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2020年6月の記事一覧
一級建築士学科試験│法規において建築士法の問題を確実に得点することの意義
法規の問題30問中、建築士法からの出題数に着目してみます。
<令和元年>3問+(1問)
<平成30年>3問+(1問)
<平成29年>4問+(1問)
<平成28年>4問+(1問)
<平成27年>4問+(2問)
✳( ):建築基準法等との融合問題数
1.建築士法からの出題建築士法は全44条からなる法律で、試験で出題されるのは、その中の一部に基づいたものとなります。施行規則に基づく出題もありますが
一級建築士学科試験と設計製図試験|バリアフリー法上の要求と多機能トイレのあり方の見直し
<見出し画像>出典:高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(平成29年3月 国土交通省)
1.バリアフリー法高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令における「建築物移動等円滑化基準」のうち、第14条が便所についての規定になり、以下の通りとなっています。
(便所)
第14条 不特定かつ多数の者が利用し、又は主として高齢者、障害者等が利用する便所を設ける場合には、その
一級建築士学科試験と設計製図試験をコラボして、建蔽率の改正に基づく設計与条件を掘り下げてみる
平成30年「健康づくりのためのスポーツ施設」の設計与条件に照らして、改正建築基準法に基づく、今後の建蔽率の限度の扱いについて考察してみます。
1.平成30年当時の設計与条件・敷地は、第一種住居地域及び準防火地域に指定されている。また、建蔽率の限度は70%(特定行政庁が指定した角地における加算を含む。)、容積率の限度は200%である。
・床面積の合計は、2,300㎡以上2,800㎡以下とする。
一級建築士学科試験|内装制限の役割と改正建築基準法における考え方
1.内装制限の役割・出火機会を低減
・初期火災の拡大を遅延
・有害な煙の発生を抑制
・安全な避難を確保
2.内装制限の緩和要件上の内装制限の役割を他の措置に代えることができるなら、内装制限に求められている役割は免除されるだろうとの想像はできるかと思います。
内装制限の緩和や免除をする要件として、以下の規定があげられます。
・煙の降下を抑止できる天井の高さの確保による制限の免除
(令第128条