"Switch"〜五人の魔法使いの挑戦〜【8】
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意外な“盲点”
自分たちが思い描いた「ネイビーのユニフォーム」。二次元のデザインがサンプルとして上がってきました。
5人のメンバーが所蔵する施設でそれぞれ2着を2〜3日に渡って試着してもらいました。
着てみた感想は…
という概ね、前向きな意見が多かったように思います。
ただし、意外な盲点が…
ポケットの形状、さらにはポケットの位置にも起因する問題として、このサンプルユニフォームで発生したのが、「ポケット問題」でした。
現行のポロシャツユニフォームは胸ポケットしかないため、問題になりませんでしたが、裾付近のポケットは場合によっては車椅子の柄に引っかかる……。
しかし、同じく裾付近にポケットのあるユニフォームを着ているナースからはそのようなクレームが発生していません。
そこで、よーーーーーーーーーーく見てみると、ナースのユニフォームのポケットは前面に縫製されているのではなく、サイドに配されていました。なので、車椅子の柄に引っかかることがないのです。
これは二次元のイラストでは分からない“盲点”でした。
しかし、「車椅子の柄」に引っかかるのは、私たちの仕事をする上で大きな欠点です。その度に引っかかっていては仕事になりません。
デザインと機能性を考えた時、この「ポケット問題」は必ずや大きな問題になります。
そして…
胸元を隠すための布の色が、襟元と同じ色になっているため、「クドい」「重たい」印象を与えてしまっていました。ここも改善点があります。
他にも…
・白い部分が透ける?
・屈むと後ろが見える?
・ポケットの縫製を変えないと、ペラペラで破けそう
…などの課題も出てきました。
初サンプルで“形”になったことにより、出てきた課題もより具体的なものとなってきました!