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研究はひとりじゃできないよ。

お世話になったボスから教わった言葉の1つです。

わたし個人としては、研究もやりたい、臨床もやりたい、教育もやりたい。あれもこれもやりたいんです。けどそんな時間はない。そもそも研究・臨床・教育(あとは情報のアウトリーチ)を高次元でパフォーマンスするほどの能力もありません。

自分一人でやるには、必ず限界があります。

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わたしは、大学に勤める教員です。わたしに求められていることは、医学教育の授業や試験を運営することがメインです。それに付随した業務として、医学教育に関する研究を行うというものもあります。

当たり前のことですが、大学は高等教育機関ですので、研究を行うのは必須です。もちろん、研究費を引っ張ってきて、研究を行う費用を獲得すること、大学の研究設備投資に必要な間接経費を得ることが求められます。

という中で、その他の業務もこなし、なおかつ自分のプライベートな時間も確保するのは至難の業であります。どうするか?

ひとりでやらない

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考えたほうがいいのは、ひとりでやろうとしないことです。特に研究については、研究のアイデア出し、研究デザインの設計、データ取得、データ入力、統計解析、など多様過ぎて、自分ひとりで各パートを実施できる能力があったとしても、膨大な時間がかかります。じぶんの業績リストを見ると、わたしがひとりで行った研究は1つもありません。さまざまな専門分野の方々で協力して、1つの研究に向かい邁進しています。

各パートごとに、得意としている人が行うことで、必要な結果を必要な人に届けるまでのスピードが格段に向上します。そのスピードが落ちることで、必要とする人が教えたりする人に役立てる機会が減ってしまいます。加えて、データは5年経つと過去のものになってしまうので、時代遅れのデータになってしまうという鮮度の問題も出てきます。

これから研究者を目指す人は、まず、「ひとりでやろうとせずに、周りの力を頼ること」そして「周りの人にこいつには協力してもいいと思われるような努力をすること」かなあと思います。

という話を3年位前に書いていたのをたまたま発見したので自戒の意味も込めて、ここに記しておくことにします。

現在の私見ですが、

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自分の持てる力や時間は限られている」なあと今になってさらに思うようになりました。オールラウンダーで全部をやるのもいいのですが、やはり、それ一本で突き進んでる人には勝てないです。むしろ中途半端に終わってしまい迷惑をかけてしまう場合もあります。

科学者ー実践家モデルという心理士養成の枠組みがあり、わたしもそのモデルの中で教育を受けました。あの教育の中で、「ひとりで研究も臨床もどちらもやりなさい」と教わったとは1ミリたりとも思いません。教わったのは「患者さんと接するときには、科学的思考を忘れずに接しなさい」ということです。

自分の軸足がどこにあるのかを見定めて、やりたいこと、できることのバランスも考えて、自分にしかできないことをやっていきたいなあとあらためて思いました。

ちなみに私が目指す先は、先に述べたことには矛盾がありますが、「オールラウンダーを突き詰めること」です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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