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処女作の鍵は完成度 / 20240705fri(3678字)


いま6月24日(月)19:07だ。


五章のプロットが終わった。
あとは原稿を書けばいいのだが、効率を考えると
「六章までのすべてのプロットを先に書く」ほうがいいのでは?
と思った。
⑴「のこりは原稿を書くだけ」の安心感が得られる。
⑵プロット(自分流のだが)を作る鍛錬になる。

とにかく五章(厳密には《章》ではないが)には手を焼いた。
最も苦しい(楽しい)時間だった。

下記の「第四章 白馬山脈」はセナのノートのなかの「上陸者」の物語ではない。橘田隆行と女兵士はセナのべつの小説のキャラだ。

五歳のガクトが黒幕になることによって、五歳の思考(母を失った憎悪)のめちゃめちゃを書いたが、エンタメ小説なので文脈を繋げる(五章と六章をつなげる)ことで物語に決着をつけた。筆者はほんとうは「文脈(物語)の分断、ズタズタに引き裂く」をやりたかった。だがそれはエンタメ作家の仕事ではない。

六章の二_地上の爆撃:鬼雲登場(未稿)は個人的には面白い試みだったが。ギャグ漫画にあるキャラとおなじだ。手塚治虫の「ヒョウタンツギ」鳥山明のメインストーリーに関係ない「太陽」「動物たち」「朝を伝えるブタ」や高橋留美子の「半魚人の宇宙人」でもよく登場する。だが、この鬼雲も「上陸者の第三部」での「自衛隊東軍と決戦に向かっている」ことになっている。結局は「第三部で登場する伏線」となった。

ギャグ漫画(ナンセンス作品)では、文芸作品ではできない大胆なことができる。それは「文脈の分断」だ。

まじめに書けば書く(読者にしっかり伝えようと意識すればする)ほど「筆者は文脈(コンテクスト、ストーリー)に縛られる」
これはスートーリー(物語)の運命だ。

以下、wikiから

コンテクスト(context):
英語で「文脈」を意味しますが、文章の流れによっては「状況」「前後関係」「脈絡」と訳されます。 特定の事象を指すものではなく曖昧なものを意味する言葉で、「場の空気を読む」の「空気」に当たる言葉。

ここで筆者は分断された文脈を繋げたいわけだ。筆者は「六章を、五章の文脈に引きずられることなく、一章から四章の続きのパートとして描くべきだ」


第一部のあらすじ(400字)
日本海に北の工作船が浮かぶ。作戦は十個の原爆を東京に運び爆破させる。浜まで四十キロの地点で海保巡視艇が近づく。漁師になりすましていると指令がとどき襲撃。巡視艇は蜂の巣に。仲間ひとりに原爆五個を残して浜へ急ぐ。人質を見て兵士たちは驚く。日本語を学んだ日本人教官と瓜二つだ。教官との別れが浮かぶ。「私はアンジョ・ナオではない。サエキミカ」なんと人質は教官の妹。船で無線相手の土台人に裏切り疑惑がわく。ボートに原爆四個を積みこみ罠を仕掛けた。荒れる海。最後の一つはキムが背負う。沖までわずかの所でマは人質を殺そうとする。キムは銃を抜くがハン司令官が現れて反逆者マの処刑の将軍の書状をよみあげる。沖でキノコ雲が上がる。爆風でボートは吹き飛ばされるなかハンはキムと人質を抱いて守る。ハンは熱風で燃えながら「作戦決行だ。おまえに首都爆破を命ずる。それが将軍閣下の真の作戦だ」キムは人質を浜に寝かせ、上陸する。

第二部のあらすじ(268字)
新潟の浜に北の将軍の命を受けた兵士キムが降り立つ。キムは背に反物質核爆弾(液体金属)を背負う。(ここまでが第一部)
「第一部」を書いたのは11歳の少年セナだ。セナは二章で、地下組織の綿鍋銀次に北の兵士を追えと言われ、追う。セナは五歳のガクトに出会いノートを奪われる。セナが描いた登場人物たちはガクトの落書きに翻弄される。セナ(ノートのキャラたち)はガクトの落書きを乗り越えて、第六章へと辿り着く。第六章(白馬の地下の宇宙素粒子観測所)にてキムは斬首刑からの復活を遂げる。白馬の地下に、世界をすいこむ黒い怪物(ブラックホール)が誕生する。

下記は目次(参考のための)

第一部

序章     宇宙を目撃する蟹
第一章       偽装工作船
第二章       十名の兵士
第三章         巡視艇
第四章       なりすまし
第五章          襲撃
第六章       思わぬ人質
第七章          疑惑
第八章        裏切り者
第九章         三つ巴
第十章       死刑判決書
第十一章         爆発
第十二章         真実
第十三章        上陸者

上陸者たち(第二部)

目次

序章        蟹に目撃された男(蟹)

第一章             旧国道沿い
一            グシの頭痛のタネ
二             北陸第三事業所
三           スワローズ親不知店
四             浜に横たわる女
五     北の兵士と中距離トラック運転手
六          私は白色の国産高級車
七           親不知ヒスイパーク
八     北陸つばめドライビングスクール

第二章                北陸
一        ヤマカガシと喰えぬノート
二           綿鍋銀次と辰吉耳男
三               私は筆者だ
四              脚立のサダコ
五              ふたりの少年
六         北陸ショッピングモール
七          山とスキーのイノウエ
八    ツバメの復活、辿りつかぬ男衆の影
九               銀次と義一
五次元展開収縮Ⅰ     運命の松ぼっくり
十               雪山の行軍
十一         北陸タクシー魚津支店
五次元展開収縮Ⅱ        セナの考察

第三章             銀を追う忍
一      高級ソープランド ラ・グリュ
二          金沢城跡公園の駐車場
五次元展開収縮III       僕らは文字?
三                 先斗町
四                鬼雲毅一
五次元展開収縮Ⅳ     ■折り鶴のページ
五             祇園お笑い劇場
六           風力亭、グシの名前
七        田の谷峠、月見茶屋その一
五次元展開収縮Ⅴ   あたり一面松ぼっくり
八                近江神宮
九        田の谷峠、月見茶屋その二
十              綿鍋銀次の死
十一             グシとお婆婆
五次元展開収縮Ⅵ       リョウの覚醒

第四章              白馬山脈
一              オオワシの目
二               鋼鉄の巨鳥
三             唐土の女の歌声
四            ニンゲンの命乞い
五次元展開収縮Ⅶ     謎のウエイトレス
五               消えた巨岩
六        橘田隆行、何もしない手術
七       北海道第八独立軍猛襲熊旅団
八           白い息と偽名と銃声
九          ジャズと桃太郎の寓話
五次元展開収縮Ⅷ 判ったぞ、女兵士の正体は
十         ツーリストの反物質の話
十一        橘田隆行の恐ろしい仮設
十二      死臭を放つランドクルーザー
十三        巨熊の襲撃、銃声、雪崩
五次元展開収縮Ⅸ 起きろ、ここが占領され…

五次元に展開収縮するX セナノートの端切れ
★         片腕のタクシー乗務員
彡    道の駅関ヶ原、暗殺者ヒロちゃん
※            自動ドアの前で
♣︎         黒いハイエースのなか
?  おれたちはどこからおれたちなんだ?
⬅︎      。すまきてっやが崩雪らか前
♡            恋する少年たち
♧    ブルマダグル星人と交流するセナ
☆           筒抜けすぎる情報
♦︎            闇を走る車たち
☀︎    義一の悪夢、お天道さまと桃太郎
∞           銀次のお∞度参り
♬  対決!ジャズVS大鳥居VS巨大ツバメ
♤             崩壊する世界
♠️              黒幕、現る
♻︎             ガクトの悪夢

第六章   白馬にブラックホール出現する
一             雪崩のなかで
二              みんな到着
三             地上の爆撃戦
四           列島、大パニック
五             謎の暴漢たち
六 橘田智子の親殺しの異次元パラドックス
七        リョウと見えない女兵士
八  白馬リニアコライダー衝突型地下都市
九                 暴動
十          リンチ、キムの処刑
十一        銀次が入ったドラム缶
十二  キムの復活、ガルガンチュアの誕生
解説              池袋直樹


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短歌:
あせるなよ
あせる気持ちは
わかれども
処女作のカギ
完成度なり

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