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電脳灯争戦Ⅲ・ギガントの場合

時はメンバー募集まで遡る……
ギガントは当初、てっきり前回出たチームであるもりいつつで出るものと思っていた。
緑髪限定メンバーとなるとメンツも限られるため、先に押さえておかなければいけないと思っていたのである。
そこに突如熱烈ラブコールを送ってくるドラゴンが居た。
天紅龍さんである。
今回組まれたこの「じょ~くるほ~ぷす・バ美肉たっちおじ」は予想外のメンバーが集ったと思った人が多かったようだ。
しかし実際は、それぞれの配信の中で視聴者参加対戦会をやっており、参加したりされたりの緩いつながりのあるメンツだったので、この要請もギガントはさして驚かなかった。たぶんメンバーもみんなそれほど驚かなかったんじゃないかな?
そこでギガントはとりあえずもりいつつが出るか確認をし、今回は出ないと返事をもらったため、このチームに入ることにしたのである。傭兵は義理を欠かしてはいけない(そもそもこいつは本来ののあずあーくから一回も出てない)

ヒストリック・ブロールに関しては普段やっていないため、少々まごついたものの、天紅龍さんから強くこれ回してよ!という推薦のあった《スライムフットとスクイー》にすぐに決まった。
あとは、強いカード、対策になるカードを入れていくだけである。
《スライムフットとスクイー》は苗木さえあれば、墓地から他のクリーチャー一体を道連れに戻ってこれるクリーチャーであり、簡単に言うと一回唱えられたら基本的には統率者領域には戻らず、墓地に居座る形をとる。
そこで、出た瞬間仕事をするクリーチャーや、単純に強いクリーチャーを入れて、こちらはいつ死んでもいいが?という積極的な戦闘を仕掛けることを狙っていった。
生贄ルートを多く取って死亡誘発などを使うデッキも《スライムフットとスクイー》では存在するらしいのだが、ギガントがどうしても魂のカード《ギガントサウルス》を入れるため、これが入っている意味を持たせる筋のほうが良いということで組んでいった。
枚数に苦しんだときも「こいつが抜けるときなのでは…」と言いつつ《ギガントサウルス》だけは残り続けたのであった(似たような役割として《ヤーグルとムルタニ》も居たのだが、そちらが落ちていった。これらはいずれも投げて火力にするための存在であるのは言うまでもない)

対戦相手は手癖もよく知るのあずあーくのtagoさん。
このジョニーの手癖を知っているだけに《ドラゴンエンジン、レイモス》がフェイクに見えて仕方なかった……!!
この猫は五色統率者を見せカードにしてデッキの中身は五色だからなんでもあり、ということを過去に何度もやっている……ッ!!
そのため、純粋に《レイモス》を強く使うデッキかは実際に対面してみないと分からず、対策を入れていくよりは、こちらの強い動きでゴリ推して行くほうがいいだろうということになった。

まず序盤はそこそこ前のめりに殴っていけたと思っている。
相手はドラゴンデッキとしてレイモスを固めてきたことを確認。
《シェオルドレッド》で《ゴロス》を退けながらなぐり、嫌がられてブロックされてもいいと《スライムフットとスクイー》を墓地に居座らせる。

実のところ相当に運に恵まれて居た試合で《発生の根本原理》が実質はずれだったこと《オーブオブドラゴンカインド》《ドムリ》のガチャもハズレと来ていて、行けそうに思えた。

ここで《川の叱責》ですべてのクリーチャーを戻されたことで、苗木からの復活プランが途絶えたのは痛かった。
一応苗木を出すカードを入れてあるとはいえ、一回ここで《スライムフットとスクイー》のことを忘れて試合を進めないといけなくなった。
一方で、後々を考えると、全体除去カードより「手札に帰ってきたために、スライムフットたちが居ない状況でも法務官が再利用可能だった」ということが命運を分けることになる。

痛かったのは《轟音のクラリオン》で絆魂を選ばれたことで、ここまで削ってきたライフを戻されたこと。
ただ、ここでtagoさんが《霜のモーリッド》を使ってでもドムリのガチャを再度まわしたことで(やつはガチャガチャが大好きだ!!)2枚の(おそらくコンボのパーツでもある)重量級ドラゴンが手札に公開された状態で《真夜中の空、殉至》をブロックに残していたため、少し考える余地が出来た。ここは、カードを戻すモードより、手札を消し去るモードのほうが死ぬまでの時間を稼げそうだったのでそちらを選択。

苦しい。ここで長考。
結局、ジャンドという色は粘り強く戦う精神を持つしかないのである。
幸い(狙ったわけではない)《ヴォリンクレックス》の法務官能力(自分には利点、相手には不利)によって《レイモス》にカウンターが乗らず、相手はギガントのライフをぎりぎり1点詰めきれないという状態に。ここは実況席も予想が出来ず。ギガントもそんなこと考えていなかった。生き残ることに必死だっただけである。生存本能のさせた技であり、もしニ色カードを唱えていたらカウンターの半分(つまり1個)は乗っていたため、ギャンブルでしかなかったとも言える。

《サルカンの封印破り》が終盤ではキーカードになった。コストの重いクリーチャーを出すたび火力が飛ぶ。しかし《リース》の護法がかなり苦しい。
そこで一旦《シェオルドレッド》を出し、火力で《ラノワールの壌土語り》を焼く。
ここで誰が生贄になるか、あちらでも長考。こちらにとって《リース》を生贄に捧げてくれるのが最良だったが、うまいことそれを選んでくれた!(総合的な火力を優先したのだろう)これで護法が消えるので《シェオルドレッド》の英雄譚モード《真実の経典》で大きくなった《レイモス》を除去。さらに《ヴォリンクレックス》で2章まで一気に進み、次のターンには墓地の全てのクリーチャーを手に入れられる!

相手のラストドローで勝負は決した。これは完全にtagoさんが花を持たせてくれたのだと思っているが《峰の恐怖》をキャスト。
後続はなく殴り殺されるだけのパワーもなく、予定通りすべての墓地のクリーチャーをゲットし《霜のモーリッド》で《峰の恐怖》をコピー。
全てのクリーチャーのパワーを火力に変えて!!お前のカードでギガントが燃える!!行けー!!(画面映)

ラッキーキャット(tagoさんが飲んでいたお酒の名前。勝負運にかけての洒落である)のラッキーはなんやかんやでギガントに味方した。
正直運に勝たせてもらった勝負だと思うし、チームの知恵に救われた試合だったと思う。ギガント単体では勝てなかった勝負だろう。
最終的にチームは負けてしまうのだが、この試合のチームワークは完璧だったと思っている。
これが法務官の力だ!!!!!ファイレクシアの友情の力だ!!!!!見てるかエリシュ・ノーン!!!!!

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