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2021年4月の記事一覧

晩春の花しぼむ際咲き誇る 娘微笑み父はこときれ

『晩春』。小津監督と原節子が初めてコンビを組んだ「紀子」三部作の最初の作品。この後に『麦…

やどかり
3年前
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ヒーローは流血戦、絶対に負けない

映画サイトではそれほど評価高くないけど面白かった。ヒーローもののパロディーというか「ドン…

やどかり
3年前
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夏時間歌えない歌は革命歌

渋谷ユーロスペースで映画『君が死んだあとで』を観た。1967年の第一次羽田闘争で18歳で亡くな…

やどかり
3年前
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『あのこは貴族』を観た

本当の貴族は殿上人しか認めない!東京の成金だとブルジョアだよな。せいぜいのところ地方の豪…

やどかり
3年前
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下北の電線絡む恋喜劇

今泉⼒哉監督『街の上で』を観た。これは凄い面白い!今まで観たラブコメ映画で一番かも(若…

やどかり
3年前
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My Sisterは「ドリームランド」の夢をみる

気鋭監督のマイルズ・ジョリス=ペイラフィット『ドリームランド』を観た。この映画それほど期…

やどかり
3年前
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東京の職業婦人ほととぎす

デジタルリマスター版『東京物語』をWOWOWで観た。デジタルだと小津監督の静止画の構図の素晴らしさがよくわかる。『東京物語』はセット撮影が多くほとんどカメラが動かない。構図の鬼だ。紀子との東京見物のシーンはバスが動いてその中での固定撮影。写真(そういえば小津は映画のことを「写真」と呼ぶ)はカットからカットで切り返す。多くはバストショットで紀子の部屋のシーンは紀子は老夫婦ではなくカメラ目線。 あと背中からショットも多い。背中を見せることで年齢を感じさせる。徒労感も。その中で人

狼や残(のこ)んの月を駆けゐたり  大道寺将司

映画『狼をさがして』を観た。かつて日本狼は、神として崇められ神道の大神(おおかみ)だった…

やどかり
3年前
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『ノマドランド』感想

アカデミー賞候補作の前評判が高い作品で、作品賞、監督賞、主演女優賞、撮影賞は確実に思える…

やどかり
3年前
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『バッファロー'66』感想。

リバイバル上映。1999年上映のときも観てヴィンセント・ギャロの才能に惚れ惚れしたが、なんと…

やどかり
3年前
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