しろくま

北海道日本ハムファイターズに関する独り言の様なもの

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北海道日本ハムファイターズに関する独り言の様なもの

最近の記事

郡⇔若林トレードの話

3月11日、日本ハムの郡拓也と読売の若林晃弘のトレードが成立した。若林は桐蔭学園高から法政大を経てJX-ENEOSに所属していた17年にドラフト6巡目指名された満31歳である。 一軍で通算330試合に出場した経験があり、打撃では19年に77試合で打率.239/5HR/OPS.685・21年に96試合で.239/5HR/OPS.675と及第点の数字を残している。 二軍でも通算205試合で打率.287/21HR/OPS.802と素晴らしく、キャリアワーストに終った昨季でも58

    • フランミル・レイエス獲得の話

      昨年末に調査している報道があったが、1月8日にフランミル・レイエスの獲得が公式発表された。報道によると1億円+出来高の1年契約で、背番号は99番との事。 ドミニカ共和国出身の28歳、レイエスは11年にサンディエゴ・パドレスと契約しで18年にMLBデビュー。19年夏にトレバー・バウアーを目玉にした三角トレードでクリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)へ。 しかし、22年に成績が急落するとシーズン途中にシカゴ・カブスへ放出。昨季はカンザスシティ・ロイヤルズで開幕ロス

      • 新助っ人候補の話 -野手編-

        今回は大晦日に投稿した続きで、新助っ人として候補になり得る選手達を紹介する。前回が投手編で8人を紹介したが、今回が野手編で7人を紹介していこう。 投手編と同様、現時点でFAになっている選手を中心に、メジャー契約しているものの今後弾かれる可能性のありそうな選手をリストアップした。このオフにマイナー契約を結んだ選手はひとまず除外している。 ◆◆長打の打てる左打者◆◆打撃優先ならポジションは1B/3B/LF/DHあたりになるが、当該ポジションの主力となると右打者はアリエル・マル

        • 新助っ人候補の話 -投手編-

          12月29日の朝、吉村浩チーム統括本部長が「外国人選手は調査中です。投手、野手1名ずつは検討しています」というコメントをした。12月30日の昼にスニフキンさんとのスペースで新助っ人候補を挙げたので、簡単にまとめておこうと思う。 対象は現時点でFAになっている選手を中心に、メジャー契約しているものの今後弾かれる可能性のありそうな選手だ。このオフにマイナー契約を結んだ選手はひとまず除外している。 まとめてみると思いのほか長くなったので、ひとまず今回は投手編である。順調に書き上

        郡⇔若林トレードの話

          アンドリュー・スティーブンソン獲得の話

          つい先日アニュラス・ザバラの獲得が発表されたばかりだが、早くも次の新助っ人選手の発表があった。MLB通算273試合に出場している29歳のアンドリュー・スティーブンソンである。 21年にはワシントン・ナショナルズで109試合に出場したものの、昨季はMLBでの出場無し。今季はミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、9月にようやく昇格すると25試合に出場した。 年俸は1.1億円+出来高の1年契約との事だが、アメリカでの報道によると25年のクラブオプションが付いており満額では(2

          アンドリュー・スティーブンソン獲得の話

          アニュラス・ザバラ獲得の話

          先日のパトリック・マーフィーに続き、新助っ人投手の獲得が発表された。190cm/117kgの巨体リリーバー、アニュラス・ザバラである。年俸は1.1億円+出来高で、背番号は42番。 ザバラは14年にシアトル・マリナーズと契約すると、ロサンゼルス・ドジャース→シンシナティ・レッズ→フィラデルフィア・フィリーズと渡り歩き、22年にマイアミ・マーリンズで念願のMLBデビュー(2登板)。 今季は3月に6チーム目の所属となるデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだものの、MLB昇

          アニュラス・ザバラ獲得の話

          パトリック・マーフィー獲得の話

          (日本時間)11月22日の深夜、アメリカの有名記者ロバート・マレーが「北海道日本ハムファイターズがパトリック・マーフィーと契約合意に達した」と投稿をしたが、12月4日になってようやく球団から正式リリースされた。 マーフィーは20年にMLBデビューを果たして翌21年はトロント・ブルージェイズとワシントン・ナショナルズで合計25登板したものの、MLB定着とはならず通算35登板止まり。今季は年間通してミネソタ・ツインズ傘下3Aでプレーしている28歳の右腕である。 日本の報道によ

          パトリック・マーフィー獲得の話

          山﨑福也獲得の話

          11月25日の15時、北海道日本ハムファイターズはオリックス・バファローズからFA宣言して6球団で争奪戦となっていた山﨑福也と入団合意に達した事を正式発表した。 04年オフの稲葉篤紀・17年オフの鶴岡慎也・22年オフの伏見寅威に続いてチーム史上4人目、そして投手としては史上初のFA獲得選手である。 報道によれば読売が4年10億超・ソフトバンクが4年12億超を提示していたにも関わらず4年8億程度の日本ハムを選んでくれた様で、ファンとしてはこんなに嬉しい事はない。 ご存じの

          山﨑福也獲得の話

          黒木優太獲得の話

          ファンフェスティバル翌日の11月24日、昼過ぎに突然オリックスとのトレードが成立と発表された。吉田輝星がオリックスへ、黒木優太が日本ハムへそれぞれ移籍する事になる。 ファーストインプレッションとしては「夢を追わずに実利を取りに行ったな」という印象だ。吉田はまだ23歳とはいえ175cmと小柄な上に平均145キロ程度で、一軍で51登板した昨季でさえK/9は5.68と平均を遥かに下回っていた。 契約更改での発言通り平均150キロ近くまで持っていければ面白いが、身体的スペックや投

          黒木優太獲得の話

          2023年ドラフト速報の話

          先ほど2023年のドラフト会議が終了した。2年前(高1時)から目玉になると思われた花巻東高の佐々木麟太郎がアメリカの大学へ留学するというサプライズはあったが、やはり今年も盛り上がった。 北海道日本ハムファイターズは支配下5人・育成3人で合計8人を指名している。それではまず選手達の簡単な紹介と、その後に全体を通しての雑感を書いていく。 ◆◆ 指名選手(支配下) ◆◆▶ 1巡目 スケールの大きさは今年のドラフトで一番の投手と言って良いでしょう、秋のU-18壮行試合で158キ

          2023年ドラフト速報の話

          2023年ドラフトプレビューの話

          早いもので明日(10月26日)、2023年のドラフト会議が開催される。今回は北海道日本ハムファイターズの指名について押さえておきたいポイントを書いていく。 詳しい方にとっては当たり前の内容かもしれないが、「興味はあるけどよく分からない」という方の役に立てれば幸いである。また、ひょっとすると解釈が違うという人もいるかもしれない。その場合は「そういう考えもあるんだ」程度に捉えていただきたい。 ◆◆ 獲得したいカテゴリー ◆◆▶ 1年目から投げられる先発候補 皆さんご存知の通

          2023年ドラフトプレビューの話

          捕手陣の話

          今回は「キャッチャー陣について」書いていく。鶴岡慎也と大野奨太の2人がFA移籍して以降はなかなか固定出来ず、SSと共に長らく補強ポイントと言われ続けていたポジションである。 しかし、FA・助っ人・トレードと昨オフからあらゆる手段でテコ入れを行った結果、大きなプラスとまでは言わないものの以前よりもかなり見栄えのする顔触れになった。 来週にはドラフト会議が行われ、おそらく捕手も1人は指名されるだろう。その前に現在在籍している捕手8人について「今季の簡単な振り返り」と「来季への

          捕手陣の話

          2年連続FA補強?の話

          楽天の茂木栄五郎が国内FA権を行使する可能性がある様だ。早稲田大在籍時の15年にドラフト3巡目で楽天に指名され、8シーズンで一軍通算735試合に出場している29歳(2月で30歳)である。 SNSで「茂木が一軍に呼ばれない」という話は小耳に挟んでいたのでそれほど驚きは無かったものの…問題はニッカンスポーツのこの部分だ。 どうやら04年オフの稲葉篤紀、17年オフの鶴岡慎也、そして昨オフの伏見寅威に続き、茂木がチーム4人目のFA戦士になるかもしれない様だ。 茂木は簡単に言えば

          2年連続FA補強?の話

          孫易磊は宝物の話

          北海道日本ハムファイターズはホーム最終戦の翌日・9月29日に台湾出身の孫易磊(スン・イーレイ/Yi-Lei Sun)と契約合意したと発表した。 契約内容はまだ明かされていないものの、このタイミングで獲得が発表されたという事は、以前から報道されていた通り育成契約となる様だ。 ※支配下契約は7月末が期限のため 陽岱鋼(陽仲壽)は日本の高校からドラフトへ経て、王柏融はCPBL(台湾プロ野球)からのポスティングでの加入のため台湾のアマチュアから直接獲得するのは初の事である。 台

          孫易磊は宝物の話

          ハムドラを終えての話②

          今回も「ハムドラから漏れた好きな選手の紹介」をしていく。新助っ人のジェームズ・マーベルの獲得もあって、予想以上に時間がかかってしまった。 前回は高校生・大学生の25人だったが、今回は社会人・独立リーガーの20人をピックアップした。ハムドラが行われた6月頭に評価を上げた選手もいるので、知っている範囲で追記している。 ▶ 社会人投手【江村伊吹(バイタルネット)】 中学1年の秋にサッカーから野球に転向した変わり種。チームにサイド気味の左腕が多いが、既存のメンツとは違いMax15

          ハムドラを終えての話②

          ジェームス・マーベル獲得の話

          交流戦最終日となる6月19日、29歳のジェームス・マーベル(James Marvel)の獲得が発表された、背番号は「31」との事。先月のアレン・ハンソンに続いて2人目の途中加入となる。 彼は15年ドラフトでピッツバーグ・パイレーツに36巡目(全体1087位)で指名されると、19年にMLBデビューを果たすも4登板で結果を残す事が出来ず、その後はマイナー暮らしが続いていた。 昨年はフィラデルフィア・フィリーズの3Aで、今年は独立リーグで1登板した後にテキサス・レンジャーズとマ

          ジェームス・マーベル獲得の話