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400字日記(リニューアル版)

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400字日記をリニューアル 日記に通底するテーマ 「すべては作家人生のために」 400字に入れること➡︎日々に見た感じたもの(具象) 四百字をどのような形式で見せるか? ➡︎「第…
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2022年3月の記事一覧

800文字日記/20220311fri/007

失禁か。飛び起き、用を足す。昨晩、鯵を焼いた台所が生臭い。流水で食器が洗える。春だ。音楽をかける。流しの横で猫が一本糞。トイレに流す。スッキリしたのか元気よく走り回る。仔猫だったのがもう二歳だ。胸騒ぎがして現金を持って部屋を出る。 階段を降りた郵便受けに封書が。借金の振込用紙ではなかった。文通相手からだった。 今日は土手へは出ずに路地を歩く。塀からはみ出た椪柑(ぽんかん)を口に入れる。甘い。県道を渡って部落を抜け漁港に出る。仕事を終えた漁夫が市場で昼寝。松が植わる国道を見

800文字日記/20220310thu/006

猫が布団に入り込む。温かい。トイレに立ったり外が暗いのに窓を開けた気がする。腹が重い。目覚める。布団に猫が乗っていた。11時34分。三度寝をしたらしい。猫が喉を鳴らす。カリカリをやる。掃除をして外へ出る。 晴れ。青空の高い所に鱗雲(うろこぐも)が。期限が切れたパンを齧(かじ)って畦(あぜ)を歩く。土手を登る。鳶(とび)に狙われないか周りを見渡す。土手の両脇には菜の花にモンシロチョウが目立つ。大きな川鵜(かわう)が河下(かわしも)へ飛んでいく。橋の上で物乞いじみた老婆が魚肉ソ

800文字日記/20220309wed/005

目覚める。11時21分。カーテンが部屋の内側に膨(ふく)らんでいる。晴れ。雀の鳴き声が。シンクは昨日のまま。腹が鳴って食パンを食べる。近づく猫にカリカリを。音楽をかけ食器を洗い布団を干す。12時の時報。掃除をして部屋を出る。 アパートを出て右にある坂を登る。急坂だ。すぐに息が上がる。陽は暖かいが風は吹いている。三百坪ほどの変電所、梅の咲く民家、金網に囲まれた溜め池、五位鷺(ごいさぎ)が飛び立つ藪(やぶ)を抜け、左に曲がると埋められた井戸。脇に屋敷神(やしきがみ)。集落を降り

800文字日記/20220308tue/004

腹に猫が乗る。起きる。10時03分。カーテンを開ける。眩しい。晴れだ。猫はベランダの洗濯機の上で日向ぼっこ。また布団に。足に陽が射して温かい。寝る。12時の時報で起きる。猫と箒(ほうき)で遊んで散歩に出る。 道路をすり足で散歩する老人を横目に畦(あぜ)へ曲がる。今日は暖かく風もない。思ったが遠くで鳥よけの黒ビニールが風に靡(なび)いていた。畦(あぜ)をのぼるとアームを伸ばした車両が土手を塞(ふさ)いで配線工事をしていた。近づく。NTT光回線だという。野良のような汚い犬を連れ

800文字日記/20220306sun/002

おひさ、です。 じつは、あまり赤がない。だから読者の為になるような記事にはならないと思い、アップは止めていましたが、ぼんやりアップ再開します。 今回の提出原稿も一箇所のみです。 正午の時報で目覚める。猫がいない。開いたカーテンが風に揺れていた。二度寝だったか。掃除を終えた床に綿棒を放ると猫が咥(くわ)え戻ってくる。カリカリをやって外にでる。 春一番か、すごい風だ。快晴。青を水に溶かした水彩画のような水色の空。風で飛ばされぬようキャップを手で押さえ体を斜めにして畦をあるく

800文字日記/20220307mon/003

おひさしぶりです。 さて、まずは僕の提出原稿を載せて、添削は先生のページをリンク。 最後に、僕が仕上げた最終稿を載せます。 コピペだけの記事ですが、誰かのお役に立てればと。 提出原稿。 喉を鳴らした猫に起こされる。9時49分。携帯を開く。ウクライナはロシアの侵攻を凌いでいた。外で水を弾いて車が走る音が聴こえる。雨かと思って窓を開けたが曇りだった。箒で足に絡みつく猫をあやしながら部屋を掃き散歩にでる。 風は穏やかで冷たい。が風が強い日よりも冷たく感じる。河に沿って海へ。左

800文字日記/20220305sat/001

まずは、提出原稿を。 起きた。ひどい頭痛だ。風邪か。手にとった時計は12時35分。猫がウォーターサーバーの上で丸まっていた。窓が春の荒々しい風でガタガタいっている。カーテンを開ける。猫がベランダに出入りできるようにして部屋の掃除をする。猫を撫でて部屋をでる。 階段を降りて一階の屋内駐車場から通りにでる。空は白い。曇りだ。山から海の方へ向かってすごい風が吹いている。キャップをかぶり直し、河の土手に向かってあるく。アパートを見上げる。鉄筋四階のベランダの柵から猫が顔をだしてい

800文字作文/Vol.0_2022/02/22

急遽、(ゴールデンウィーク明けまでの)連続特別企画、全60回かな。 日々の散歩を、ぼくが800文字でまとめて、先生(いつ破門になるかわからないので、知りたいかたは過去ログを参照ください)に添削(アカ)をもらう企画。 毎日ですから、この企画の終わり(無事に終わればの話ですが)は、ちょうどゴールデンウィーク明けになります。 それまでに破門にならなければ、ぼくは浅草に引っ越しているはず。 ゴールデンウィーク明けにはある程度の、文章レベルからスタートという感じで、先生の鞄持ちから、