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日々是短歌、ひりだす哉。 4/5(金) / 10

たんと食っていきなはれ梅でも昆布でも我が家のぶぶ漬け

■ミニ解説
京都に住んでいたころ禅寺の寺男をやった。世話になる前にぶぶ漬けをもらった記憶がある。こんどは寺男になって夕飯をごちそうになった。するとこんどはカレーを七杯もお代わりすることに。わんこそばのように出てきたな。笑。あれはぶぶ漬け(ぶぶカレー)だったのか、やさしさだったのか。笑。

■反省点
ぼくの歌は、やはりちょいと「芸(ひねり)」がないですね。

以後考えものか季語とか芸風とか学ぼうか語呂合わせは捨て





バンザイの姿勢で眠りいる吾が子よそうだバンザイ生まれてバンザイ

俵万智
『プーさんの鼻』2005年(35歳〜42歳)

■ミニ解説
(『俵万智』なる方法 画期的な文体とシンパシーの中のワンダー「文藝別冊総特集俵万智」2017年、河出書房新社)のなかの俵万智さんと穂村弘さんの対談にて、本人談より。
私は、(中略)つくりにくいからこそ、全肯定の歌をつくりたいというのがすごくあるんです。世界を全肯定するって何? と問われると、やっぱり子どもが生まれたときの「バンザイの姿勢で眠りいる吾が子よ そうだバンザイで生まれてバンザイ」とか、そう言う歌ですね。


まだイヤなことなどなかろうにイヤイヤイヤを子は繰り返す

眠りつつ時おり苦い顔をする そうだ世界は少し苦いぞ

俵万智
『プーさんの鼻』2005年(35歳〜42歳)

■ミニ解説(短歌YouTuberスケザネ、渡辺祐真)
これら二首は俵万智さんがシングルマザーであるというのを思いださずにはいられない。普通に読めばかわいい歌だが、きっとこれからたくさんイヤなことあるよ、という不安な思いこそ主眼にあるのではないか、と穿った読み方も可能です。


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