光が射す方へ【C.U.R.スペシャル版】
なぜ“理念”か?
株式会社あぷり(以下、当社)では、これまでも企業理念を中心とした経営スタイルで会社を運営してきました。
これには、代表・三宅の経験が大きく影響します。
三宅は大学を卒業後、商社に勤務し、中国を舞台にビジネスを展開していました。動かす金額の単位は「億」。したたかにビジネスを運ぶ中国では、危険な綱渡りの経験もし、まさに「切った張った」の商売を続けてきました。
そうした環境で育ってきた三宅にとって「ビジネスの勝者とは、つまり数字を上げること」が正義・正解、いや、当たり前の価値基準となりました。
2012年、三宅は帰国し、介護事業を継承。そこで彼は大きなカルチャーショックを受けます。
売上・利益を上げ続けているのに、なぜか退職者がひっきりなしに数珠つなぎになっていく―三宅のビジネス感覚として、非常にこれが奇異に映ります。
数字を伸ばし続けているのに、人は辞めていく……どこかで“違和感”を抱き始めます。
そんな折に出会ったのが、『企業理念』の存在でした。さらなる詳細についてはこちらをお読みください
思いをさらに“言語化”
『企業理念』という、会社のあるべき姿が完成しながらも、まだまだその思いが具現化・体言化できていない、あるいは理解している従業員も少なかったといいます。
それもそのはず。三宅が思ったことを100%理解できる従業員は、ともに歩み始めた頃から一緒に仕事をしてきた一部の社員しか理解できていない現状がありました。
さらに、「介護とはこうあるべき」という、「あるべき論」が根強くあり、異業種から参入した三宅にとっては、(それが本当にご利用者様の思いに立った考えなのか?)と懐疑的に映ったといいます。
しかし、それを従業員に伝えても、ピンときている人は数が少なく、また、三宅も思いはあれど、その思いが感覚的には理解すれども、“言語化”できていないというジレンマがありました。
そこで、2022年4月よりスタートしたのが、コーポレートアイデンティティ言語化プロジェクト・Change Up Re、通称“C.U.R.”。
このC.U.R.では、会社の使命・存在意義(ミッション)、未来予想図(ヴィジョン)、価値・強み(バリュー)、行動指針(スピリット)、合言葉(スローガン)を定めていくプロジェクトとなっています。
なぜ、言語化するのか?
なぜ、そのようなものを定めていくのか? それは、「会社の進むべき方向性を明示する・価値基準・判断基準を明確にする」ことにほかなりません。
「当社は介護屋ではない」というのが、管理者層の合言葉です。ご利用者様の自由や意志を無視し、施設の都合ばかりを押し付けることをするようなことはしません。
しかし、「なぜそんなことをするのか?」という疑問、あるいは従業員に対しての指導をする際、“共通言語化”していくことで、誤った判断・行動をしにくくなり、企業としての意志統一にもつながっていきます。
これがひいては、コーポレートブランディングにもつながり、“選ばれる企業”へとつながっていくと考えているからであります。
つまり、施設を選ばれようとされている方、あるいは働く従業員に対して「あぷりはこの光が射す方向を目指しています」という旗印がある方が明確になると考えています。
そこで、事前に「合う・合わない」が判断できますし、当社を支持していただける方々との強固な関係が築けると考えています。
「老人介護施設なんかどこも一緒」……でしょうか? 少なくとも当社はC.U.R.をもってして、他社との“区別”を図り、「他とは違う」という部分を明確にしようと考えております。