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電脳灯争戦Ⅲ・ギガントの場合
時はメンバー募集まで遡る……
ギガントは当初、てっきり前回出たチームであるもりいつつで出るものと思っていた。
緑髪限定メンバーとなるとメンツも限られるため、先に押さえておかなければいけないと思っていたのである。
そこに突如熱烈ラブコールを送ってくるドラゴンが居た。
天紅龍さんである。
今回組まれたこの「じょ~くるほ~ぷす・バ美肉たっちおじ」は予想外のメンバーが集ったと思った人が多かったようだ。
し
燃えるようなコロナを呑め
今日も私はコロナを求めて筆を運ぶ。
ひと月に1ダースのコロナだけが投下されるここは、ノーツ。
コロナ無くばジェネレーターは動かず、コロニーは凍えて死ぬ。
コロナを得る資格は、ただテキストの出来だけで判断される。
審判するのは天上の不死者たちだ。
コロナ・エナジィが発見されてすぐ、独占のための戦争が始まった。
不死者たちはその戦争の勝者だ。
エネジィを飲み干し、文字通り不老不死となった「死に難き
ハイドパークで二度死ぬ。
加速されたジョニィの視界の中で、無数の雨粒がゆっくりと光っていた。
ネオンに照らされ、まるでシャンデリラのようだった。
地上344mの高さから、今まさに雨粒より速い速度で落ちていかんとするジョニィの脳神経はスパークを起こし、なんとかこの窮地から逃れようと全力で走った。
しかし、吐き出されるのは「何故こんなことに」という呪詛ばかりだ。
注文に応えるように、ジョニィの記憶は4Dフィルム編集され、28時
True name for a tax
マスターはグラスを客の前に置いた。
貧相な旅荷の割に高い酒を注文した小柄の女。
こういう奴はトラブルを引き寄せる。
お愛想を浮かべながらも、マスターは客に尋ねた。
「お客さん、支払いは大丈夫なんですか。旅人にツケは効きませんよ」
「ああ……」
女は不揃いな髪の向こうから微笑み、紙とカラスぐち、インク壺を取り出して書き付けた。
書かれたのは、マスターの真の名だ。
真の名による命令文は、力を持つと信
Autobiography from Mars
「何故プロレスが前世紀に潰されたのか?何故俺が、地球宛に名演説をぶってるのか?すべて教えてやる。あんたらが少しずつの寄付をしてくれれば、俺はベビーシッター担当のクソガキと、愛すべきダックスフンドと、このファッキン火星ベースを脱出して、地球で自伝を出版するだろう」
その奇妙なメッセージは突如地球のネットワークに届き、あらゆるデバイスに表示された。
火星に移住した人物など居ない。プロレスは相変わらず人