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次男(中2)と夏目漱石の文学館に行く!の巻

2021年9月19日、中2の次男が学校の宿題で『文豪』について研究レポートを書く必要がある、と。

一応、大学では文学部(夜間)の日本文学専攻だった俺が「じゃ、パパが付き添いね」ということで、都会(早稲田と神楽坂の間くらい)までの電車の乗り換えに自信のない次男に帯同することになった。(ちなみにゼミは「松尾芭蕉研究」だったので、漱石はほとんど読んでない…。)

結論から言うと、素晴らしい文学館でした。

正式には、新宿区立漱石山房記念館といいます。

夏目漱石は49歳の時、原稿執筆中に倒れ、そのまま良くならずに亡くなられたそうですが、まさに、その「臨終の地」跡にその記念館は立っています。

しかも、当時の書斎(最後に倒れた)がそのまま復元(再現)されています。

その「終のすみか」には、鈴木三重吉や若き芥川龍之介など、当時、漱石を慕った若き文士たちが集まり「木曜会」という勉強会を開いていたとのこと。

明治時代、「これから日本は欧米に伍してやってくぞ! えいえいおー!」みたいな。

「文壇にいる我々も、文学で国を開いていっちゃるぞ!」みたいな空気だったのがよく分かる施設でした。

ここで、毎週木曜日に集まっては「じゃ、吾輩はネコねー。で、後輩の君はイヌー」「じゃ、先輩、ネコの『ココロ』を表現してみてくださいよー」「吾輩はネコである、名前はー」「名前は?」「まだ、無い…」「え、まだ無い、ですか?で、『それから、それから』?」

みたいなやり取り(んな訳ないが)をしていたのだ、と思うとワクワクする。

そんな一日でした。

おわり

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