDFデータです。GoogleMapなどに慣れていると、検索性に乏しく扱いづらいです。また、別の自治体(実家や勤務先)のマップを見るには別のサイトから探す不便を強いられます。自治体ごとのマップが更に地区ごとに分割されていたりして、自治体内ですら一度に閲覧できない状況です。
 こうした問題もあってか、ある調査ではハザードマップを見たことがないと回答した人は3割にも登っています。2019年10月の東日本台風では犠牲者の7割近くがハザードマップで危険性が指摘されている場所で被害にあっていたそうです。
 これらはハザードマップが抱える問題の一部に過ぎません。一見すると「行政の仕事では?」と思いますが、なぜそれにNHKが挑んだのか。どのようなハードルがあったのか。涙ぐましい努力が詰まっています。お時間の有るときに是非御覧ください。(本来、要約するのがコンワダさんの仕事なのですが…笑)

まとめ

 今週も読んでいただきありがとうございました。前回に引き続きトピックの多い回でした。テンポの良さを重視してポンポンと書いてみました。よろしければ最後に「スキ♡」を押してください。励みになります!
 私自身の今日の感想は「とにかくCool Spaceの日本版がほしい…」ですね。暑さに気をつけてよい週末を!


「今週、社内で話題になった事例」 について
株式会社アーキロイドの社内で話題になった事例(ニュース、リリース、書籍、動画、論文などなど)のうち、いくつかをご紹介します。元記事の配信時期は必ずしも今週とは限りません。数ヶ月前、数年前のものもあるかもしれません。

社外にこれを発信することで、
①アーキロイドメンバーが日々どのようなことに目を向けているのか、を知ってもらいたい。
②せっかく読んでもらえるなら有益な情報をお届けするために、自分たちの情報感度をもっと高めていきたい。
という目論見があります。

メンバーも大半が30代に差し掛かってきたので、備忘録という意味合いが一番強いかも。ご笑覧ください。

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