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前向きに生活するための”3つのポジティブ”とは?

今回の記事では、前向きな生活をするための「3つのポジティブ」について説明していきます。

この記事を読んで実践すると、ポジティブな気持ちが出てきやすくなり、やってみたいことに取り組みやすくなるかもしれません。

暗いニュースが続いていて、気持ちが沈みがちなかたもいらっしゃると思いますが、少しでも前向きに生活するためのコツをご紹介させてください。

ポジティブ①:姿勢


気持ちが落ち込んだり、不安を感じると、姿勢が前屈みになります。この前屈みな姿勢が、憂うつな気持ちな人に見られやすいことがわかっています。

これをスランプ姿勢といいます。

反対に、ポジティブな姿勢とはどんな姿勢でしょうか?

それは「胸を張る姿勢」です。

胸を前に出し、肩を張る、顔は上を見るという姿勢をしてみましょう。

特に、前屈みになっていたり、下を向いていることに気づいたら、反対の姿勢をとってみましょう。

研究成果としては、いろいろな結果が出ています。オークランド大学で行われた研究では、うつ症状を持つ人は、うつ症状を持たない人と比べて、姿勢が前かがみになっていることに注目して研究しました。

そして、前を向くような姿勢を取ることで、ネガティブ感情や疲労感が改善することがわかっています。

ポジティブ②:表情

マイナスな気持ちになっているときは、どうしても笑顔が少なくなります。

こちらの研究の結果でも、憂うつな気持ちが強いときに、ポジティブな表情が少なくなることがわかっています。

体感としても、悲しい顔をしていると、なんだか悲しい気持ちになってくるなんてこともありますよね。

そんなときにこそ「あえて笑顔をつくる」ことも大事です。

眉毛を上にあげて、口をあけて、口角をあげてみましょう。少しだけ、前向きな気持ちになる時間ができるかなあと思います。


ポジティブ③:考え

気持ちが落ち込んでいるとき、じぶんをマイナスにとらえるようになります。

自分はだめなやつだ、もうどうすることもできない、いなくなったほうがいいにちがいない

などなど、自己否定をする考えが出てきます。その考えが憂うつな気持ちを生み出すことも多くあります。

こういったマイナスな考えって自分が悪いからではなく、憂うつな気持ちのときには勝手に出てきやすくなります。けっしてあなたが悪いからではなく、憂うつな気持ちが原因です。

ということでマイナスな考えだけではなく、「それ以外のことも考える」ようにしましょう。

この話と関連してタイトルと逆行するようなことを言いますが、「考えをポジティブにする必要はない」といわれています。無理に前向きに考える必要はないのです。

ただ、ネガティブが多いとつらくなりますので、ネガティブ以外のことを増やせるとよいです。

ネガティブ以外のことはときにはポジティブであったりもするし、中立的であったりもします。そんなにポジティブではないけれども、ネガティブではないこともたくさんありますよね。

だれかに感謝をすることもいいかもしれません。空を眺めながら「空が青いなあ」と考えるでもよいです。マイナスな考え以外のことを、考えられるようにしましょう。

ということで「姿勢」「表情」「考え」に気をつけて生活してみると、少し前向きな生活ができるようになると思います。

本当に暗いニュースが続くと嫌になってしまいますが、生活の中でできることから順番にやってみると、落ち着いて暮らすことにもつながります。

なにか出来そうなことから始めてみませんか?

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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