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韓国語に続く「子供用の」

ちょっとしたエピソードトーク回。

今月は弊社の同期とリモートで課題のグループワークを取り組んでいる。私たちのグループでは信号機の模型を作ることになっていて、私と韓国人2人の計3人で機械設計(といっても、模型なので現在樹脂とアクリル板を使う想定になっているので機械っぽさがないが…)を担当している。最終的なゴールは製図の完成である。

韓国人2人は入社して2ヶ月が経ったが、元々かなりペラペラに話せた日本語もみるみるうちにほぼ日本人並のスムーズな発音と語彙力に近づいてきている。その目まぐるしい成長を見ると「一方の俺はなんて怠惰な人間なんだ」と惨めに思えてくるほど。
その思いはさておき、韓国人の彼らもまだまだ日本語では表現しにくい場面も多々あるようで、そういう時は一瞬にして母国語に切り替えて話す。
「ヨギソー……」「…イッチャナー」この光景に、韓ドラで聞くようなフレーズもちょこちょこ聞こえてくるなぁ~と他人事のように見てるオレ。彼らは本当に逞しい人間だ。

5月までの2人の韓国語の会話は勿論韓国語オンリーだったのだが、ここからが面白い本題。今日の彼らの会話は一味違った。

「(韓国語の中で)子供用の、(また韓国語)」

子供用の、という言葉が出た意味はわかる。我々はその時『園児が交通安全を学ぶための少しサイズの小さい子供用信号機を作ろう』という目標に向かって製作をしていたからだ。でも……韓国語の中に突然日本語の「子供用の」が出てきた時、思わず吹き出しそうになったのをこらえた。彼らは真面目に設計に際しての会話している中で、急に

「いや「子供用の」は日本語やないかい!」

とフルパワーでツッコんだら、兵役を終えた彼らによってボコボコにされてしまう(※リモートなのでそんなことは起きないが)。お笑い指数高めの日本人なら誰だってあの瞬間にツッコミたい気持ちは分かるのではなかろうか?
ちょうどいい例がある。今日のラヴィット見た方は思い出して欲しい。イギリス🇬🇧から来日したTonikakuこと、とにかく明るい安村さんのネタ終わりの「Shut up!!Shut up Tonny!!」に川島さんが「ならお前が黙れよ」といったくだり。Shut up+名前に対して、「あはは」で終わらせるのはあまりにも寂しい。「いやお前が黙れよ」と添えることで場と会話に締まりが出る。やはり"日本人的"英語は抜群に面白い鉄板ネタだろう。ただ学校で必ず英語の学習をしている恵まれた環境で、深刻に考えれば色々と問題はあるが(笑)

話を戻して、俺は韓国人2人の唐突な日本語にツッコミを入れず、耐えることはできた。
けれど、ひとしきり韓国語のターンが終わったところで結局オレは「ねぇ言わせてもらっていい?「子供用の」が出てきたところ、めっちゃ面白くてツッコミたかったww」と我慢できず言ってしまった。くだらない思いを言いたくて仕方ない、ガキみたいな男である。

でも2人は怒らずに笑ってくれた。やっぱり分かってはいたんだな。

こんないい子だから、彼らに彼女が出来るんだな。
一方、我慢できずに笑いに突っ走る男を受け止めてくれる女性が、私には必要なんだな。

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