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言葉はどの国も共通だ。文脈だ!

696文字・22min



上記の記事を読んだ。
(みなさんも読んだと言う前提で、下記を書きます)

僕は日本語を書いている。

小説だ。

中国に三年いた。
イタリアに一年。
前妻は韓国人だった。
中国映画は好きでよく見る。字幕なしで見られる。ハリウッド映画も戸田奈津子さんの時代で育ち、字幕はなくとも、わりと楽しめる。

中国で、英語ができなかったとき。

「Help me.」
と当時の中国人の彼女にいわてれ、ぼくはぽかんとした。
また、
「Help me!」
といわれて、気づいた。
「(あんた男でしょ? )私のカバンもってよ!」

■□■□■

中国には「紅」と言う字がある。
動詞で使うと「人生が熟したな」となる。
これは有名な映画で使われている。
たしか、「覇王別姫〜さらば我が愛〜」か「梅蘭芳〜花の生涯〜」(⬅︎たしかこっちだと思う)だったか。どちらも京劇の物語だ。(ちなみにどちらも陳凱歌監督作品)

才能ある弟子が、全盛期になった。
師匠が興奮して弟子に言う。
「你红了! 」(ni hong le !)
このひとことは強烈だ。
師匠と弟子の関係、文革(毛沢東の行った文化大革命)で京劇を発表する機会を失ったその時代背景、主演の男が女よりも色気があるという役者の凄み、いろいろな意味を一撃で暗示している。

■□■□■

それとぼくはこう言うことがあった。

「你有没有笔?」
(きみ、えんぴつもってるかい?)

下記は直訳だと「私は持っていない」
だが主語が抜ける、あとは発音の語調などで、意味はわかれる。

⑴「我沒有(啊)」
(ぼくは持ってはないよ)

⑵「(我)沒有(啊)」
(自分でさがせよ)

それはイタリア語でもある。
英語でもある。
そちらは詳しくないので書けないが。

言葉は文脈だ。

■□■□■

ただひとつ、養老孟司先生が「日本語は世界でも悪魔の言葉だ」といっている。ぜひご覧になってもらいたい。


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