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本田圭佑が語る一流が育つメカニズム

戦略コンサルタントのアップルです。

アップルはまあまあYouTubeを視聴します。その中でたまーに、サッカーワールドカップの日本代表の動画をみたりもします。

そんな中で、おととい、本田圭佑さんがホワイトボードを使って何かを説明する動画がリコメンドで出てきました。コンサルの仕事柄、「お、本田圭佑もホワイトボード使うのか!」と目を惹き観てみたわけです。


30分くらいのまあまあ長めの動画ですが、

・一流のサッカー選手の成長メカニズムをシンプルかつ構造的に捉えている
・成長メカニズムの中での肝を解説している
・ビジネスなど、他の領域でも普遍的な話をしている

といった点で、戦略コンサルタントの目からみてもなかなか興味深かったので、本田さんが説明している内容のエッセンスとアップルが面白いと感じたポイントをご紹介します!

最後のほうにYouTube動画のリンクもはっておきましたので、詳細は動画そのものをご視聴ください。

何を語った動画なのか?

動画のタイトルは「一流のサッカー選手が備える4つの力」となっています。

自身が一流のサッカー選手であり、かつ国内外で多くの一流選手をみてきた本田さんが見出した一流選手の特徴をクリスタライズして解説しています。

アップルが面白いと感じた3つのポイント

アップルが感心したポイントは3つあります。
戦略コンサルタントの視点も交えて、紹介していきましょう。

 ①構造化している

戦略コンサルタントにおいて構造化する力は極めて大事であるということをこれまでいくつかの記事で主張してきました。

構造化とは、平たく言えばメカニズムを読み解く力です。メカニズムを正確に読み解くことは、有効な課題解決策や有効なビジネスを提案する上で必要条件であるといっても過言ではありません。

本田さんのホワイトボードに、まさにメカニズムをシンプルに示した図が描かれていた時点で「やっぱり本田はすごいな」と思いました。

そこに描かれていた図は次のようなものです。

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認知力
目と耳で状況を察知する能力

理解力
認知した情報をもとに、戦況を洞察する能力
ピンチなのか、それともチャンスなのかの判断

計画力
理解した内容をもとに、自身のアクションを計画する力

動作力
実際にそのアクションを実行する力。サッカー用語でいうと「フィジカル」


とてもシンプルですが、実際にサッカー選手はこの4つの力をぐるぐる回しながらサッカーをしているのだと思います。まさにサッカーという競技の本質的メカニズムを突いた構造化です。

なお、本田さんいわく、プロ選手はこのサイクルを1回転させるのに1秒かかっていないらしいです。プロサッカー選手、、すごいっ!!

 ②サイクルにおける「肝」を提示している

この4つの力のサイクルを示した上で、本田さんは「じゃあ、この4つのうちでどこが肝なのか?」という論点に入っていきます。

その答えは動作力であると説きます。つまり、このサイクルを強く回転させるために押すべきボタンは動作力=フィジカルであるとの主張を展開します。

その理由も本田さんは説いています。

なぜなら、フィジカルが強くなることは「自信」を生むからです。

・自信が付くと余裕ができて、認知できる範囲も広がる。
・認知できる範囲が広がると、インプットが増えるので、理解の精度も高まる。
・理解の精度が高まると、アクションの精度も高まる。
・さらにフィジカルが強くなって、できるアクションの範囲が広がっているので、とれるアクションの幅も広がる。

つまり、動作力の向上は、他の力の向上に対するレバレッジ要素であるということを説いているわけです。

好循環のメカニズムを示すだけでなく、
・その最初のボタンはどれなのか?
・なぜそのボタンを最初に押すべきなのか?
まで説いている点は、戦略コンサルタントの目からみてもなかなかあっぱれだと感じました。

 ③普遍的な話をしている

3つ目が、本田さんが話している内容は、極めて汎用性・普遍性があるという点です。

最初この動画をみたとき、アップルは真っ先に、「戦略コンサルと一緒だな」と思いました。

以前の記事で、戦略コンサルの仕事はインプット→プロセッシング→アウトプットの3つをぐるぐる回しているだけだということを書きました。

本田さんのサイクルは3つではなく4つですが、

認知力 ⇔ インプット力
理解力 ⇔ プロセッシング力
計画力 ⇔ プロセッシング力
動作力 ⇔ アウトプット力

という対応付けができるので、一流の戦略コンサルが育つメカニズムと実はほとんど同じなのです。

戦略コンサルに限らず、

・一流の経営者が育つメカニズム
・一流のビジネスパーソンが育つメカニズム
・一流の職人が育つメカニズム
・一流の絵描きが育つメカニズム
などなど

もほぼ同じ構図だと思います。

本田さんが意図してか意図せずかはわかりませんが、話している内容が分野を問わず普遍的である点に感心した次第です。

詳しくは動画をご覧ください!

と、戦略コンサルタント目線で本田さんの動画を解説してみましたが、百聞は一見に如かず、ということで、ぜひ動画をご覧ください!


今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました!

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