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#詩

お米の値段が上がりすぎじゃない?|noteみんフォトご利用感謝|2024.6

7月19日です。 だいぶ遅くなりました。今月は note 創作大賞2024 の作品応募があったり、公開収録のイベントとかもあり、なかなか手がつけられませんでした。 このところ、お米が高い。 困りませんか? お米は。お米は高くなっちゃダメでしょ。って思うんですがどうにかなりませんかね。 いつも、5キロの袋入りを買ってます。 「お米って買うもんなの? もらうもんじゃないの?」 というご家庭もあるかもしれません。 羨ましい限りです。 で、5キロなんですけど500円くらいは

詩 赤

私は赤い りんごは、私が好きだ いや、 人は、私と共に生きる りんごがすきだ 私は、人間の中にもいる たくさんの単位が 忙しなく動いている 私は、地獄の底にだっている 落ちてきたものは、私を嫌う みな、誰かの中の私を 無駄に、地面に流しただろうに 私は、太陽とだって仲良しだ たまに黒もいるけれど 一緒にやっていってるんだ 私は形を変えながら 人にもたれて生きている 人に重ねて生きている

詩 夜の空気

夜のベランダに出た 昼の暑さは何処かに消えて やさしい空気に包まれていた 空気を吸いこめば 何処からか甘いような香りがする 物干し竿に移った洗濯物の香りが 夜の空気に溶けていた 夜の公園に人の笑い声が響いた 遠くで椋鳥の鳴き声がした ねぐらが定まらない鳥たち 居場所を求めて彷徨っていた 木々は静まり返っているけれど 虫の鳴き声はよく響いていた

そんな気がした。真夜中2時

嘘をついた夜は 風が生温かい気がした もう夏が終わる気がした 笑顔が遠ざかる気がした いつもより星が少ない気がした 夜空に何か足りない気がした 蝉の声も弱々しく聞こえた気がした あの頃の夢がぼやける気がした 君の声が届かない気がした 心がどこかに行ってしまった気がした 夏が過ぎてしまった気がした でもまだ何か残っている気がした だけど、全部 ただの気のせいな気がしました ただの勘違いで早とちりで 夏のせいで

見えない未来

目を細めたときの 涙が滲んだときの 街の灯 ヘッドライト 靄がかかって ぼんやり浮かび 消えてゆく 虚しく瞼に焼きつく残像 スポットライトのように 明るくはっきりと 照らし出したいのだ

生きた証

病が 大地を なだらかに おだやかに 変えていく 無理しなくていい 桃源郷のように ささやいて ぼやけた頭で 冷たい月を 見上げる もう 届かない 君の微笑みみたいに 知ってたけど なだらかに 整地されるまで 夢を見ていたかった ただ それだけ 乾いた 白い粉に まみれながら 風に吹かれて 乾燥体は ゆらゆら 蜃気楼みたいに 街を彷徨う 生まれてきた光が 大地と繋がる 糸ならば もう放してくれ いや まだ放さないでくれ どっちも 聞こえる 諦めたい 諦めたくない 青い葛藤の

とこしえのうたかた

──思い出してみて  たとえばそう あなたの胸を濡らした木漏れ日のこと たとえばそれは 時間がまだ止まっていたあの日のこと たとえばそれは…… 他愛のない らくがき 脈絡のない ものがたり 陰(かげ)のない あたたかな気持ちに包まれて 「あなたが好き」 そんなふうに素直に気持ちを表現できていたころ あの夏の日はきっとまだ あなたの胸に薫るはず さあ ペンを手に 見えない川を渡ろう わたしのなかに 降り積もった言葉 星座のように インクで繋いだら あなたのこころのな

俳句 炎天の朝

俳句 炎天や 回りて落ちる 花の音 詩 炎天の朝の中を 汗拭きながら歩いてる 耳にはイヤホンをして 音楽を聴いている 学校のフェンス越しに 白花が咲く木が見える 通りすぎるその時に 木から白花がちぎれ 音が止まる クルクルと回り落ち その一瞬に魅せられる 地面に落ちる音がして 音楽が流れだす

詩とそれにまつわる話(八戸市)

日本のはしっこ ここで生きる ことを決めた時 雪が降って空が光って 私はそう 全身に浴びていたんだ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 白い雪の世界。 寒い冬独特の、青々とした空の世界。 息を吐けば白く立ち上り、白い世界に白い息が見える。私は外の世界と一体化する。青森県八戸市にて。 どこか遠くに住むって、なんだか勇気のいることだなと思います。私たち(都会人?)の世界とは全然違う世界。電車もバスもあまりなくて、新幹線とか飛行機とかまで行く

明日に触れる

飾られた街の インフォメーション テクノロジー 人の影を ホログラム 孤独な身体に 吹き抜ける 生あたたかい風 ここではない どこかがいい 言葉はノイズ 若さはフロー 憧れでもあり 絶望でもあり どこから来て どこへ行くのか 下界を見るような 気取りの歩幅で 越えていく 処方箋 育った場所は いつもの部屋 心が鎮まれば 経験すべて ここに集約する 街のホログラムも 無限に積み重ねられて 電子ネットワークが 作動する音が 夢の中に響いている 寂しさは 合わないから わかっている

[詩]こころ

よりよく生きたいと願う欲望に また影一つ落ちる 別に、何でも求めて生きる人生が 悪いってことではなくて 心を大事に抱き締めて 生きるのが大事ってこと さっきまで、そこにいた猫は 今はもういない また、誰かの温もり探すため しっぽ上げて、出ていったんだろう 永久なものなど何一つない しあわせはいつも刹那なるものだと気づく 一晩で帰れないほど遠くに出向いて 浮かんでくるのはあなたの顔 取りあえずここで眠っていたなら 誰かに出会えるものだろうか それ

詩|木陰

木陰にひととき 佇んでいると 思いが整い 精緻に、流れ始める 美味しいものに 腹が安らげば 想いが整い 流れ出す。 肌や肺に触れる空気が 直接に、あるいは 血と筋肉の調子を変えて 空気の味として知らされる。 互い思いを交わすうち 賦活をされて整って 人知れぬ水面下に 総身が変わる 体を動かせば 円滑油のように 命を照らす甘露が 内腑から思いを染め 風の音や 日や星や 水や土のような もっとも古い時代から 無数の心象を 人間と交わし続けたものが 知の廻りを招く。 人

№63 靴紐

非常口のない迷路に 君を送り出す どの謎にも答えがあり どの敵にも隙があり どの危険にも前触れがある 君だけの剣と盾 君だけの呪文 君だけの薬草 どんな苦しみにも安らぎが訪れ いつの涙も必ず乾くから いつかきっと 誰か 言葉 歌 君が信じるものと一緒に 君は出口を見出す そしてそれは どこかへ続く入り口 世界は君を取り巻いて 離さない

だから、やめられない

 友達から、手紙が届いた。  ポストに、コロンと落ちていたハガキには写真が映っていて  写真には、何かの花が映っていて  彼女が撮ったものであることはわかったけれど  花の名前はわからなかった。  引越し祝いをありがとう、から始まって  引越して1ヶ月で照明が壊れて、2週間を暗闇で過ごしたこと。  それから、いまは直ったから元気。と続いていた。  手紙が好きだ。  便箋にぎっちりと、終われずにあれもこれもと綴られたやつも  余裕だったのに最後は字がちっちゃくなっちゃうや