生まれたての赤ん坊はおっぱいに這い上がってくる。(嗅覚)

昨日の光の話のほかに赤ちゃんの感覚について(嗅覚)

出産時に、昼には昼の穏やかな光の中で夜は間接照明のうす暗がりの中でのお産の時、赤ちゃんはどのようにして生まれてきているか。

穏やかで暖かで静けさの中でのお産の中で赤ちゃんが水中に生まれたとき、しっかりと目を開けて意図をもって自ら上がってくる赤ちゃん、あるいは、まだ眠いのか眠った状態のように出てくる赤ちゃん。みな様々ですが、

それぞれ、静かに水から上がった時に肺呼吸が始まり、そこで初めて息をします。その時、いきよいよく鳴くというよりは「グズッグズッ」とかすかに口の中から吐き出して呼吸をゆっくりと始めます。赤ちゃんは泣くもんだと思っていた人が見るとこの光景には驚くようです。それからゆっくりと静かに呼吸を始めていきます。

そうして、穏やかな状態でしばし、お母さんが、ちょっと休むために身体を横たえて横向きにになったりした場合、赤ちゃんはお母さんめがけて(というよりはお母さんのおっぱいを目指して)何とか這い上がる子もいるのです。そして、自分からおっぱいを加えることがあります。この間、ゆっくりと時間が流れ見守る必要がありますが。

お母さんのおっぱい、乳輪と乳首は周りの皮膚よりちょっと黒ずんでいるから赤ちゃんはそれを目指してこれるのだという説がありますが、薄暗い中でお母さんが横になって隣というよりお腹の近くにまだへその緒も切れていない赤ん坊が胸めがけてくる様を目撃したりすると、何か特別な、赤ん坊だけがわかる母親のまだ出ていない母乳のにおいをかぎ取って向かっているとしか思えないのです。

分娩台でのお産であおむけになって(ちょっとだけ上体が起きている角度の分娩台の時)もお腹の赤ちゃんは這い上がってきます。


赤ん坊の嗅覚はとても繊細で鋭いものが視覚より発達しているのがわかります。

なので赤ちゃんが生まれ出てくるときに消毒臭や強い香水、あるいはお香やアロマの匂いなども赤ちゃんの嗅覚の妨げになります。

面白いことに、お産が始まり、産婦さんたちは陣痛の時にお香やアロマなど、あるいは音楽をかけたりしていますが、だいたい、赤ちゃんが生まれ出るころにはそのような嗅覚を刺激するものや音楽などは一切途切れているのです。そんな時に、周りの者が、音楽をかけたり再度アロマやお香をたいたりしてはいけないのです。たとえ、それが本人の望むバースプランに書いてあったとしてもです。この、アロマや音楽などは陣痛のある時期には有効に働くこともありますが、赤ん坊の娩出の時にはもう役目は終わって必要がないのです。もし、産婦本人がまだこれらの脳に直に働きかけるアロマや音楽がまだ必要だというのであれば、赤ちゃんは生まれ出てくるまでまだかかるということを物語っているのです。

お産に立ち会う方、特に子どもの父親は赤ちゃんの誕生の時にくれぐれもご注意を。ですが、だいたい赤ちゃんが生まれ出るときには立ち会っているお父さんは一緒に夢中になり、母親の匂いや赤ん坊の嗅覚聴覚の邪魔をするようなことはしないものですが。。。ほかの方はどうでしょうか?気を利かせたつもりが感覚を阻害する行為にならないよう気をつけることが大事です。

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