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【映画みたいな恋の話】④思いは募るばかり

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3回目に会った後、彼はお姉さん夫婦と共に箱根と京都へ旅立った。
その後、アメリカへ旅立つ前に彼は東京に戻ってくる。それなら私の家に泊まったら?と誘って送り出した。
…約1週間。短いようで、長いようで…

離れている間は毎日、写真を送りあったり
メッセージのやりとりを続けた。

彼が見て感銘を受けた京都の景色は、わたしが経験してきたものとは少し異なったりして、一緒に行くことができたらどんなに素晴らしかっただろうと、少し寂しくなる。

するとそこへこんなメッセージが。

「一晩中君のことを考えていて、もし君が京都にいて一緒に過ごすことができていたらどんなに素晴らしかっただろうと思っているよ。君が恋しい。会うのが待ち切れない。僕は京都にいる時間を大事にすべきだってわかっているけど、それでも君に会う日が1番楽しみなんだ」

彼もおんなじことを考えていたらしく、嬉しくなる。

わたしは彼に会うまでの1週間、会社のイベントがあったり、副業勤めが続いてかなりしんどかったのだけれど、こんな風に言われたら、めげていられない。会えるその日まで、気合いで頑張った。


ついに再会の日。
彼は新幹線で京都から東京に戻ってくるという。
到着の時間を事前に聞いていたので、駅まで迎えに行く。改札口は事前に指定しておいた。

あいにく、仕事で家を出るのが少し遅くなってしまったので、到着時間に間に合うか怪しくなった。できる限り急いで家を飛び出した。

高揚感を止められず、ついつい走ってしまう。

やっと会える。会える……!!

到着の時間から5分くらい過ぎて、待ち合わせの改札口に着いた。

するとそこに、全く同じタイミングで
彼が姿を現したのだ。

「もしかして。今ちょうど着いたところなの?なんて偶然なんだ!」

人目を憚らず、きつく抱き合う。
…何か視線を感じるな?

そこには、一緒に戻ってきていたお姉さん夫婦が!
初日にバーで会って以来の再会。2人ともハグをする。彼らは明日、わたしの彼よりも早い便でNYへと飛び立つのだそうだ。

彼はお姉さんに煽られて、恥ずかしそうにしていたけど、わたしに会えた嬉しさで全くお構いなしのようだった。

2人とも再会を誓って、お別れする。

You're such a happy boy! Have fun☺️

お姉さんの笑顔が忘れられない。
知り合うことができて心底しあわせだ。


わたしの家まで荷物を置きに行く道中、私たちはずっと見つめ合って笑いあっての繰り返しだった。
そして、時にはキスをする。

彼は自分で「キューバの血が入っているから直接的な愛情表現が多い」と言っていたけど、本当にその通りで
公共の場でもお構いなくたくさんキスをしてきた。

私はそういうのを全く気にしないので良いのだけれど、目にした日本人の方々は嫌な気持ちになったかもしれない(笑)

この日は少し街を散策した後、一緒に夜ご飯を食べて、夜にまたわたしの働いているバーへ顔を出したんだけど、詳しくはまた次回✋✨

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