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「THIS IS YOUR LIFE」

留学するかどうするか、公務員という安定した仕事を40歳を目の前にして辞めるのか辞めないのかとウダウダと悩んでいた時に、ふと「やらなかった後悔」と「やった後悔」についての記事を目にした。

そこには、ボストン大学の心理学者であるアベンドロス氏の研究について書かれていた。
旅先で、あるお土産を買うか買わないかについて迷っている人のうち、買わなかった後悔を抱いた人が買った人よりも後悔の度合いがかなり強かったというもの。
また、コーネル大学のトマス・ギロヴィッチ教授の研究についても述べられていて、後悔の75%はやらなかったことに対する後悔なのだそうだ。

だから、やりたいことはやったほうがいいのだ、という内容だった。

ちなみに、75%の後悔の内訳は、学校で真面目に勉強しなかったこと、大事なチャンスをものにしなかったこと、友人・家族を大切にしなかったことだそうです。

そういった記事や論文を読みつつ、それでもなお決断できないのはなぜだろうと、自分で自分のダメさに辟易していたころ、次の言葉を見つけた。

”やった後悔には「羞恥心」が強く絡んでいる”

もうほんとそう!とその記事を見て思い、恥をかくのが怖いから踏み込めないんだと自覚した。安定した仕事を辞めて、無職になって、この年齢でスウェーデンに留学して、その後どうするの?何もならなかったら恥ずかしい…とか、思ってた。だって、周りは結婚して子供がいて「お父さん」「お母さん」をしっかりやっていたり、自分の会社をマネジメントしていたりと社会的な責任をちゃんと担っているなか、仕事辞めて留学する?(文章にすると数行なのだけど、この数行を延々と、試験準備を進めながらも受かってからも繰り返していたのです)

けど、ある時、誰に対して恥ずかしいと思ってるの?とスマホの待ち受けを見ながら思って、考えるのをやめた。

存在を知ってからずっと待ち受けにしていたのは、Holstee社のマニュフェスト「THIS IS YOUR LIFE」。「これはあなたの人生です」から始まるマニュフェストを心に留めていて、こういうふうに生きていこうと心がけている。

「思い切った決断をしたね!」と、すごく褒めてくださる方も驚かれる方もいるのだけれど、あまり「ハイ!決めた!留学する!」みたいな思い切りの良さはなく、ずるずるとウダウダと悩みつつ、気づいたら、なんとなく行くことにしていた。まさに、マニフェストのとおり。

ウダウダと迷うことが、自分自身を見つける手助けになる。


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