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シン・短歌レッスン

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2023年11月の記事一覧

シン・短歌レッス102

シン・短歌レッス102

『古今集』の和歌

『君が代』の歌詞も『古今集』のこの歌が元になっている。「君」は当時は敬意を表す言葉だったが時代と共に敬意に関係なく使われるようになった。ここでは天皇の意味を持たせているのは、『古今集』「賀歌」に収められているからだという。もともとは愛情で結ばれた夫婦の関係ではないかと考えられている。「千」も「八千」も数が多い喩えで中国の誇大表現となっている。苔が生えるのもそんな年月を言っている

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シン・短歌レッス101

シン・短歌レッス101

伊勢の和歌

『伊勢集』の詞書に温子に仕えていながらその夫である帝と出来て子供が出来て喜んでいる歌だった。「手弱女の」というのは伊勢にこそ相応しいのかもしれない。今だったら公私混同のオフィスラブで社長夫人にちゃっかりなってしまう女のイメージしかない。まあ、それが憧れだったりするのだ。御曹司との結婚がハッピーエンドとなるわけだった。奪われた女の方はすごく惨めだった。怨霊になるレベルだよな。

古今集

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シン・短歌レッス100

シン・短歌レッス100

伊勢の和歌

今日から『伊勢』中島輝賢(コレクション日本歌人選23)。伊勢は「理想の女房」で「正しき三角関係」って何なんだ?都合のいい女房みたいだ。男性よりも女性に人気がある感じがする。それは歌を通して恋愛経験を積み、それを肥やしに歌道を極めた出来る女のタイプなのかな。男は燃料なのである。

掲載歌は『新古今和歌集恋一』と『百人一首』に載る代表歌。

「葦の」までが序詞で「ふしの間」に伊勢の置かれ

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やどかり短歌十月選

やどかり短歌十月選

佳作

「うたの日」では♪一つ。

♪3つ。まあまあか?うたの日の基準もよくわからない。

「辛」を「幸」と空目してしまって、♪一つ。幸福を求めているから辛い少女だと解釈も出来るのに。まあフィクション過ぎたか?

アニメに影響されすぎか?まあ映画短歌だから。

『百人一首』の本歌取りになっていなかった。

改作して。

全部出してもこのぐらいだった。毎日作ってないから少ない。少数精鋭でもないんだな

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シン・短歌レッス99

シン・短歌レッス99

紀貫之の和歌

『後撰和歌集 恋二』は初めてだった。恋のランクも『古今集』を引き継いでいるのか?

特徴としては『古今集』から40年後の勅撰集で選者は「梨壷の五人」源順・大中臣能宣・清原元輔・坂上望城・紀時文らが中心となるが選者の歌は選ばれていない。さすがに紀貫之の天下にはしないぞということなのか?上位は藤原師輔・同実頼・同敦忠などで、権門など藤原氏が多いのか?女性は、中務(初めて聞くな)、右近が

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