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JPEGとRAWの違いは? それ必要なの?

RAWは画像じゃないって?
どういうことですか?

RAW撮影というワードを聞いたことがあるけどよく分からない。という人が多いかもしれません。今回は、JPEGとRAWは何が違うのか。RAWは必要なのか。そんなお話です。

カメラの画質設定のお話を書きました。
カメラの画質設定してますか?|ミラーレス|ハタモト|note
画質設定は、画素数(画像サイズ)と画像圧縮率の2つを設定するというお話でした。

自分のカメラの画質設定をはじめて見ましたという人がいるかもしれません。大丈夫です。そういう人少なくありませんので安心してください。

圧縮率の設定。FINE とか NORMAL とかの設定ですね。その際にですね、FINE / NORMAL / BASIC 以外にもう一つ選択肢を見つけませんでしたか?

そう RAW という選択肢です。

富士フイルムミラーレスの場合ですとね。

あーすみませんね。わたし富士フイルム以外のカメラには詳しくありませんので富士フイルムで説明します。でも、まぁだいたい同じだとは思います。

「画質モード」という設定項目です。
FINE
NORMAL
FINE + RAW
NORMAL + RAW
RAW
の5種類選択肢があります。

BASIC が RAW なの?
と思ってしまうといけないので説明しておきます。
まず、富士フイルムの場合は BASIC という選択肢がありません。

圧縮率の選択は
FINE と NORMAL のみです。

それに加えて RAW という全く別の選択肢があるのです。
もう一度確認してみます。

FINE = 低圧縮のJPEGファイル
NORMAL = 通常圧縮のJPEGファイル
FINE + RAW = 低圧縮JPEGファイルとRAWファイル
NORMAL + RAW = 通常圧縮JPEGファイルとRAWファイル
RAW = RAWファイルのみ

となります。

JPEG圧縮のことは前回説明しました。
→ カメラの画質設定してますか?|圧縮率の設定

では、RAW は何でしょう?

これからミラーレス一眼カメラをはじめようと検討している方、始めたばかりの方のためのヒントを書いています。カメラ購入の前後約6ヶ月程度の方を対象にしています。ミッションは、持続的写真生活の応援です。

ファイル形式、JPEGとRAW

JPEG、RAW は、ファイル形式です。普段画像として使っているのが JPEG というファイル形式です。

JPEG と RAW の大きな違い

JPEG は、画像ファイルです。
RAW は、色調と明度の情報ファイルです。画像ファイルではありません。

大きな違いですね。これが画質モード設定のところにあるのでややこしくなってしまいます。

情報ファイルが必要な場合に RAW (もしくは JPEG+RAW)を選択するということです。

情報ファイルは必要ですか?
それが必要か不要かはカメラを使う人、写真の用途、撮影シーンなどで状況が変わります。「こうすべき」という決定的なものはありません。

「プロならRAWで撮って自分の色にしなきゃ」とか「プロならJPEG撮って出し一発勝負でしょ」という話は無視して自分の頭で考えましょう。

ここからは、RAW の説明になりますが少し難しい話になります。難しい話は必要ないという方は、使い分けする理由を書いた「公開はJPEG撮って出し。それでもRAW現像(撮影)する理由。」をどうぞ。

自分の頭で考えるにしても、ある程度の知識は必要になります。ちょっと難しくなりますができるだけ簡単に解説してみます。

わたしはメーカーの中の人ではありません。開発に関わっているわけでもありません。あくまでわたしがこう理解しているという解説内容です。

RAWファイルとは?

カメラの構造.001

ミラーレス一眼カメラの基本的な構造図解です。
外からのイメージがレンズを通ってカメラ本体に入り、イメージセンサー色調と明度の情報として入力されます。その情報ファイルRAWファイルです。

イメージセンサーは、受光センサーがたくさん集まったものです。基本的に画素数と同じ数の受光センサーが並んでいます。

基本的にと書いたのは、そうでないカメラもあるからです。例えば、スマホカメラのイメージセンサーでは少ない受光センサーですが、後から画素数を増やして高画素に加工しているはずです。

受光センサー1粒にR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)それぞれの色調と明度の情報を持っています。

この入力情報は、出力する際に強弱バランスを調整することができます。そのバランスを調整するのが画像処理エンジンです。

画像処理エンジンで最適な状態にバランス調整されて出力されたのが画像ファイルです。デジタルカメラの場合、JPEG画像ファイルとして出力されます。

ちなみに、この画像処理エンジンの考え方に特別なこだわりを持つカメラメーカーが富士フイルムです。余談です。余談。太字ですけど余談です。

JPEG画像は、圧縮された画像ファイルです。その圧縮率の設定は、既に説明したとおりです。
→ カメラの画質設定してますか?|ミラーレス

このJPEG画像ファイルが、SDカードに保存されます。
もう一度構造図を確認してみましょう。

カメラの構造.001

カメラの中で、何が行われているのか理解していただけると嬉しいです。

ファイル形式JPEG+RAW設定の話に戻します。

出力されたJPEG画像ファイルだけをSDカードに保存するのが一般的です。用途によっては情報ファイルであるRAWファイルもSDカードに保存する必要があります。

そんな場合に
FINE + RAW
NORMAL + RAW
と設定します。

「JPEG画像は必要ない」という人は
RAW
と設定します。

「RAWファイルは必要ない」という人は
FINE か NORMAL
と設定します。

わたしの場合は、必要なので「FINE + RAW」を設定しています。必要としている理由は「公開はJPEG撮って出し。それでもRAW現像(撮影)する理由。」に書いています。
→ 公開はJPEG撮って出し。それでもRAW現像(撮影)する理由。

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カメラの構造やJPEG、RAW画像の話を詳しく理解したい方は

なんていかがでしょうか。フォトマスター検定はわたしが1級を取得してから数年経つので、今は内容がかなり変わってるかもしれませんね。逆に変わってなかったら問題ありますけど。

デジタルカメラのしくみは2017年版なのでこちらも少し古めですが、カメラのしくみはそれほど変わってないので基本を理解するにはよいかな。

知識が増えればよいって話でもないので役に立つのかどうかはわかりません。こういった話を楽しめる人にはおすすめです。

今日も元気に楽しく

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