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欠けたマグカップの縁を撫でる




三角の形をした心臓が
己を動かす度に
角が刺さって痛いのだ



力強い鼓動が
角の狂気性を
一層引き立ててしかたないのだ







強大な電気信号が
私の脳が
着実に、自滅の道を辿るのだ



痺れる頭の中に
訪れる希望は
必ず、私の手元には残らないのだ







早く、速く、急いで駆け下りたい
大きく見えて
美化できる低さまで

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