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#碧木新令和恋愛詩
碧木新令和恋愛詩『春風にそよぐ』
『春風にそよぐ』
春の灰に染まった鱗雲を地べたから仰ぎ見て
夏色が彩りに添えられはじめただろう
きみの空を思い浮かべた
車が行き去る路上の横の臭い
空に手を伸ばした
きみの空に届かない
便りは届いているのだろうか
心には届いているのだろうか
春の鱗雲は灰に染まって
今年の夏はあついのだろうか
春風にそよぐきみの髪
きみのこと
“Swaying in the spring breeze”
碧木新令和恋愛詩 『あの夏』
碧木新令和恋愛詩
『あの夏』
君と二人で忘れられない夏になるだろう。のちのちに想ひ出にするために。この歳で忘れかけていた熱さ。君のもとには1枚の写真。
お金に変えられないこの一季。今、走っているから待ってて欲しい。
陽炎の向こうに揺れるのは、君なんだろうか。
2023(C)Kazuya Aoki(碧木和弥)
2023年7月14日(金)発表