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"Switch"〜五人の魔法使いの挑戦〜【10】

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一年半。

前回のサンプルから、若干の手直しをしたユニフォームサンプルが届きました

サイドの白ラインを細くしました。
これは右側のペン挿しにインクが付いてしまい、汚れが目立つということで白の面積を減らしました。
また輪っかのようなものに関しては、キーホルダや何かを引っ掛ける部分として付け加えています。

それぞれの施設で試着をしました。
もうこのユニフォームに違和感を抱くスタッフはいません。意見も後ろ向きではなく、より良くするために前向きな意見が出てきます。

そして、2024年6月7日。

代表とPJメンバーが同席し、細かな部分のすり合わせを行い、概ねこのデザイン案で確定することが決まりました。


PJスタート時。
プロジェクターの唸る音しかしない会議室に、私は(おいおい、これ、大丈夫?!)と不安しかありませんでした。ZOOMの画面が凍りついていたなんてこともありました。

意見が出ない。
会議がなかなか進まない。
沈黙の時間のほうが長い。

……思いはあるけれど、それをどうやって形にしていったらいいかが見えていませんでした。

しかし、自分たちの思いとは異なるユニフォームデザインが生まれたことで「しっかりと意見を言わないと流されてしまう」と気付いた彼女たち。一年半が経って、もうそんなことはありません

また、彼女たちの“立ち位置”も変わりました。PJスタート時は施設でも最も下位に属していた彼女たちも今や人に教えたり、施設でも徐々に中心的メンバーになったり、果ては新施設のオープニングスタッフになったりと、欠かせない存在になっています。

新ユニフォームの背中に花のマークがあります。
これは志紀(ピンク)、太田(オレンジ)、都塚(紫)、小規模(緑)、デイサービス(黄)、デイ都塚(赤)の6施設の施設カラーを寄せ集めて、梅(=あぷり)の形になっています。

介護は人が足らないと言われて久しい業界です。
でも、この「あぷりグローカルネイビー」のユニフォームを着る人が、日本のみならず世界中からたくさん集まり、梅の花が咲き誇るような会社にしていきたいと願っています。

大海原や大空を越え、波や雲を突き抜けて、日本に集結し、それぞれの夢や目標という花を咲き誇らせる――彼女たちは、当初「世界」というステージを視野には入れていなかったはずです。

でも、当社は介護の会社でありながら「世界」を視野に入れています。

スイッチとウィッチ(魔法使い)のダブルミーニングだったこのPJ。「自己成長」という魔法を自らにかけて、これからの人生、これからの活躍の場に向けて、新たにスイッチを入れたと思います。

みんなが創り出した「新時代」にふさわしいユニフォーム。乞うご期待ください。

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