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「嫌われる勇気」の要約

今回は「嫌われる勇気」(岸見一郎著)の要約をします。



ポイントは3つです。

1.「原因論」ではなく「目的論」
2.課題の分離
3.劣等コンプレックス

1.「原因論」ではなく「目的論」


アドラーの考えによると、トラウマなんて存在しません。トラウマは自分が作り上げたものだと言うのです。

例えば、両親から虐待を受けて引きこもりになった人がいたとします。その人は虐待を受けたから引きこもりになったのではなく、引きこもっている自分を肯定するために虐待を盾にしていると言います。

つまり、引きこもっている人は自分の目的(引きこもること)を叶えるために過去の出来事を利用しているというわけです。

これは感情にも当てはまります。例えば、店員に対して怒鳴る人がいたとします。この人は大声を出すという目的を叶えるために怒りの感情をつくりあげたのです。

怒りも目的論の一つであり出し入れ可能な道具なのです。

2.課題の分離


これは簡単に言うと、他者と自分の課題を分けろということです。例えば、嫌な上司がいたとします。

ここで課題の分離を使えば、どれだけ上司が理不尽な怒りをぶつけようとも私には関係ないと思うことができるのです。

人間は気付かない内に他者の課題も引き受けているとアドラーは言います。これを切り離して自分の課題だけを背負えば人生は楽になります。

3.劣等コンプレックス


劣等コンプレックスとは、劣等感を言い訳に使うことです。そもそも、劣等感は事実ではなく主観的な解釈と言います。

例えば、身長が低い男性がいたとします。この人はチビであることに劣等感を抱いていますが、それは主観的な解釈に過ぎません。

チビだから威圧感がなくてかわいいと思う女性も世の中にはいます。

つまり、劣等感とは他人と比較して勝手に作り出している感情ということになります。これを言い訳に使うのが劣等コンプレックスです。

例えば、チビだからモテないという人がいます。この人は自分がモテない言い訳としてチビを利用しているだけなのです。

まとめ


「嫌われる勇気」は現状に不満を抱いている人ほど参考になると思います。学校が嫌だけど登校している。上司が嫌いだけど会社に行く。これらは全て自分のライフスタイルを変える「勇気」がないから起こることです。

自由な人は人生を楽しんでいます。それを見た弱い人間が批判します。それでも関係ありません。

嫌われることを恐れていては自由になれません。批判してくる人間がいたらこう言いましょう。

「あなたが私の人生の責任を取ってくれるの?」
と。

働きすぎても遊びすぎても嫌われても好かれても、みんな自由です。「過去」に囚われず「今」を生きましょう😊

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