ら坂

本当に、様々なものを書きます。何かを書いた経験はありません。

ら坂

本当に、様々なものを書きます。何かを書いた経験はありません。

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詩 瞬く間、交信、目玉焼きとベーコン、等

瞬く間 わたあめと同じ 頬の柔らかさ いつまで私を ママと呼ぶか まだ頼りない甚平を 光り物がきになるあなたを 写真に収めて すぐ抱き寄せた 交信 雷は 雲の上にも走っていって 宇宙人と交信している パイロットは 時々、その様子を盗み見る もし、歌が上手いなら 宇宙人に向けて、雷を介して 届けてやったほうがいい 大所帯向け物件 大きな、大きな 蟻の巣に流したガリウムを 住宅展示場に置いておく 沢山の蟻が今日も来る 正確な構造、生き埋めの同胞 正しくモデルルームであ

    • 詩 陰り

      どうして うれしいきもちは すぐにかげるんだろう かなしいきもちは かんたんに そらをおおってしまう くるしい

      • 詩 やっと秋、夏の閉幕

        小さい か、たちが 今が夏ですね!?と バイキングを楽しんでいる すずむしのほうが おりこうさんかもね ごめんね、人間が悪いのに カーディガンの上からでは さぞ食べにくかろう 腕を差し出すけれど ぺちん とはたいてしまった

        • 詩 視界が白む

          スーパームーンにかこつけて 酒、酒、酒を飲む そんな遊び心があるのは まだ、一人でも立っていられるなと思える 一人で生きていける人なんていない その言葉は余りにも有名なのに 俺の白髪のほうが よっぽど孤独じゃないよな 中学のあいつは、きっと昨日あたりに 月を見て、満月と勘違いした子供に 優しく微笑んで、そうだねって 言ってるのかもしれない 俺は、月なんか見えやしない部屋で スクリーンの明かりを見ている 綺麗に撮られた月なのに 笑うことができない

        • 固定された記事

        詩 瞬く間、交信、目玉焼きとベーコン、等

          詩 スーパーヒーローは

          スーパームーンだって、 なんだかヒーローみたいだね 今日もそっけない返信だろうけど ヒーローに希望を託してみた ほんとに円かな、ほんとにまんまるの でも、近くで見たら、ぼこぼこしてるって 私達も、そう見えてるのかな まぁるい、ヒーローさんは 困った人に光をわけてくれる 今日は、あんぱんを買って帰ろうか 写真は送らないままで

          詩 スーパーヒーローは

          詩 1分間のさざなみ

          ひたすら、スクロールする 無心で スワイプ、スワイプ、スワイプ はしからはしまで 見切るほうが珍しい 上から降ってくる DMの通知に ちょっとだけ待てをして 頃合いをみる だって、さっき5分たってから 返信きたから 追い出される動画 当店今満席なので コスメ紹介も好きだけど 親指でバイバイと手を振った 今は私が一番可愛いから 早く5分経たないかな

          詩 1分間のさざなみ

          詩 我が身のゾンビ

          ゾンビを倒せ 1匹残さず 身を焼却す 1匹残さず 菌焼却す ゾンビを殺せ 一滴残さず 身を灰にせん 一滴残さず 身を炭にせん 希望潰える 一瞬煌めく 人追いかける 一進高く 二退絶望 ヒトよ抗え ゾンビの楽園 一匹だけでも その数減らせ 一分だけでも その身を守れ ヒトの作戦 うまくはいかぬ 我が身体の 話は終わる ではまたさらば 地獄行き

          詩 我が身のゾンビ

          ねえ、素顔もステキよ

          私達は変わった 肌はくすむ、シミはできる 隠さなきゃねって ファンデもなんだか過労死しそう 力任せに着陸する コスメの海 時間との戦い でも、二人会えば ほうれい線なんて 笑いじわになる また明日から始まる 戦の前に少しだけ 休ませようね、あなたも ねえ、素顔もステキよ

          ねえ、素顔もステキよ

          言葉の口移し

          出かけた言葉が、口の中で溜まっている もっちゃり、もっちゃり 咀嚼して、伝える 出かけた言葉が、口の中に刺さって痛い バリバリ、バキバキ よく噛んで、伝える 昨日は、そのまま、あげてしまった ごめんね なんだか、不安そうな顔 ぬくぬく、ほかほか 暖かい、温かい、 我が巣でありたい

          言葉の口移し

          ハードルを飛び越えて

          1,2,3 1,2,3 朝起きて、顔を洗う スーツに腕を通して、くたびれた顔 1,2,3 1,2,3 都会の奴らは電車通勤だってさ それと比べたらマシだよな 1,2,3 1,2,3 とにかく仕事、ともかく仕事 1,2,3 1,2,3 1,2, ミスをした、怒られた そのまま家に帰った 1,   3, 2,   3, 3?2? 一度引っ掛けた 同じ形、同じ大きさのハードルを バタバタと、もつれて倒れていくようになった そのまま転けてしまう 1,2,3 1,2

          ハードルを飛び越えて

          詩 子守唄

          ピガー、ピガー、 父が寝ている ぐっすり寝ている 毎年、花をあげる いつか、花を手向けるときのため ピガー、ピガー、 この音はうるさい ピガー、ピガー。 それでも、家族が泣かないように 父が出してくれる 子守唄だ

          詩 子守唄

          生まれたて、エッセイ赤ちゃん

          エッセイ書きたい。エッセイに憧れあり。エッセイを書く人は日常を楽しく書けるのか、そもそもその人の日常が楽しいで溢れているのか。鶏と卵をぶつけて遊んでみる。 私の日常って特に楽しい(他人から見ても)はなさそうだしなあ、と思いつつ、それでも私から見たら楽しい日々なわけで、自分が満足しているならまあいいかとも思えるのだが。 それでも、エッセイを書きたい。後で自分で読み返してギャハ笑いをきめたいのだ。 結局多分自分の文章を読んで一番笑ってくれるのはこの私だろうし、引いてくれるの

          生まれたて、エッセイ赤ちゃん

          母は、覚えているのだ。鮮明に。

          幼い頃習った 歌を口ずさむ ルールル、ルールル、ルー サビている 朽ちている この歌を歌っていたら 母が褒めてくれたこと ビデオに収めてくれたこと ありきの脳内映像 サビている 朽ちている なんだか ガビガビになっている 画素数が落ちている いつか1ピクセルになって 不確かな写真たちを 思い出、過去フォルダーにあるからと 消せないでいる、のだ。

          母は、覚えているのだ。鮮明に。

          欠けたマグカップの縁を撫でる

          三角の形をした心臓が 己を動かす度に 角が刺さって痛いのだ 力強い鼓動が 角の狂気性を 一層引き立ててしかたないのだ 強大な電気信号が 私の脳が 着実に、自滅の道を辿るのだ 痺れる頭の中に 訪れる希望は 必ず、私の手元には残らないのだ 早く、速く、急いで駆け下りたい 大きく見えて 美化できる低さまで

          欠けたマグカップの縁を撫でる

          詩 赤

          私は赤い りんごは、私が好きだ いや、 人は、私と共に生きる りんごがすきだ 私は、人間の中にもいる たくさんの単位が 忙しなく動いている 私は、地獄の底にだっている 落ちてきたものは、私を嫌う みな、誰かの中の私を 無駄に、地面に流しただろうに 私は、太陽とだって仲良しだ たまに黒もいるけれど 一緒にやっていってるんだ 私は形を変えながら 人にもたれて生きている 人に重ねて生きている

          はみ出た

          あの子の爪を マニキュアが彩っていたから 僕の心臓が ブラックホールと心臓を 行き来してしまう その手で、明日も お箸を持ち、友達に触れ、それで、それで、 自身にも、触れるかもしれない ハッとした 脳がねじれてしまった マニキュアなんかしなくていい ただ、僕が はち切れそうになる

          はみ出た