見出し画像

"Switch"〜五人の魔法使いの挑戦〜【9】

↑前回はこちら

精魂込めて

「ポケット問題」…が大きくのしかかったサンプル。
新たにポケットを改良したサンプルユニフォームがやってきたのは、翌年の3月。生産現場である中国の春節と被ったため、大幅にスケジュールが遅れました…

今回のサンプルでは…

・ポケットの改善
・襟のパターン(V字か丸首)

…が大きく変わりました。
また、結束の証「梅マーク」も胸元ではなく、背中に持っていきました。
実は、裾部分もカーブをかけています。

V字と丸首

実際にサンプルを着て、懸案だった「車椅子の柄」の引っ掛かりは…まったくありませんでした。
ポケットも縫製の仕方を変えたので、丸みがありながらもしっかりとしたポケットへと変更しました。また、襟元も色の圧迫感が軽減されています。

サンプルとは言え、5人のメンバーにとって、前回のユニフォームに比べると精魂込めて感が非常に強いことは傍から見ても理解できました。
サンプルもメンバーだけではなく、広く色んな人たちに着てほしい。色んな人の意見を聞いて、“みんなから愛されるユニフォームにしたい”という思いが感じ取れました。

PJの当初に掲げた「着たら気分がアガる」というコンセプト。

これは、奇抜なデザイン…という意味ではなく、「みんなから愛される」というのが、まず第一義だったのではないかと思います。

みんなから愛され、受け入れられるユニフォーム。

もちろん、100人いたら100通りの意見があります。
100個の意見をすべて聞くのではなく、その中での「最大公約数」を聞き、意見として反映させなければいけません。

当初、彼女たちは「100通りの意見」を聞きすぎていました。

これはなぜか?

自分たちの意見に自信がなかったからです。
でも、徐々に場数を踏むことで、自分たちに自信が生まれ、「どんな意見が重要なのか」を判別できるようになったのです。

「ユニフォーム・リニューアル」という一つのプロジェクトを通じて、メンバーが成長できた証左と言えます。

この記事が参加している募集

#オープン社内報

22,482件

#広報の仕事

3,459件