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以前に起こったことと同じようなストレスがまた起こる可能性がある【noteで行動活性化⑭】

この記事を読んでいくと、ふだんの行動を整えることで、調子を少しましにしたり、今よりも満足できる生活を手に入れる手助けになります。

こんにちは、あおき@福島県立医科大学です。心理士です。「noteで行動活性化」の第14弾です。前回は「障害への対処策を考えよう」というお話をしました。

今回は「過去に起こったストレスが同じように起こるかもしれない」という話をします。「ストレスによって行動がにぶりがちになる」ので、今日の話はしっかりと押さえておきましょう。


◇マガジンにしましたので全体はこちらからご覧ください◇


第14回 過去に起こったストレスが同じように起こるかもしれない

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みなさん誰しもがストレスを感じたことがあると思いますが、ストレスが起こったときってこころやからだはどうなりますか?

このことについては以前話した通りで、「色々なストレス反応」が起こります。落ち込むこともあれば、具合が悪くなることもあります。

さて、ストレスがかかると行動はどうなるでしょうか?

ストレスで落ち込む、そして活動性が下がる

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生活上のストレスは気持ちの落ち込みを引き起こし、その結果活動性を低下させます。みなさんが気分の落ち込みを感じるとき、様々なストレスを感じることがあります。例えば、仕事上のトラブル、家庭の問題、別れ、引っ越しなど、様々な事柄がストレスとなりえます。

今後のみなさんの生活にも「ストレスはつきもの」です。ストレスが起こった時に、落ち込みが生じるのは自然なことですが、そのまま長期間落ち込みが続いてしまうことが問題を長引かせることとなります。そこでストレスやストレスに関連する気分の落ち込みに対処することが必要になります。

そんなときに「気分に依存せずに活動をしていく」ことが大切です。うつ病の行動モデルでは、気分が落ち込んでいると活動性が低くなることがわかっています。例えば、落ち込みが晴れるまで行動しない、横になって過ごす、いつ落ち込むかわからないので、予定を入れない、予定をキャンセルするということがあります。

そうすることによって、プラスの体験をすることが出来にくくなり、かえって落ち込みがひどくなるということを学んできました。ですので「気分が落ち込んでいるときにこそ行動をしてみて、その結果、どのような変化が起こるのかを確認する」ことが大切です。

落ち込んだ時にもできる簡単な行動を考えておく

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落ち込んだ時の対処について考えてみましょう。まず以前や今現在ストレスに感じていることを書き出してみます。そして、これから起こりそうなストレスについても書き出してみましょう。

このように「あらかじめストレスを予測し、それに対処できるような方策を考えておく」ことが、再び悪循環に陥らないようにするためには大切です。

ストレスがあって落ち込んだ時にでもできる簡単な行動を最後に書いていきましょう

ストレスが起こり、気分が落ち込んだときには、気分に依存して行動が出来なくなります。そういう時にこそ気分に依存しないで行動できるように事前に準備をしましょう。そして、実際にストレスを感じたときに取り組むようにしてください。

セルフケアのヒント集も参考にしてみてください。


ということで次回で「noteで行動活性化」で話したいことはおしまいです。最後に「まとめと今後に活かす話」をしていきます。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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